【感想】プライド 1

一条ゆかり / コーラス
(45件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
14
17
9
1
0
  • 「そんな役に立たないもの 捨てました」

    「なに 言ってるの?あなたプライドは無いの?」
    に対する答えがこれである。

    この話は、史緒と萌、オペラ歌手を目指す二人のプライドをかけた話であるが、
    二人だけでなく、いろいろな人の「プライド」のあり方が魅力的に描かれている。
    が、どの人も良い意味で第一印象を裏切る変化を見せてくれる。
    特に、1・2巻あたりで印象最悪だった人の変化は泣かせてくれる。
    一条ゆかりは、主役でも脇役でも善人に見えても悪人に見えても、途中で「描く」ことを捨てない人だと再認識。

    また、本作、主要登場人物の多くが母子家庭だったり父子家庭だったり、片親の家庭である。
    そのことは会話中にも何度も出てくるので、おそらくかなり意図的に設定したのだろう。
    「片親だから不幸」とかそういうのではなく、結局はその親と子、そして周りで支えてくれる人との関係次第なのだ。
    「家族」の物語としても読むことができる。
    「この手で母を殺してやりたい」と言う萌とその母の葛藤なんかも、重要な主題。

    歌を通して、憎しみを通して、慈しみを通して、人々が不思議な縁で結ばれていく。

    最終巻まで読んで思ったのは、
    プライドというのは、人を見下したり拒絶するものではなく、
    人を許し、受け入れるために必要なものなのかもしれない、ということ。
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    投稿日:2014.10.05

  • さすが一条ゆかりさん

    一条ゆかりさんと言えば有閑倶楽部が有名なのですが
    ドロドロの恋愛ものが最高に光る作家さんです。
    このプライド、ファンの間では賛否両論でした。
    オペラを舞台に女の子同士のライバル対決、
    登場する人物はどこかしらにコンプレックスを抱えていて
    少女まんがにありがちな主人公の設定ではありません。
    この人、こんな事しちゃうの(><)って
    だからこそ最後までぐいぐい読まされてしまう作品なのだと思います。

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    投稿日:2013.09.24

  • ドロドロと思っても読んでしまう

    有閑倶楽部からファンになり、明るく楽しいのがいいなと思っていたので、
    最初ドロドロしていてちょっと・・・、と思っていたのですが、
    読みだすとどんどんとまらなく。
    ストーリーだけ見るとほんとにドロドロなんだけれど、あまり嫌さは感じられず
    さすが一条ゆかりさんっていっきに読んでしまいました。
    主人公たちがどんどんかわっていく様子を、ぜひ最後まで読んで欲しいです。
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    投稿日:2014.02.02

  • いいね~

    有閑倶楽部とは全く違って、
    女の戦いって感じ。
    ライバルがいると女は成長していきます。
    あっという間に読んでしまえる作品です。

    投稿日:2024.06.09

ブクログレビュー

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  • omiku

    omiku

    こういうタイプの主人公めずらしいのでは?(どっちかというと悪役タイプで出てきそうな)見ていて気持ちのいい主人公でした。続きも読むぞっ!

    投稿日:2016.09.10

  • nyaraaan

    nyaraaan

    登場人物はそんなに多くないけど、魅力的なキャラクターが多いと思います。
    「薔薇の騎士」「マノン・レスコー」を見てみたいかも~。
    そんな気持ちにさせてくれる漫画。
    最終的にはまた3人で歌ってほしかったし
    萌が死ぬ必要性って??その部分だけがマイナスです。
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    投稿日:2014.10.28

  • 前太ハハ

    前太ハハ

    全巻揃ったらマンガ喫茶行っちゃおうかなー、それとも大人買いしちゃおうかなー、なんて何年も前から狙ってた本でしたがチェックが甘すぎでした。全12巻ですが2010年に最終回を迎えてたんですね・・・
    (結局ツタヤでレンタルマンガデビューしちゃいました☆1冊60円!)

    美貌と才能を持つ傲慢で高飛車なお嬢様と、強烈な上昇志向を持つ貧乏女子のオペラ対決です。(主役はお嬢様)そして成長物語。
    と言ってももちろん恋愛要素もたっぷりあってタイプの違うかっこいい男子も2人登場するし、オペラの世界はゴージャスで夢の世界だし、まさに少女漫画の王道をいく作品です。絵もキレイだしね。
    女の戦いだからドロドロもすごいんだけど、それでいながらお嬢様の生き方がかっこよいので清潔感を失わないの。ステキです☆

    ひねりがなくても、古臭くてもいいんです。ラストはみんないい人になって丸く収まり、やっぱり少女マンガは楽しいわ~と思わされた作品でした。。
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    投稿日:2013.06.16

  • きりも

    きりも

    最初はすごくドロドロしていて、圧倒されていましたが、最後になるともう、皆の幸せを祈らずにはいられませんでした。
    クライマックスは泣いちゃいました。

    投稿日:2012.12.02

  • phyll

    phyll

    このレビューはネタバレを含みます

    コーラス本誌で途中(萌が妊娠するあたり)まで読んでたけどグダグダだったのでその後は読んでない。天使のツラノカワ以降一条ゆかりの衰えが目立つなとは思っていて、プライドの途中で見限った感じ。

    一巻はまだアシ絵もそれほど多くなく、展開に勢いがあって昼ドラ的に楽しめる。萌って最初はこんな地味キャラだったっけ。根性悪な時期が連載期間の大半だったので最初のイメージを忘れてしまっていた。史緒がお嬢さま生活から転落してクラブで歌手として働きはじめ、萌が史緒が底辺生活から成り上がりを図ってホステスやり始めるまで。主要人物は全員ここで出揃った感。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2012.02.12

  • nikukyu-puku

    nikukyu-puku

    ガラスの仮面の男が絡んだドロドロバージョン。設定は相変わらずのTHE少女漫画。
    プライドを捨ててまでなりたい夢があるのは羨ましい。捨てるほどのプライドがあるかは置いといて。
    「どんなにみっともなくても
    与えられたチャンスに食いつく事
    その道の一流の裏と表を知る事」
    確かに。
    続きを読む

    投稿日:2012.01.05

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