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貴志祐介 / 角川文庫 (445件のレビュー)
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総合評価:
犬のつちふまず
26
謎解き推理小説の決定版
密室殺人のトリックを暴く、謎解き推理小説です。 トリックもそうですが、犯行から調査、キャラクタの心理に至るまで緻密に描かれている素晴らしい作品です。謎解き推理小説が好きな方はもちろんですが、そうでない…方にもお勧めできる一冊です。続きを読む
投稿日:2013.09.29
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きょうじゅ
15
密室トリックの新世界
密室トリックの為の小道具や世界設定と言う気もしないではないですが、完璧と言える密室で実行された殺人劇を、しらみつぶしの推理と検証で暴いていく主人公達の活躍っぷりが痛快です。 犯人の生い立ちや実行までの…プロセスを追った後半部分の描写も読み応えがあり、いろんな側面を持ったとても良い作品だと思います。続きを読む
投稿日:2013.10.03
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7
TVとは違った面白さ
以前TVドラマを観ていて、原作が気になっていたので購入してみました。設定も内容もドラマとは少し異なっていた為、新たな気持ちで読むことが出来ました。面白かったので同シリーズの他の作品も読んでみたいと思い…ます。続きを読む
投稿日:2013.12.31
黒山羊
5
密室嫌いの諸兄にも
正直今まで密室ものにはあまり心惹かれたことはありませんでした。なぜ密室でなければならないかが納得できないことが多く、所謂密室トリックにあまり感心できず(元祖がアレだし)、、、でもこの作品にはヤラれまし…たね。 探偵役に美人弁護士と密室のスペシャリストの防犯アドバイザーを配置(このキャラ設定を思いついた時点でほぼ勝利確定)、しかもこの事件に於けるトリックがすごい。意表も突いており、尚且つ密室にする必然性もあるし(というかならざるを得ない?)、その見せ方も素晴らしい。 続編の肩の力の抜けた感じもよいですが、本作の出来はちょっと神がかっており、掛け値なしのお奨めです。続きを読む
投稿日:2014.03.10
凶器がわからず
密室トリックを推理していくよくある推理小説作品ですが、かなり後半まで犯人と凶器が推理できない、面白い作品でした。お勧めです
投稿日:2013.10.25
AkiraF
4
驚愕のトリック!
ドラマ「鍵のかかった部屋」の原作本。密室殺人事件を扱う正統派ミステリーで、近来まれにみる傑作。単純にトリックがすごいだけでなく、現代社会の裏側を描いており、おもしろい。
投稿日:2013.09.26
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生活委員会
大分長い小説だがその分内容も読み応えがあり、しっかりとしたミステリー作品だった。 犯人に至るまでのストーリーが大どんでん返しといった感じで読めば読む程に引き込まれていってしまった。 防犯探偵?の榎本…と弁護士の青砥が社長殺害の事件の真相に挑むがこのコンビも中々に独特で面白い。結末もまさかの結末で最後まで飽きなかった。続きを読む
投稿日:2024.04.05
彗星の音色
中盤まで読むのに3ヶ月くらいかかってしまいました。笑 後半に差し掛かると、貴志先生らしいスピード感のある文章でどんどん読み進めることができました。 事実→探偵たちの推理→犯人のバックグラウンド、という…展開は、コナン・ドイル『緋色の研究』によく似ていて、ドイル好きの自分としてはとてもニコニコしてしまいます。 他の方も言及しているように、タイトルの意味を知った時、あぁそうか、そうだったんだな、と感じました。 刺さった一節 p.466 しかし、いかなる理由があっても、殺人は許されないはずだ。〜中略〜俺がやろうとしていることは、たしかに、誰にも許されないことだろう。 だが、よく考えてみると、別に、誰かに許してもらう必要はない。続きを読む
投稿日:2024.02.25
MO-FU
作者初の本格ミステリ作品。 序盤のセキュリティ云々の会話は少し難しくてダレそうになったけど、中盤以降は面白くて本の厚みの割にはサクサク読めました。 そして明かされたトリックにはまるでハンマーで殴られた…かのような衝撃を受けました! それと同時に、何故このタイトルなのかが判明してナルホドと思わされました。 巻末に収録されている、法月綸太郎との対談も、作品がどういう経緯を辿って書かれたのが言及されていて、面白かったです。 シリーズ物なので次作も読んでいこうと思います。続きを読む
投稿日:2024.01.15
カズレゴ
ボリュームを感じさせない読み応えがありました。 このトリックは分からないです。もちろん犯人もわかりませんでした。 癖のある主人公が、良い感じでした。
投稿日:2024.01.08
eirain0320
貴志祐介による、本格ミステリー「防犯探偵・榎本シリーズ」第一作。 六本木センタービルにある、介護サービス会社・ベイリーフの社長室で、社長である穎原の死体が発見される。高層ビルの最上階、暗証番号付きの…エレベーター、窓は防弾ガラス、通路には防犯カメラ。厳重なセキュリティに守られていたオフィスで発生した殺人事件。唯一犯行が可能とされた専務である久永が逮捕されるが、容疑を否認。彼の弁護人となった弁護士の青砥純子は、防犯コンサルタントである榎本径に助力を乞い、密室殺人事件の謎に挑む―――。 ホラー作家として名を揚げていた著者が、ジャンルを変えて発表した倒叙式ミステリー『青の炎』。その次に発表されたのが本作。『青の炎』もなかなかに凝ったトリックを描いていたが、本作はその一つ二つ上を行く本格ミステリ。(そもそも『青の炎』はトリックがメインの作品ではないと思っているが。) 明かされるトリックはかなり本格的で、著者のリサーチには本当に感心させられる。が、あまりに高度過ぎるので、読者が考察する余地がほとんど無いのが残念。驚かされるような伏線や背景設定でもあれば良かったのだが、そういうのも無かったので、真相が明かされても「ふーん」くらいで終わってしまった。とはいえ、決して面白くなかった訳でもなかったので、またシリーズ続編も引き続き読んでみたい。続きを読む
投稿日:2023.12.29
コウ
このレビューはネタバレを含みます
ホラー作家で有名な著者が書くミステリー小説。物語の前半、介護サービス株式会社の社長が何者かに殺害された。ところが、殺人現場は密室であった。そのため、現場の近くの部屋にいた専務が逮捕されてしまう。専務は無罪と主張するも、確固たる証拠が確認されなかったことから、専務の疑いは晴れなかった。そこで、今回の事件を頼まれた榎本と青砥は、その事件を解決するために謎を解こうと努める。後半では、今回の事件の犯人の経歴と殺人の動機について語られる。父親の金銭的トラブルのせいで、闇金業者から追われる身になってしまう。そのため、自身の経歴を詐称してやり過ごした。そんな中、仕事の関係で、先ほどの介護会社に向かい、清掃してたところ、社長の資産を目の当たりにする。それを見た犯人は、借金をチャラにするために殺人を実行してしまう。
投稿日:2023.11.11
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