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山本周五郎 / 新潮社 (21件のレビュー)
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総合評価:
Unaken66
忘れがたい場面がいくつも
不勉強な話ですが、本書が、黒澤明監督の映画「どですかでん」の原作であることを知りませんでした。「変なタイトルの映画だよなぁ」とは思ってたのですが、そのいわれが、本書の第一話を読んで初めて分かりました。… 短編集、しかもストーリーテリングの名手・山本周五郎作……なのですが、本書に収められたお話は、キレイにオチが付いたり、理に落ちたり、という話は少ないです。その分、頭の中で何度も「場面」や「各キャラクター」の味を反芻させられることになり、忘れがたい作品となりました。切ない話、泣ける話、とぼけたユーモア、いろんな場面、いろんな人間の、リアルな味わいを感じられる小説です。続きを読む
投稿日:2015.09.12
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aya830524
山本周五郎先生の短編集。 昭和30~40年位でしょうか、その頃の貧民街で起こるあれこれ。 好みとしては、江戸時代ものがよい。
投稿日:2021.12.14
やまねこ軒
本当の意味で愛するとはどういうことなのか。 自分の価値観はまだ未熟なのだなあと痛感した。 というか、生きているうちに山本周五郎先生の価値観を理解できる日が来るのだろうか。 ひたむき、とかまっすぐ、とか…の純度を最高に高めると山本周五郎先生に行き着くような気がする。続きを読む
投稿日:2020.10.18
natsuko-non
このレビューはネタバレを含みます
連作短編集。 たまらなかったのは「親おもい」。 放蕩者で、いつも金を無心にくる兄、母のこと、弟妹のこと、家のことを考えて、コツコツと貯金する真面目な弟。でも母は、そんな兄を可愛く思っている。 そんな中、また金を無心にきた兄に嫌気がさして弟が家を出た後、兄が交通事故に遭う。病院に行くと、もう助からないほどの大事故。枕元には、自分の通帳と印鑑が置いてある。母が自分に黙って、兄にやったことを知る…。 気持ちがすれ違う。 兄にとりすがる母を残し、弟は病室を出る…。 でも山本周五郎は、やはり長編のほうが好き。
投稿日:2018.09.28
たにぐち
一つの貧民街の住人がそれぞれ出てくる短編集。決して羨ましくはないのだけれど、その人間性の高貴さにはっとしてしまうような人も中にはいて。
投稿日:2014.10.21
あぴ
年をとってくると、「山周」はぐっっと心にしみてきてクセになる。 「親おもい」「僕のワイフ」普通に考えたら絶対非のない人もワリをくうし、それぞれの事情やら感情がある。人生そんなもんだよね。1+1=2ばか…りではない。続きを読む
投稿日:2014.09.08
yuusou21
山本周五郎の、戦後の裏街を舞台にした短編。 架空の列車がみえる少年、夫を入れ替える妻達、悪妻をもつ顔面神経症の男性、などなど多彩な顔ぶれ。 それぞれの人生、それぞれの価値観が面白かった。
投稿日:2014.03.02
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