【感想】夏のくじら

大崎梢 / 文春文庫
(56件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
15
22
15
1
0
  • よさこいが熱い。

    読み終わってすぐ、(踊ってみたい)と思いました。踊れないのはよくわかってるけど・・・。
    若者たちが胸に隠してきた様々な思いがよさこいに乗ってはじけます。
    高知の青く高い空、照りつける太陽、祭りを作る人たちの熱い思いが太陽に負けていないのが読んでいて心地よい感じでした。
    毎年8月10日・11日に行われるというよさこい祭りを是非この目で見てみたいと思います。
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    投稿日:2015.04.29

ブクログレビュー

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  • planets13

    planets13

    暑く、熱い。スロースタートから加速度的に高まる想いが、祭りの熱が、夏の暑さが最後まで登りつめる感じ。本屋ミステリーシリーズの長編では後半の駆け足が気になったけど、こういう熱さは魅力的。みんなで作り上げていく一体感もまた素敵。続きを読む

    投稿日:2023.12.24

  • maomao

    maomao

    高知「よさこい祭り」をめぐって繰り広げられる青春小説。
    進学を機に高知にやって来た篤史が、従兄弟の多郎とチームスタッフをしながら自らも踊ることになる。

    こんなに自由度があって味わい深いお祭りだったとは、初めて知りました。
    友情、恋、それぞれが胸に抱くよさこいへの思いや情熱。淡い恋の行方も気になるけど、私としては本番のパフォーマンスやそこまでに至る過程の方が気になった。
    よさこいを踊っている場面では、その様子を頭に思い描いて気持ちが高揚した。

    祭りの熱気に当てられて心も身体も熱い“よさこい”の夏の物語。
    本書を読んだことで「よさこい祭り」を見る楽しみが増えました。
    やっぱり読書は世界を広げてくれますね♪
    続きを読む

    投稿日:2023.09.10

  • NO Book & Coffee  NO LIFE

    NO Book & Coffee NO LIFE


     『〝クジラ〟強調月間始めました!』3

     第3回は、大崎梢さんの『夏のくじら』です。
     本書の「くじら」は、舞台の高知土佐湾が鯨の生息域で、捕鯨文化が栄えていたという事実そのまま。また、主人公が「鯨井町踊り子隊」チームに所属するという設定です。
     よさこい祭りの高揚感と関わる人たちの群像を綴った、まさに灼熱の夏物語です。
     物語の進行と同時に、よさこいの歴史、準備から本番までの説明が上手く取り込まれていて、勉強になりました。
     チーム表現がもたらす快感や魔力、よさこいに取り憑かれ、練習や本番が苦しくてもやる喜び、完全燃焼、躍動感あふれる描写から〝夏を刻む〟心意気が伝わってきます。
     よさこいの陰の努力に裏打ちされた華やかさに加えて、主人公の「憧れの女性を探す」別視点が、更に華を添えています。4年前にある女性と交わし果たされなかった約束が…。
     もう、青春ですねー。爽やかー。これは読んでのお楽しみ…。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.28

  • marin2011

    marin2011

    一夏の思い出で青春がつまった一冊だったので必ず夏に読んでもらいたい。大学進学で高知に来た主人公はよさこい祭りに参加することになる。実はある年上の女性を探していて、よさこいを通じて探し人を見つけることになるのだが…。唸るような暑さと人々の熱気、青年の揺れ動く心情など、輝きを放つ物語だった。続きを読む

    投稿日:2022.06.08

  • pu-books

    pu-books

    んー。
    みんなの知らないネタを紹介しなきゃいけないせいもあるとは思うけど(まぁ高知やよさこいは、ビジュアルで見てもらった方が早いよねー)、若干入り込みにくかったかなー。
    あと、この作者聞いたことある気がするー、と思ったら、プリティ~の人だった。
    主人公、あのときも、腐りかけから面白み発見パターンだったような?(笑)
    基本的にはこうちに縁もあるしよさこいも見たことあるし、あ高知だ!と思って楽しんだのではあるけど。よさこいの裏事情は全然知らなかったから興味深かったけども。
    総じてのストーリーはまぁ爽やかだったし、最後の最後は、探し人関係でちょっと一捻りあったりしておもしろかったけど。
    やや残念感もあった。
    続きを読む

    投稿日:2021.11.19

  • はっさく

    はっさく

    このレビューはネタバレを含みます

    よさこい・鳴子に詳しくなれる一冊でした。
    読みながら、動画サイトで検索を繰り返しました。フレーズを使っていればいい、ということなので、聴き比べると全く違うものに感じます。だから観客は飽きがこないのかも。
    厳格なルールのもとではなく、大枠の中で楽しもう、という寛容さ。そのいい意味でのゆるさが魅力なんだろうなと思います。一度本場で体感したくなりました。

    篤史の初恋、幻のいずみさんの正体が気になって仕方ないのですが、その結末が…。うーん。言葉遊びというかなんというか…。その他の人たちの恋模様も、なんとなくとってつけた感があったのでそのあたりは消化不良。月島さんとか。
    ま、見つかったことはよかったし、これからがありそうな終わり方もよかったです。

    魅力的なのは、やっぱりカジくん。「梶」だと思ったら「華地」でした。名前まで華がある。
    クールに見えて情に厚い。踊ったらかっこいい。不遜。でも不器用。いいとこどりの素敵なキャラです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.10.17

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