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アガサ・クリスティー, 田村隆一 / クリスティー文庫 (34件のレビュー)
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総合評価:
Brown
2
犯人の動機が上手く隠されている!
有名な作品ではありませんが、読んでみるとけっこう面白い作品でした。 まず犯人やその動機が上手く隠されており、それを示唆する部分はいろいろあるのに自分は全く気づきませんでした。それでいて最後に説明をされ…ると納得できるところが多く非常に満足できました。 また、物語自体もユーモラスなところもあり、そこもよかったです。 ぜひ読んでみて下さい。続きを読む
投稿日:2015.02.05
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ポストイット
初めてのアガサクリスティ作品読了。なるほど!そういうことか!と最後の謎解きは圧巻でした。ただ、最初からなかなか頭に入って来ず、翻訳は合わないと改めて思いました。
投稿日:2024.03.31
あくら
何回同じ手に引っ掛かるんだ私は!と悔しがるのすら楽しい。 それこそがクリスティ作品を読み続けている理由でもあるので。 こんな風にいつまでも驚かされていたいなあ。 今回はゲームの死体役である少女が、本当…に死体となって発見されてしまう。 そんな中、主催者の妻・ハティも忽然と姿を消してしまう。 いったい彼女はどこへ消えたのか。続きを読む
投稿日:2024.01.15
JINTA(じんた)
読後にそのパターンか!と驚かされた。もちろんそのパターンは他の作品で経験済みとはいえ、最後までわからなかった。緻密な描写に脱帽。
投稿日:2023.08.15
オズ
このレビューはネタバレを含みます
クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。相棒はオリヴァ夫人。 再読によりクリスティの作品を沢山読み返しているが、久しぶりにオリヴァ夫人の熱量に討たれた。ポアロシリーズは周辺人物も魅力的だが、何故か少し苦笑いしている様に見えるポアロが新鮮であり、彼に対して突進してくる様なオリヴァ夫人のおばちゃん感はとても魅力的で実は好きなコンビだ。クリスティはオリヴァ夫人に自身を投影している様だが、これだけ生き生きとした登場人物は他の作家でも中々思い出せないし、本当に魂がある様に錯覚させられてしまう。 今作では、ポアロにオリヴァ夫人からいきなり電話がかかって来て怒涛の如く捲し立てられ、ミスレモンが呆れる熱量でなにも知らないままのポアロを引っ張り出す荒技だ(笑)現地のナス屋敷に赴いたポアロにオリヴァがお祭りの為に考えた殺人ゲームの表彰者になってくれといわれた時の彼の自尊心が怒りに震えてある描写は読者にもありありと伝わるが、彼女がポアロを呼び寄せた本心はこの屋敷に蔓延る不穏な空気であり、中傷的だが感覚の鋭いオリヴァの話を受け入れ、このナス屋敷で開催される地域のお祭りに参加する。その中でオリヴァが考案した殺人ゲームの死体役が実際に殺害され、合わせて屋敷の夫人が失踪し行方不明になる。 今作もやはり序盤から面白く、オリヴァに振り回されるポアロはある意味お約束であり読者の大好物のはずだ(笑)長編に相応しく最後数ページ迄真相が見えてこないスリリングな展開はとても面白く、読者も同じ道筋を辿りながらも納得のいく推理に中々進んでいかない。そんな中、ボート管理人の老人が酔って誤って池に転落し亡くなった事を受け、そこから物語が進展し、一気に解決へと進んでいく。 クリスティの作品では人物の入れ替わりや変装がよく登場するが、今作はよくその効果を活用している。ハティを訪ねてくる従兄のド・スーザという人物を効果的に見せる事で読者を混乱させており(当然、長らく女史の作品を読んでいればまず疑う人物なのだが)実際にかれの作用が何にたいしてなのか、何を偽装する為に彼を登場させたのかは巧妙の限りだ。しかし、少なくともフォリアット夫人がもう少し彼女の家族やハティについて証言したり描写しなければ、読者はこの真相を思いつかないだろう(冒頭、ボート管理の先代から使える老人が匂わせており、色々と疑ってはみたが。) クリスティの作品では犯人以外の人物達は事件後幸せになる事が多く、今回例に漏れず科学者夫婦のロマンスは好転する予測があるが、フォリアット夫人には更に悲しい結末が用意され、彼女の人生はリドルストーリーの様に締められており、もしかすると悲劇的な最後を選んでいるのかも知れない。 クリスティ作品の中でも悲哀に満ちたいる作品であり、プロット、トリック、余韻とどれをとっても満足度の高い作品だ。
投稿日:2023.08.04
ポプラ並木
ポアロシリーズ、残りは7冊。今回、ポアロは推理小説作家・オリヴァ夫人からナス屋敷へと誘われる。殺人事件の犯人捜しのイベントを計画したオリヴァ夫人だったが、殺人事件の被害者役をしていた少女・マーリンが、本当に殺されてしまう。しかも、ナス屋敷の新しい主人の妻・ハティも同時に行方不明。何が起こっているんだ!分からん!さらに1人が不慮の事故死。うー分からん!そして出てくる怪しい義兄に、亀のアロハシャツ!いつもあり得ない人が犯人なのだが、今回もクリスティーの術中に嵌まる。泥沼で藻掻く約400ページ。いかん、いかん⑤
投稿日:2023.03.17
may
良くも悪くも薄味な話。それも漢字ではなくひらがなの”うすあじ”が似つかわしい。話自体は大して面白くなかったけど、小さなコミュニティののどかなイベントの雰囲気は感じよかった。別人なりすまし系は実際には上手くいくと思えず白けてしまう。その点薄暗い晩餐会の限られた時間内に人真似の得意な女優がなりすましても別人だと気づく人がいた「エッジウェア卿の死」はリアリティがあった。比較されるらしい横溝正史作品は(映画しか見ていないけど)正体がわからないのも納得のいく設定で、戦後に人が変わったと思ったのは結局別人、実の親子はお互いかばい合う、猟奇的ながら泣ける話だった。他方こちらは薄ら寒くカタルシスのないどんよりした読後感(このお母さん辛すぎる)で、かなり強引な作り話っぽさが返って救いという感じ。
投稿日:2022.10.01
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