【感想】Pumpkin Scissors(1)

岩永亮太郎 / 月刊少年マガジン
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
13
8
13
1
1
  • 勧善懲悪の爽快感などありません

    行き過ぎた科学技術を獲得した人間は、何を行うのか、と考えてみましょう。

    たとえば、新たな技術による、新たな社会システムを計画するかもしれない。
    計画のためには、国をモルモットにして、大規模な実験を行うかもしれない。
    そして、実験を何百年も観察するためには、観察専用の脳みそが必要かもしれない。

    そういう思索を読むのが好きな人の為の本。
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    投稿日:2013.11.01

  • 苦しむ民を見て、貪る悪を見て、貴様は何も感じないのか?

    戦争が終わっても一向に楽にならない民衆。野党化する兵隊。
    戦災という名の辛く苦しい世の中に希望をもたらす為に日夜働く三課の面々。そこに現れたいわくありげな戦場帰りの気の良い大男。果たして彼の正体は?
    時にリアルに時にファンタジーに。
    勧善懲悪と簡単に言えなくもないが。
    では『悪とは何か?』『善とは何か?』
    私は、そんな事を考えてしまうこの作品
    貴方は何を感じますか?
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    投稿日:2013.09.24

  • 【コミックス】「女の子隊長が出てくる軍隊もの」としては出色の作品。

    「女の子隊長が出てくる軍隊もの」としては出色の作品。

    貴族令嬢でもある隊長の甘えの無さ、誇り高さだけなら
    どこにでもある「女の子隊長が出てくる軍隊もの」だが
    そこに特殊部隊上がりの 無口だが
    「不毛な戦争にはウンザリ」「闘うだけの価値があるのか」
    的な空気を発散する大男が加わると 俄然面白くなってくる。
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    投稿日:2015.05.28

  • 若すぎるリーダー「アリス」の将来に期待

    行動的すぎる主人公が、見捨てずに貧民たちを救っていくところに、爽快感を感じます。
    どうしようもない、戦災に病んでいる「帝国」にとって、主人公とその仲間たちは必要不可欠な人材でしょう。若すぎて悩む事が多くても、こうした逸材が支えていかなければ、復興は不可能。戦禍の中で特殊任務に従事していた「伍長」が、復興にどうかかわっていくのかも気になる展開です。続きを読む

    投稿日:2015.09.03

  • 復興とは何かをテーマにしてます

    3巻あたりまでアニメ化した作品。紙媒体で11巻まで持ってましたが、手放してしまったので、また電子版に手を出す。
    アニメ主題歌の蒼き炎は燃えたなぁと懐かしい作品でもある。正直絵はあまり好みではないが、戦災復興を目指すストーリーや設定などがよく、続きが気になる。アニメもなかなか良いので、機会があったら見てほしい作品ですね。

    停戦から3年後、戦災復興を掲げる陸軍情報部3課(略して陸情3課、通称パンプキンシザーズ)がある村へ行くと、そこは山賊になった元兵士達が居着いて、村を支配していた。な展開から話はスタートし、アリスが排除しょうと躍起になる。
    存在しない筈の元901所属のオーランドと共に3課が一丸となって、周りを巻き込んで戦災復興を目指す話。
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    投稿日:2017.05.09

ブクログレビュー

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  • 出雲一寸

    出雲一寸

    読書録「パンプキン・シザーズ1」3

    著者 岩永亮太郎
    出版 講談社

    p13より引用
    “奴らは規律を乱しているんだ!悪・即・
    斬っ!!”

    目次から抜粋引用
    “プロローグ
     All Hollows' Eve.
     戦災復興部隊
     其は貴きものなりて”

     架空世界の大きな戦争後を舞台にした、そ
    の時代を生きる人たちの苦悩とそれに対応す
    る軍部隊の活躍を描いた漫画。
     兵士達には何も知らされず、突然結ばれた
    停戦条約。混乱が拡がる辺境で、一人途方に
    くれる兵士がいた…。

     上記の引用は、主人公となる部隊の隊長の
    台詞。
    大した装備も無いのに、戦車を持った野盗化
    兵士達に向かおうとする場面。このような前
    線指揮官では、ちょっと困りそうですね。
    戦後でなければ、大勢命を失ってそうです。
     架空の世界が舞台なので、気楽に読んでい
    られますが、現実でも似たような場所がある
    のだろうと想像すると、気が重くなりがちで
    す。できれば戦争は起こらないでほしいもの
    ですが、向こうから仕掛けられたら、どうし
    ようもないですね。困った存在というのは、
    常にあり続けるものなのかもしれません。

    ーーーーー
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    投稿日:2018.03.01

  • 柊龍司

    柊龍司

    戦災復興漫画と書くと語弊があるのかもしれないけど、まぁ、ある帝国の戦災復興の活動を書いている漫画。それにしても、戦争をしていた殺し合いをしていた人達がある日から突然平和に暮らそうというのは、まぁ、無理があるし、戦争被害者と参加者の共存というのもなぁと思ったりするけど、それは今の日本に住んでいるからであって、世界中の各地でそんな状況があるんだよなぁとどんよりした気分になったりもする。そして、そんな中でもさわやかに活躍している人達の物語を読むのは希望が見える気がする続きを読む

    投稿日:2013.07.08

  • sagaminomo

    sagaminomo

    戦争が終わって和平が結ばれたあとの軍隊を描いた作品。お祭り部隊と揶揄されながらも復興部隊として活躍する主人公たちがかっこいい。完結してないので「いま読んでる」表示です。

    投稿日:2012.07.29

  • tanatana_s

    tanatana_s

    戦争復興に奔走する主人公たち
    舞台は現実でいうと20世紀前半辺りくらい?です
    かなりあべこべな性格がぶつかり合って打ち解けながら物語は進みます
    空気感はハガレンに近いかな?

    最近は説明セリフが多くスラスラ読めませんが、舞台背景を掴めば俄然面白くなります

    色々と「強い」女性が多数登場します
    個人的に最高です笑
    続きを読む

    投稿日:2011.08.23

  • FM_yusaku

    FM_yusaku

    永い戦争がおわり、停戦から3年
    飢餓 疫病 そして兵隊の野盗化…
    それは“戦災”という名のもう一つの戦争だった

    という言葉で始まる物語。
    舞台はパンプキン・シザーズと呼ばれる戦災復興部隊。
    作戦中に出会った男が後に3課(パンプキン・シザーズ)に配属されることになる主人公。

    主人公の元いた部隊が特殊で、それに絡む話しも面白い。
    先の戦争中に存在しないことにされていた部隊。

    絵はまだまだだけど、熱くて胸にガツンとくる。
    考えさせられる所も多く、漫画に全力を注ぎ込んでる感が凄くて鳥肌が立つシーンも。
    名言も多い。
    戦車や戦争好きにとてもお勧めの作品。
    続きを読む

    投稿日:2011.06.12

  • snow222

    snow222

    読了:2006

    先輩の家にあった。その先輩がすごく熱弁をふるってくれたので読み始めた。

    絵が時おり大崩れして、いかにもデビューしたてやなぁ…というところが気になってしまったが、なんか、絵と演出に異様に気持ちがこもってるところに惹かれて5巻まで次々読んだ。

    ケレン味のきかせた演出が良いな。パンプキン・シザーズの由来をアリスが語るところ、舞踏会でアリスが剣を引き抜くところ、伍長のコートをまとって、表情が変わるところ、などなど。
    続きを読む

    投稿日:2011.02.19

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