【感想】フェア・ゲーム

ジョシュ・ラニヨン, 草間さかえ, 冬斗亜紀 / モノクローム・ロマンス文庫
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
5
6
2
1
0
  • ツンデレ眼鏡はやっぱり萌えます。

    海外作家さんのBL小説?と思い、購入。主人公エリオットは、元FBIの特別捜査官。足の負傷が元で退職し、今は大学で歴史を教えている。ひょんなことから失踪学生の捜査依頼を受けるが、事件のFBI担当は元同僚で恋人(!)のタッカーだった。その名を聞いただけで動揺するエリオット。事件に関しては冷静に分析するエリオットだが、タッカーが登場するたびに胸キュンとなる自分に戸惑う。
    「彼との関係はもう終わった、元々単なるセフレだった筈なのに何故?」なーんて悩むのですが・・・そんなのわかりきってるでしょう!全く。これだからツンデレさんは・・・。
    ミステリ要素もしっかり読ませてくれます。それとエリオットを取り巻く人物たちがしっかり書き込まれていて魅力的。
    あとは、なんといってもイラストが草間さかえさん!表紙だけではなく挿絵もちゃんと入ってます。(二人の絡みのシーンが多くて、嬉しい。草間さん大好きです。)解説は三浦しをんさん、ツボをついた解説に、そうそう…と思わず頷いてしまいます。さすがです。
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    投稿日:2013.11.17

ブクログレビュー

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  • 琴

    このレビューはネタバレを含みます

    台湾のBL小説は何度か読んだものの、アメリカのゲイ向け小説は初めて。

    絶対犯人はコイツだ!真相はこうに違いない!と読み進めたものの、まんまと外れました。
    思わせぶりな伏線が何通りも登場し、そのうちの一つが真相として回収された、という感じ。
    (あまりアメリカの小説は読まないんだけど、伏線を全部回収するんじゃなく、
    一部が本物の伏線で他はフェイク、みたいなのはよくあることなのだろうか?)
    真相がわかったときのカタルシスこそなかったものの、大きな矛盾点や不満もなく、よく練られた、出来た小説だと思った。
    翻訳小説の中では読みやすく、けれど原語のウィットに富んだ言い回しも残されている。
    フェア・プレイも読破したら原書も読んでみたい気持ちにさせられた。
    エリオットが犯人に追い詰められるシーンでは手に汗握る緊張感と不気味さがあって良かった。

    また、当たり前のように自分のセクシャリティを公表し、当たり前のようにそれを受け入れる家族や同僚、はたまた激しい差別意識を向けてくる知人や、
    人種差別や政治思想についての話も当然のように物語に組み込まれているところは日本のBL小説にはないものだと思った。
    (尤も、これはゲイ小説であってBLではないが)

    メインとなるエリオットとタッカーだが、エリオットがネガティブに考えすぎているだけでタッカーはエリオットにベタ惚れで、
    お前がいいなら俺は何でも、とキスするシーンや最後の台詞はかなり興奮した。
    エリオットがタッカーに依存していることは言わずもがな、エリオットが少し素直にさえなれれば、この二人はなんだかんだで上手くやれると思う。

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    投稿日:2018.12.24

  • yan

    yan

    海外のBL小説をMM小説と言うのを初めて知った。というか海外にもあるんだね。
    日本だけ。って何故か思っていた。
    BLとは言えミステリー、人間関係がしっかり描かれてたと思う。程良い感じの混じり方。
    解説は三浦しをんさん。この解説もまた面白い。
    字数制限がなければ延々と書かれそう。
    段々テンションが上がって行くのが文章に滲み出てる。
    本文、解説共に読み応えのあった小説だった。
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    投稿日:2018.03.03

  • hokuro。

    hokuro。

    2013年発売から読んでなかった。4年前なのか・・・。
    続編が出たのを機会に読んだ。

    ミステリーと絡まって、ぐいぐい読めた。
    即、続編が読めてよかった(笑)。

    投稿日:2017.02.10

  • shirotae16

    shirotae16

    気になってたラニヨン、初読み。
    海外の男性作家さんの書く世界、最初から最後まで萌えさせていただきました。
    ストーリーは、よくある海外もののサイコサスペンス。でもそれがいい。読みなれない人には翻訳ものというだけでハードルがあがるけど、自分は元々好きジャンルだったので、本格的なサスペンス展開にページを捲る手が止まらなかったです。そしてそれ以上に、物語を彩る主人公たちの微妙な関係に悶えました。
    ある事件がきっかけで一度すれ違った大人二人が、思いがけず再会することによって逡巡しながらも想いを再燃していく。想いを募らせながらも葛藤やプライドが見え隠れする描写に大人の男を感じ、物語の最後まですごく惹きつけられました。
    主人公カプ良かったです。視点がずっと受に絞られていたのがまたいい。
    惜しいのはラストがわりとあっさり目だったこと。もし機会があればまだまだこの二人の続きが読みたい。続編が欲しい。
    BL描写や挿絵は他のレーベルとは違って控えめですが、お値段以上の時間と萌え。初めて読んだBLではないM/M小説、良かったです!
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    投稿日:2015.12.27

  • me-yum

    me-yum

    スカーペッタとかリンカーン・ライムとか、海外ミステリが好きで、BLは別腹っていう人にぴったり♪
    好きだな~男同士の友情・・・もとい愛情!!
    しっかりゲイの恋愛ミステリです。

    元FBI捜査官が主人公。
    パートナーは現職のFBI捜査官で主人公の元相棒兼元恋人。
    拗れて別れたふたりが、ある事件をきっかけに再会して、ジタバタイライラグルグルして愛を再確認しちゃう!
    これがBL要素のないふつうのミステリなら妄想で、このふたりの萌えを想像するだけなのですが・・・ふつうに恋愛してますからね。萌えまくりです。
    ミステリサスペンスとしても十分おもしろいですし、BLとしてもきゅんきゅんします。
    男性の書く濡れ場も、色っぽくも男らしくてでもロマンチックなのです。
    とにかく可愛いんだ、このふたり♥
    プライドの高い男ふたりが、お互いにメロメロなのに素直になれず、ほんと馬鹿だなぁ♥とか思いながら読み進めました。
    初の海外BLでしたが、がっつりハマりましたね。BLではなく、ゲイのロマンス小説ですがね。
    他のシリーズも手を出そうと思います。

    草間さかえさんの挿絵も素敵でしたが、もっとあっても良かったのになと思います。でも、表紙は秀逸ですねっ!
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    投稿日:2014.01.06

  • きりしま

    きりしま

    BL(というにはファンタジーさが少ない、けどそれがいい)とミステリーの融合。どちらも読みごたえあります。
    翻訳ものはジャンルに関わらず余り読まないのですが、程よい固さで読みやすかったです。表紙買いしたのですが、買って良かった。
    解説の三浦しをんさんは暴走しすぎじゃないかな!(笑)読んでて目をそらしたくなるのは、同じ意見だからなんだと思います。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.06

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