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シェイクスピア, 河合祥一郎 / 角川文庫 (19件のレビュー)
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総合評価:
本読むアシカ
2
これを読むと、ほかの作品が理解できるようになったり・・・
いわずもがなのシェイクスピアの名作。 この作品からの引用やモチーフは、どこかしらで触れたことがあると思います。 血を洗い落とそうとヒステリックに手を洗うマクベス夫人の姿は、 今日でも多くのサスペン…スドラマの犯人たちが踏襲していたりします。 児童向けの作品ですが、「黒魔女さんが通る!」にも、マクベスからの引用があります。 とっつきにくいですが、手に取ってみると 意外とすいすいと読み進められます。 手元にあっても古典特有の威圧感がない電子書籍でたっぷりと味わってください。続きを読む
投稿日:2014.07.01
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くっちゃね村のねむり姫
恥ずかしながら、初めてシェイクスピアの戯曲を読みました
内容は薄々知ってはいましたが、初めてシェイクスピアの戯曲をしっかり読みました。 新訳とあり、原書がどのように記載されているかは、まったく分かりませんが、正直ビックリいたしました。いや、内容ではな…く、その記述の仕方です。というのも、他の劇の台本や映画のシナリオと全く異なり、ト書きに登場人物の心情等は細かく書いてありません。〇〇から登場とか、〇〇へ退場という説明があるだけ。こうなると、どのようにでも解釈できるわけで、様々な演出家や役者さんたちが、挑戦したくなるのも解る気がします。そこがシェイクスピアの魅力なのかもしれませんね。続きを読む
投稿日:2022.12.02
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Mkengar
3人の魔女の予言やそれを聞いた妻の煽動に乗って国王や同僚、部下などを殺戮してしまうマクベスの物語であるが、この本の解説はなかなかよい。解説では、マクベスは他の悲劇と異なり、マクベス本人の中にある善と悪…が戦い悪が勝ってしまうこと、よってマクベス以外の登場人物は非常に影が薄いという特徴があることを教えてくれる。またシェイクスピアがマクベスを執筆した時期のイギリス情勢に関しても解説があって、当時の国王ジェームズ1世がバンクォーの子孫であることなどもわかりとても興味深い。 私は映像でマクベスを見たことがないが、「森が動きダンシネーンに向かってくる」シーンは迫力がありそうである。余談であるが、J.R.R.トールキン作の指輪物語にもエントの森が動き敵を破るシーンがある。トールキンは同じイギリス人としてシェイクスピアのマクベスが頭の中にあったのだろうか。続きを読む
投稿日:2023.04.24
ちゃり
このレビューはネタバレを含みます
『バンパイヤ』を読んだのは『三つ目がとおる』『どろろ』のあとで、それらよりも印象に強いものではなく、どちらかというと感想に困る類の作品だった。 間久部緑郎というユニークな名前の元ネタがシェイクスピアであることはコミックスの折り返しに著者自らの言葉で記されていたような気がするが、感想に困るたぐいの作品だったから、それに惹かれて原典にあたるというようなこともせず、四十年くらい経ってしまった。 シェイクスピア初心者である。どれを選べば無難なのかもわからないような。読みやすいもの、とっつきやすそうなものを探したところヒットしたので本書を選んだ。 訳の良し悪しはわからない。下剋上したけど三日天下で終わりましたというようなお話。三人の魔女とかヘカテとか登場させているが、物語の規模にそぐわない、肩透かしもいいところ。当時の世相を知らないと楽しめない類であるようだ。 訳者あとがきによれば、種本であるホリンシェッド著『年代記』において、モデルになった人物は下剋上ののち17年くらい善政をしいたとのこと。パトロンである時の権力者におもねった内容に仕上げられているということらしい。
投稿日:2022.07.24
mattaku
三人の魔女の予言が約束されたものであれば、人を殺めずとも自ずから王になる日が来ると思いつつも、欲に急かされ破滅に向かうマクベス夫婦。マクベスは妻の要望に応える為に、妻はマクベスの野心を叶えさせる為、短…絡的に最悪の手段での予言の具現化を急ぐ。とはいえ、謀略に斃れた者たちの亡霊に怯え、夢遊病に侵される二人は、魔女に揶揄された誑かされ易い小心の善人だったのでは…続きを読む
投稿日:2021.10.01
トト
「母体から産まれた者には殺されない」という呪いに護られているマクベスを帝王切開で産まれたマクダフが倒すというところには「その手があったか」と思わさせられ面白かった。
投稿日:2021.09.21
oriduru1970
第一幕第三場で、ロスとアンガスがマクベスをコーダーの領主と呼んだ後、魔女の予言について独白するマクベスをよそに、バンクォーは使いの二人に何か話している。何を話してたんだろう?魔女の予言を話していたの?… マクベスは何回読んだか覚えてないけど、何度読んでも優れた戯曲だと思う。 今回読んで、今更ながらマクベスがダンカンを殺害して王位についたのが史実だったことを覚えた笑続きを読む
投稿日:2021.08.22
Pompeii
2021/1/27 久々の『マクベス』、というかシェイクスピア。 アリストテレスの言う「逆転」と「再認」が見え見えでありつつも、「きれいは汚い。汚いはきれい。」を軸に終始緊張感高まる展開になっていて…何度読んでも面白い。続きを読む
投稿日:2021.01.28
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