【感想】赤の世界(1)

びっけ / ITAN
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
8
6
5
0
0
  • 時間を超えて繋がる家族や友のやさしさ

    ある戦争の時代を中心に、未来と過去が行き来する巧みなストーリーテリングで描かれた作品。

    少年が参加したサマーキャンプで起きた狂おしく赤を求めるようになる人々を描いた「赤の世界」、戦争で負傷し本が読めなくなった男と朗読をして聞かせる女性の間の愛の交歓「朗読時間」、軍のために徴用される伝書鳩とその飼い主をめぐる関係がやさしい気持ちになる「鳩の翼」、石化させる能力を持ってしまった少女と男の愛のあり方を問う「掌の花」。

    短編が続くように描かれながら、ひとりの登場人物によって絶妙に全ての物語を繋ぎながら、時代に翻弄される人々の運命とそれを切り開くそれぞれの人の意志や感情を見事に描いている。
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    投稿日:2014.07.31

ブクログレビュー

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  • マンガナイト公式

    マンガナイト公式

    「今だからこそ読みたい、近しい世界の物語」

    少し不安を誘うような赤い表紙をめくると、そこには4つの短編が収められています。「とある戦争がもたらしたもの」が共通の題材となっていますが陰惨ではなく、じわりと胸にしみてくる作品ばかりです。「鳩の世界」に出てくる鳩たちの愛らしさや、「朗読時間」のヒロインの感情の揺れ動きは見どころ。最後は希望が残る終わり方になっているので、あらゆる世代の人におすすめしたいです。日々の生活で忘れがちな、大切なことの再確認にぜひ。(kuu)続きを読む

    投稿日:2016.02.01

  • ちゅぐ

    ちゅぐ

    このレビューはネタバレを含みます

    美麗な絵と絶妙なストーリーテリング。各誌で上質な作品を発表し注目の漫画家・びっけが描く、ある戦争をめぐる連作短編集、ついに刊行! 20××年、夏。高校のサマースクールで生徒が次々と錯乱状態に。彼らは決まって、部屋を赤いペンキで塗りたくろうとする──。咲き誇る深紅の花。一人の少年が背後に広がる闇に迫る! 過去の戦争の陰謀が時代を超えて少年たちを翻弄する「赤の世界」。戦争が裂いた二人の仲、残る希望は変わらぬ“声”「朗読時間」など、登場人物がリンクする全4話を収録。

    20××年、夏。遥か昔の陰謀が、前途ある少年たちを翻弄する「赤の世界」。戦争が引き裂いた二人の仲。変わらぬ“声”で運命に抗おうとする「朗読時間」。少年と鳩のまっすぐな思いが、戦時の空を駆け抜ける「鳩の翼」。命を懸けなければ叶うことはない、究極の愛の形を描く「掌の花」。時代を超えた4つのストーリーが一つにつながった時、感動がこみ上げてくる珠玉の連作短編集。

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    投稿日:2015.01.30

  • kakua1980

    kakua1980

    初めて読む漫画家さんだったけれど、久しぶりにこの漫画家さんのまんが、いろいろ読みたい!と思いました。

    投稿日:2013.03.22

  • N

    戦争が遺したものたちのお話。リデアとテオに泣いた。
    関係ないけどレグルスがポッター時代のびっけさん思い出した

    投稿日:2012.12.21

  • nankado

    nankado

    第二次大戦中ヨーロッパと似た世界観で描かれた連作短編集。短編どうしがゆるやかに伏線でつながっている。萩尾望都のようなドライな描き方ではない。

    投稿日:2012.12.17

  • 森月雫

    森月雫

    ありそうな話ではあるんだけど、不思議でぞっとさせられるのに最後には感動させられた。戦争なんて嫌だよね…。

    投稿日:2012.05.24

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