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角田光代 / 新潮社 (228件のレビュー)
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総合評価:
ondankbarehond
不透明
お父さんと女の子のひと夏のふれあい。最期まで何が何やら、もやもやする。でも、子供の頃って何が何やらわからずに最後まで行くことが多かったので、そういう意味ではリアリティがあるのかもしれない。角田光代作品…としては、個人的にはまあまあであるという気がする。良くもないし、悪くもない。続きを読む
投稿日:2014.05.01
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あやか
あの人と結婚していたらわたしはいなかったね だから、結婚しなかったのかもな 一気に読み終わった 中学生くらいのときに読みたかった
投稿日:2023.12.16
きいろ
○好きなセリフ 「あの人と結婚してたらきっと私はいなかったね」 「だから結婚しなかったのかもな」おとうさんは鼻歌をうたうように言った。
投稿日:2023.08.30
もちこ
お父さんにユウカイ(=キッドナップ)されたハル。2人のぎこちなく、容赦なく、でもほんのり暖かい旅が始まる。 会話しにくい相手やあまり話したくない相手っているよね。 何か話さなくちゃ!と思って探り探り…会話してるけど、この本を読んだらそんなに一生懸命話さなくてもいいのかなって気になる。 お父さんとハルが始終だまりこんで気まずくなってる場面がいくつかあるけど、その気まずさの中にも暖かさがある。 だから気まずくたっていいじゃないか!そういう風に開き直れる関係っていいなあと思う。続きを読む
投稿日:2023.08.04
aybug03
夏休みに読んだので季節的には最高だった。 父と娘のとんでもない旅にとてつもなく楽しく参加できた。 お父さんしっかりってハルといらいらしながら。
Shino
小学5年生のハルが、最近家から出ていった父親にユウカイされたという「設定」で旅をするお話。 文庫版の解説で、重松清さんはこの物語には「口に出した言葉」と、「出さなかった/出せなかった言葉」の二つの言葉…の流れがある、と仰っているが、それに尽きる気がする。物語はハルの語りによって展開していくが、彼女自身の機微や父親の言動が非常に細かく丁寧に描かれている。 ハルの父親と母親の取引内容は明かされないのですが、これはあまり本作において重要ではないな、と途中から気がつきました。それよりも旅を通じて変化していくハルと父親の関係や、ハルが自分自身と父親に対する理解を深めていく様子の方がメインポイントでは、と思います。続きを読む
投稿日:2023.07.13
fky
よく新潮文庫の夏のフェアとかに名前が上がる、おそらく人気作で、内容のキャッチーな感じにいつか読んでみたいなと思っていた。 「菊次郎の夏」と同じ構成で、題名の通りあちこちをツアーしながら二人の関係性や…心の機微は深まっていたり日によって微妙に違ったり、デリカシーの無さにイライラしたり時には静かに愛情を感じたりと、その繊細さが心にチクチクと刺さる。「移動」という不安定な状態による心理描写の充実ぶりも良い。特にラストシーン、電車を乗り継いで帰っていくなか「逃げ続けよう」と提案するハルの心情は愛おしいというかなんというか、不思議と涙が出そうになる。 描かれない部分が明確にあり、それは子ども目線からどうしても追いきれないパートであるようだ。ただそこに下世話なオチなどは必要ない。多くのエンタメ作は「大人目線から書かれて、子どもにはわからない」親子作であろう。「子どもには見せられない」が子役が出ている映画なんていくらでもある。この作品はそうしたものとは一線を画し、「子ども目線から書かれて、子どもからも大人からもわからない」ことが重要であると思う。なので批判のうちの多くは的外れであると僕は思う。続きを読む
投稿日:2023.07.09
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