【感想】隣の家の少女

ジャック・ケッチャム, 金子浩 / 扶桑社BOOKSミステリー
(261件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
60
82
52
16
12
  • 「苦痛とはなにか、知っているつもりになっていないだろうか?」

    1960年代に起きた実際の事件(シルヴィア・ライケンス事件)が元になってるそうだが、絶望、絶叫、憎しみ、悲しみ、終わりのないエスカレートする暴力。
    カルト的な作家として有名でスティーブン・キングも大絶賛らしいがこの本は読んでつらいだけだった。続きを読む

    投稿日:2016.09.20

  • 伝説的トラウマ小説

    伝説的トラウマ小説と名高い本作。
    隣の家に越してきた美少女に、主人公は心を奪われるが、その少女はひどい虐待を受けていた。。。

    技巧派の著者が丁寧に丁寧に、人間の暗い面をあぶりだすことに成功している。読後に、だれしもが似たような闇を己の内部に見出してトラウマになること必死。
    それでいて、表現が厳選されているので、単にグロテスクなものだけにとどまらず、精神が破壊されていく様が生々しく描かれている。
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    投稿日:2014.01.03

ブクログレビュー

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  • Tokky

    Tokky

    このレビューはネタバレを含みます

    かなり壮絶で、でもこういった酷い事件は日本にもあるし、身近な事でもあると思わされる小説でした。大人ですら心から信用してる人達の行動には知らず知らず同調してしまい、自分に言い訳をしたりして目が覚めるのが遅れることはあると痛感しているので、デイビットの気持ちも凄くリアルに感じました。心に残りました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.09

  • ゆり

    ゆり

    ケッチャムの描写は独特で、私はついていけなかったです。心霊系の話かと思って読んだのが間違い。残酷な虐待の話でした。読んでも読んでも救いようのないむごい人物ばかりが登場します。ホラーやミステリーでもないただただむごい一冊。私はあまり好きではないタイプの本でした…面白かったとも言えないし再読もないな…ただこのような凶悪な犯罪は目をそらしてはいけないなと思いました。続きを読む

    投稿日:2024.03.03

  • かな

    かな

     ヒボさんからのおすすめ!やっと、読み切りました。ほんと、やっと…です。私は小説を読みだすと、そのお話をエンディングまで読み切ってそれから次の作品を読むようにしているんですけど、この作品は序盤からかなり…だったので、他の作品も読んで気分転換しつつ読み出しました。でも、不思議なんですよねぇ…中盤から終盤にかけては読む手が止まらずに一気読みしちゃいました。

     両親を交通事故で亡くしたメグとスーザンは、主人公のわたし(デイヴィッド)の隣の家、チャンドラー家に引っ越してきた…。メグに好意を抱いたわたしだったが、チャンドラー家の主婦ルースが主導し、遊び仲間でこの家の子どもたちが、2人の姉妹を虐待し、やがては地下室に監禁する様を目の当たりにする…。

     わたしが私だったら?なんてことを考えられずにいられませんでした。ここまでではなくとも、見て見ぬふりをしてもしかしたら時間がたてば変わってくるんじゃないか…と、自ら逃げているようなことって日常に潜んでいるし…そんな風なことを考えさせられました。でもね…この虐待の描写が、エグイことエグイこと!そして、読了後はしばし放心状態に( ゚д゚)ポカーン

     ホント、ヤバすぎる作品だけど、こんなに心を乱された作品はなかったんじゃないか…と、つい高評価にしてしまいました。評価は読み手によってわかれるもの、エグイの苦手な方は読み切れないかと思います。でもこの作品を読めたなら、ヒボさんは何でも読めるようになると言ってましたよ、ね!もう私何でも読める…かも(汗)。ヒボさん、ありがとうございます。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.09

  • sinku.

    sinku.

    このレビューはネタバレを含みます

    お勧めされて読んだ本。
    非常に後味が悪く、生理的嫌悪と恐怖に顔を顰めつつも、一気に読んでしまった。
    アメリカの片田舎の平和な日常の描写から始まった物語は徐々に不穏さが滲み出ていき、「誰にも言ってはならない」というキーワードをもとに際限なくエスカレートしていく。
    暴走した列車のようにどこまでも行き着くところまで行ってしまった恐怖と、ヤンチャだが気のいい仲間だと信じていた仲間たちが止まらない怪物だったときの絶望、傍観者として一部始終を眺めたデイヴィッドに対する嫌悪と憐憫。

    残虐で後味の悪い作品だが、臨場感がすごく非常に読ませる力のある作品だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.03

  • でんでん

    でんでん

    一部で非常に有名な本作。文庫で400ページほどあるが、悪いことにすらすら読めてしまう。
    語り手であるデイヴィッドが「いったいぜんたい、わたしはいつ堕落したのだろう?」と言った瞬間、最初っからだよ!と悪態をつきたくなるくらいには登場人物みんな嫌いになること請け合い。終盤あたりに「ママはこのごろ、ちょっとおかしいんだ」とドニーが言ったときなどどうしてやろうかと思いました。酷い描写は勿論、些細な会話も胸糞具合が秀逸です。

    そして訳者あとがき。「読者が共感できる人物」としてメグ、スーザン、デイヴィッド!の名前を出し「善が悪に必死の対抗を試みる」と。胸糞界隈では、あんなことをして最高にぞくぞくし、思わずにやけそうになった人間も善の分類なのでしょうか。
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    投稿日:2024.01.25

  • 犬

    怖い小説が読みたいと言うそれだけの理由で読んだけど、少女がただひたすら陵辱の限りを尽くされる小説。年末に読む小説ではなかった。
    メグ、スーザン姉妹を除いて、主人公含めて登場人物全員無理。


    これ実際にあった事件が元になってるんですよね。
    本当にみんな、誰も、地下室であったことを誰にも口外しなかったのでしょうか。バイアスがかかってた、とかそういうのではないですよね。理解できないな...

    個人的には文章が読みづらく、なかなかイメージが湧きづらいなと思うシーンも多かった。翻訳の関係か、好みの問題かわからないけど。脳内に情景が浮かばないことはあまりないので、文章はあまり好みではなかったかも。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.06

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