【感想】沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二

夢枕獏 / 徳間文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

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  • 楊貴妃伝説に迫る第二巻

    なんと、楊貴妃の墓が山口県にあるとは!熱田神宮も楊貴妃に縁があるとかないとか。様々な楊貴妃伝説が日本にまで及んでいることにビックリ。楊貴妃の死をめぐってなにやら歴史ミステリーの様相を呈してきた第二巻。少しずつ謎が解き明かされる一方で、次々に新たな謎が増えていく。ゾロアスター教まで出て来て、どんどんスケールが広がる。ついに阿倍仲麻呂も登場し、楊貴妃の死の謎に深く関わっていく。「天の原~」の和歌を詠った人、ぐらいの知識しかなかったけど、日本人で科挙に合格するって凄いな。続きを読む

    投稿日:2018.03.10

ブクログレビュー

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  • ntashima

    ntashima

    予想通りと言うか、早くも空海と橘逸勢のコンビはややフェードアウトし、物語は急転、楊貴妃伝説へと流れ込む。空海物語と言うよりも空海・逸勢と言う東洋のホームズ・ワトソン(本当はE・A・ポーのオーギュスト・デュパンと名無しの「私」と言いたいが・・・古い?^^;)が狂言回しとなって唐代の長安を縦横無尽に駆け巡る伝奇絵巻か・・。さもなくば、夢獏らしく脇役がとめどもなく始めたひとり語りか。個人的な興味は空海が語り部として物語を終えるか、はたまた主人公の場に舞い戻るかである。くううかあい~(空海)、カ~ムバアッ~ク!!続きを読む

    投稿日:2012.02.09

  • 抽斗

    抽斗

    ようやく物語が動き始めたというところ。
    後の大詩人、白楽天登場。楊貴妃伝説も徐々にそのつながりを顕わにしていく。

    白楽天のキャラもいいなぁ。生真面目で、情が濃い詩人。
    李白が「才能の塊」と言われるような詩が溢れるタイプの天才型詩人だけに、その李白との対比が鮮やかであり、真面目に悩む姿が人間くさい。

    とはいえ、ちょっと展開が冗長で、読むのに少々焦れてしまった。
    ここまで風呂敷を広げて、さらにそれを引っ張る必要あるのかしらん? と思いつつも、次巻へ進む。
    続きを読む

    投稿日:2011.11.06

  • 3709

    3709

    面白かった、次。って三巻すぐ読みたくなる終わり方でした。
    帯が盛大にネタバレで心が折れた。そこは本編読んで「ええ!」って驚きたかったなぁ、って言う大事な部分が思いっきり書かれてた。
    確かに数ページ読めばすぐ分かるんだけどさぁ。まあ、仕方ない。続きを読む

    投稿日:2010.10.10

  • spicepice

    spicepice

    おもしろかった!
    自然の描写がとても好き。色や瑞々しさがせり出てくる感じ。3D映画どころじゃない立体感。

    投稿日:2010.06.29

  • E.Mogura

    E.Mogura

    柳宋元、白楽天など、昔、漢文で習ったなぁという淡い記憶の人物も登場。空海と一緒に妖物退治のお話。それでもって妖物が、あの楊貴妃伝説へと繋がっていく。
    どこまでが史実で、どこからが空想(妄想?)なのか?
    境界線が気になりながらも、まぁいいやと読ませてしまう、さすがの夢枕節でしたなぁ。

    (2010/5/17)
    続きを読む

    投稿日:2010.05.30

  • マイケル

    マイケル

    なかなか奥が深い。物語は、玄宗皇帝と楊貴妃のラブストーリーに発展していく。また、阿倍仲麻呂も出てくる。
    まさしく歴史ミステリーである。中国歴史ファンにはたまらない。

    投稿日:2010.02.13

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