【感想】旧友は春に帰る

東直己 / ハヤカワ文庫JA
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
8
13
0
0
  • 52歳の俺

    小説1作目の「探偵はバーにいる」に登場するモンローが帰ってくる話。昔の飲み友達というだけで彼女を助け、その後にふりかかってくる災難、そして機転を利かせた対処に予想外のエンディング。シリーズの中でも1、2を競う内容だと思います。これも映画化されて欲しいんですが、その前に小説1作目を映画化してくれないとだめかなぁ。
    相変わらず携帯電話を持たないものの、PCの扱いには慣れてきて「ブログ」や「Youtube」なども登場。情報検索にサーチエンジンを使うシーンも多いのですが、それでもノートPCや携帯メールを使わないところに執念を感じます。
    シリーズを全部読んでからここにたどり着くことをお勧め。
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    投稿日:2014.06.26

  • 「俺」という男

    本作品は50歳を過ぎた「俺」という男の人間生と生き様がしっかりと描かれています。
    「俺」は若い頃に出会った美しい飲み友達の窮地を救う為に夕張まで出向き、あらゆる伝手を使って彼女を助けようとします。
    女は助けてもらう理由を「俺」に話そうとはしません。それにいらだちを感じながらも行動する「俺」という人間は実際にはなかなかいないと思いますが、そこがこの作品の魅力になっています。
    是非堪能してください。
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    投稿日:2015.01.24

  • 最後

    私はさいごの一文を読む為だけに何回も最初から読みました
    本当に素晴らしい締め

    最初から読まないとダメです

    投稿日:2018.02.10

ブクログレビュー

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  • bubu-o

    bubu-o

    ハードボイルド!
    男は黙ってを地でいくスタイルが良い。

    それにしてもハヤカワはでかい。
    ブックカバーに入れるの苦戦した。。

    投稿日:2024.03.09

  • NOB

    NOB

    ススキノ探偵シリーズ。
    第1作に登場したモンローが再登場。

    久々に登場させた割に、魅力的な部分が文中では表現されず…

    結末は…
    しかも残酷な…

    作者が読者を傷つけるのもアリだとおもいますが、これはチョット…

    個人的には、ルパン三世における 峰不二子的な振舞い&オチがよかったなーと思った次第です。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.24

  • 2006takahiro

    2006takahiro

    「…ただ、お願い。助けて」突然送られてきたモンローからのメッセージは、“俺”の眠気を覚ますのに充分なものだった。どうしても事情を話そうとしない彼女を夕張のホテルから助け出し、無事に本州へと逃がしてやった直後から、“俺”の周りを怪しげな輩がうろつき始める。正体不明のトラブルに巻き込まれ、地元やくざに追われるはめになった“俺”は、ひとり調査を開始するが…旧友との再会、そして別れが哀切を誘う感動作。続きを読む

    投稿日:2018.06.25

  • ぱぱいや33

    ぱぱいや33

    このレビューはネタバレを含みます

    再読。せっかく俺が苦労して逃がしてやったのに、結局モンローは何をしたかったのか。そこがどうしても解せなくて、あんまり面白くなかった。でも俺と華がやられそうになって、間一髪で高田が助けてくれたのはちょっと泣きそうになった。ほんと高田はかっちょいい。またアンジェラ登場したし。どうして松井省吾がグロ大に行ってるのか。読んだはずだけど覚えてないわ。はやくこのシリーズ読み終わって、ハーフボイルドの方読まなきゃ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.03.02

  • lasttrainhome

    lasttrainhome

    複数再読。かつてファムファタールだったモンローが醜悪なオバサンになってしまうのが切ない。単なる老いではなくて、あの頃のまま、子供のまま、年齢を重ねてしまったということだろう。
    アキラさんもどんどん弱っていく感じがして、いつか死んでしまうんだなと思わせる。続きを読む

    投稿日:2017.06.07

  • 林檎飴甘

    林檎飴甘

    理由もわからないままトラブルに巻き込まれ、いつものことがけれどやくざから追われるはめになった「俺」。
    かつてススキノを席巻したモンローから、久しぶりの連絡を受けた「俺」は、面倒がりながらも結局は手を貸すことになる。
    過去から這い出てきたような女の存在は、「俺」を思いもよらぬ事態へと引きずり込んでいく。
    あるのかないのか、まるで信憑性のない蜃気楼のような「印紙」を追い求め、入り乱れる人間たち。
    損得勘定で動く彼らには、真実はいつまでたっても見えないのだろう。
    自分たちの見たいものしか目に入らないし、自分たちの信じたいものしか信じないのだから。
    何ごともほどほどがいい。
    過ぎたるは及ばざるがごとし。
    モンローは過ぎた美貌が仇となって、自分自身も周りも振り回され続けた一生だったように思う。
    光に害虫が集まるように、モンローのもとには負のエネルギーが集まってしまったのかもしれない。
    モンローは幸せだったのだろうか?
    幸せになることが、幸せでいることが、幸せでいつづけることが、怖かったんだろうか?
    「俺」の後悔が、切なく哀しい。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.13

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