【感想】若きウェルテルの悩み

ゲーテ, 竹山道雄 / 岩波文庫
(122件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
36
27
33
12
1
  • 手の中にゲーテを収めてみよう

    ゲーテの言葉は、翻訳されてもその良さが生きてます。
    詩のようなリズムに任せて、ページをめくっていくのが心地よい。

    とある菓子メーカーの社名の由来になった
    ヒロイン・シャルロッテはこの小説の中に出てきます。

    このような書店の店頭では見つけにくい本が
    直ぐに手に入るのもReaderの魅力ですね。
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    投稿日:2013.11.09

ブクログレビュー

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  • ミスカトニック大学生

    ミスカトニック大学生

    本屋さんに行ったときもう少し和訳が柔らかいのがあったのでそちらがおすすめかもです…。
    私が読んだのは少し言葉遣いが旧いこちらですが、今使われてる言葉で読んだ方が心にすっと入ってくると思います。
    ウェルテル現象という言葉があるぐらい当時の若者は感化された作品なだけあって、感ずるものがあります。まださらりとしか読めていないので時間をかけて味わいたい作品だなと思いました。

    最後の方なのですがロッテが可哀想ですね!(幼稚園児並の感想)ウェルテルはロッテや周りの人達に一生消えない傷を残して去っていきました。きっとウェルテルはロッテの心の中の住人になれたことでしょう。罪深いですね!
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    投稿日:2024.05.20

  • myuq

    myuq

    なぜもっと早く読まなかったのだろう。

    現代の日本人作家の小説を、わたしの人生が最も大変だった若き日々にいくつか読んだだけで、どうせ文学なんてほとんどが恵まれた環境に生まれたのに感性が繊細だったために苦しいやつらがその恵まれた環境を土台に、自らの苦しみをつらつらと表現しているものか、または売れるために少数の誰かの確かな苦しみをも自らの小説の仕掛けや設定として不誠実に利用するような、大衆迎合の権化かのどちらかなのだろうだなんて、文学に諦念と怒りを抱いている場合などではなかった。

    ゲーテってすごいね。さまざまを内包していた。

    ゲーテだって小説を書く環境があったというだけである程度以上恵まれていたことは事実だと思うけれど(たとえば、戦時下で爆弾が頭上から注がれているそのときに小説なんてものは書けないだろう)、そんな小説の致し方ないその成立要件の一つである恵まれ、作者の特権性を忘れさせるくらい、そんなのは関係ないってくらい、その才能と思考と小説がかたちづくる世界に圧倒された。

    優れた文学は、その自らの成立要件の一つである特権性を読者に感じさせず、それどころか、読者に世界や人々との一体感を与えるものなのだとこの歳になってやっと実感できた。

    人生の早くに拗ねたせいで、出会うのが遅くなってしまった。

    文学への諦念も憤りも取り払い、この世界には信頼に足るひとかけらのなにかがあるのかもしれないと思えた、そんな一冊だった。

    もっと、本を読もうと思った。
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    投稿日:2024.05.19

  • 朝陽

    朝陽

    名作と勧められて読んだ。

    所々凄く共感するところや学びになる文があった。
    全体的に読みづらく(翻訳だからか)、特に前半はどういう物語なのか掴めず読むのに苦労した。

    投稿日:2024.02.14

  • ゆうたろう

    ゆうたろう

    圧倒的。
    青春期特有の人が持つまっすぐな心と純粋な感性にここまで肉薄し丁寧に描写した作品は数少ない。
    現代の人はすぐに詩的な物言いに触れるとポエマーだの病んでるだの言う。
    TwitterやSNSで安易に自らの心のうちを吐露してる人ももちろん大概だが、人の心のめんどくささだったりどうしようもなさを、一方的に俯瞰から見ては冷笑的なコメントをする人が多い現状はそれはそれで色々辛い。
    ウェルテルは書簡体、つまりとても個人的なもので、本来は触れてはいけない人の「真実」が描かれる。彼の希望と絶望がそこに克明に記され、それを読んだ僕たちが魂の奥底で何かを動かされる。
    ウェルテルは死んだがゲーテは生き返った。
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    投稿日:2023.09.29

  • Suuuuuusan

    Suuuuuusan

    いやはや全く、男って太古の昔から馬鹿だなぁ…ということに尽きる。こういうタイプの人を何人か見たことがある。端的にいうと失恋によって病んでしまう人。

    女って失恋でここまでならない気がするのよね。ちゃんと次に行くエネルギーがあるというか。失恋でおかしくなってるのって男だけな気がする。逆に女は恋愛中におかしくなるイメージ。

    ロッテに関する手紙の描写がなんというか激しすぎて、今でいう厨二病を文学的なMAXの値まで高めるとこうなるんだな…と半ば感心しながら読みました。全文きっちりは追えなかった…だって全部同じなんだもの…あ!な!た!を!こんなに!愛して!いるのに!!!ということだけ…笑

    この時代にドイツで本小説の流行によって自殺者が増加したというのはすごい話だなぁと思う。それくらい、人間なんて脆くてすぐ転んでしまうものなんだなぁと。

    当時精神病の概念があまりなかったはずのところに、きちんと今のような精神病に関する理解があるような書き方をしているのはゲーテ先生さすが、の一言ではある。

    あとがきを読むと、この話はほぼノンフィクションのように色々な人の手記・日記・手紙をつないで作ってあることがわかる。そうだよねー人に物事を伝えるのが手紙しかない時代、書き綴って送るしかないんだものね。今ならチャットがあり、どんなやり取りになるのか…現代版若きウェルテルの悩み、どこかにありそう。探してみようか。
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    投稿日:2023.08.20

  • ゆり

    ゆり

    「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」
    不幸な人生を送っているな!
    けど自分じゃ体験できないことを味わえるのが本だから。

    投稿日:2023.08.15

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