【感想】隣に棲む女

春口裕子 / 実業之日本社文庫
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 2.8
0
2
12
5
0
  • 世にも奇妙な物語的な短編集…

    季節が秋ということもあり、順調に
    読書が進んでいた中での本。
    ヘタこいたな~、苦手な短編集でした。
    ここへ来てペースダウン。
    表題の通り、隣に棲む若しくは近所の
    女が題材です。
    薄ら寒さをおぼえる話しから心温まる
    話しまで、表紙絵の雰囲気よりはかなり
    マイルドなストーリーでした。
    どちらかっていうと、テレビの
    世にも奇妙な物語的なオチです。
    ゾクリとするような、ニヤリとする
    ような、ホンワリするような。
    でも残念ながら僕には合わなかったな。
    さ、次の本はもっとゾクゾク
    したいわ~!チャンチャン(๑´罒`๑)
    続きを読む

    投稿日:2017.11.16

ブクログレビュー

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  • えいり

    えいり

    短編集。 女性の負の感情が渦巻くサスペンス。
    「おさななじみ」では母親や幼馴染との絆にじんわりとあたたまった。

    投稿日:2024.03.17

  • kousuke8762

    kousuke8762

    女性の怖い部分がさらけ出されたサスペンス短篇集。妬み、復讐、自己満足・・・うずまく感情がときに奇怪な行動に走らせる。

    投稿日:2023.04.01

  • mokamoca

    mokamoca

    こわっ!
    女性だけじゃなくて、男性も怖い…
    そして、なんかわかるってのもあって、自分も怖い(笑)
    でもあるなぁー、なんかモヤモヤと嫉妬とかイライラとした悪意とか…
    怖くて一気に読んでしまった…

    2022.1.3続きを読む

    投稿日:2022.01.03

  • かりんとう

    かりんとう

    このレビューはネタバレを含みます

    蝉しぐれの夜に
    あるときまで一緒に過ごして、そんなに差異がなかったが、現在は明らかに違う4人の物語。
    みんなの心に少しずつの『和希』という人格があれば、傷つかないのにと願ってしまう。現実はうまくいかない、女同士の難しさ。
    どこにも居場所のない感情、ドロリとした生ぬるい感情、ヒリヒリとした感情。叫びたいけど叫べない苦しさ。悪びれていない感情が一番トドメを刺す。
    喉元過ぎれば、忘れてしまうのは、人間の良い部分でもあり、悪い部分でもある。共感したものは忘れちゃいけない。
    ホームシックシアター
    類子の日常、とある事件、沢山の手紙、トラブル、引っ越してきた女、何も関係ないようでうまくピタッとはまったときの怖さで一気読み。
    オーバーフロー
    付き合って三ヶ月で、結婚の話がでてくるが、案の定、会社の存在の不透明さ、浮気相手の逆襲、連絡がとれなくなるなるなど負の連鎖。終わり、よくあるやつかと、思ったが、結婚詐欺に引っ掛かったで終わりじゃなかったのが良かった。

    ひとりよがり
    お嬢様の無防備さとわがままが招いた悲劇。
    お嬢様にはお嬢様の寂しさがあったのだろうけれど、わがままが過ぎると、誰もそこに目を向けてくれなくなるし、人は離れていくよねという展開。
    手段、方法、わがままの度合い、優先順位など、周りを巻き込みすぎると最悪のかたちで自分に返ってくる話。この話に出てくる人物は、ほとんど冷たく、自分勝手な人たち。

    小指の代償
    ずっと、重苦しい話で、三人がこのままでいいはずがないと思っているが、でも、変われずにいて苦しい、でも、変えなきゃいけないと、許すことはできないけど、ほんの少しだけかたちが変わろうとする物語。誰も悪くないはずなのに、みんなそれぞれ、『あの時、誘わなければ』『あの時○○なら…』と苦しみ、みんなそれぞれの言葉、行動に傷つく。

    おさななじみ
    大事なことは沢山あるのに、いろいろなことがないがしろになっていく現代に、少しだけ疑問を投げかけるような物語。受験に合格さえすれば、常に何かに勝たなければ、いいところに行けば、全て解決するのか?人の心は育つのか…?

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.12.01

  • Chie

    Chie

    ◆蝉しぐれの夜に・・・不妊に悩む小夜子は、子供に関する無神経な誘いに苛立ちを感じながらも断れずにいた。
    ◆ホームシックシアター・・・隣室に引っ越してきた女性は知っているのだろうか。その部屋が事故物件であることを。
    ◆オーバーフロー・・・恋人の宏志の真意が読めず悩むこともあるが、彼の姉の朝子は誰よりも味方をしてくれる。
    ◆ひとりよがり・・・臓器提供意思表示カードを持っていた私に声をかけてきた男は、妹がレシピエントだという。
    ◆小指の代償・・・人が変わってしまった佳代の小指を見つけるため、私と猛は雪山を探し続ける。
    ◆おさななじみ・・・母を疎ましく思う私。いつからこうなったのだろう。

    以上6編の短編集。いずれも主人公は女性の、いわゆるイヤミス短編集。

    ◆蝉しぐれの夜に…1番印象的だったというか、主人公の気持ちがわかる気がするのはこれだろうか。世の中不公平だと思う主たるもの。
    ◆オーバーフロー…物語として1番うまくできていると思ったのはこれ。うん、こういう詐欺、本当にあるんだろうなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2020.05.22

  • ゆづき

    ゆづき

    不妊治療中の小夜子に友人から届いた胎児のエコー写真付暑中見舞から始まる話、成り行きでドナーカードにサインをした結末のドライブが恐ろしい話、事故で小指を失った友人の吐き出す「あたしどんどん嫌な人間になる」の一連の台詞が胸に迫る話、優等生と幼馴染とピアノ教師の祖母が母へも繋げる絆にじんわりする話等六編。続きを読む

    投稿日:2018.10.10

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