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宮野美嘉, 増田メグミ / ルルル文庫 (18件のレビュー)
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総合評価:
わせみかん。
5
共に生きよう。会いに行くよ、ヤックルに乗って級のおもしろさ。
墓守の幽霊伯爵ジェイクと、幽霊伯爵家に嫁いだ美少女のサアラとが心を通わせるストーリーです。 女性主人公なので女性向けライトノベルでしょうが、普段少年向けラノベしか読まない私も非常に楽しめました。 幸せ…な結婚というテーマのとおりに、幸せとは何か、不幸とは何かを軸にしてストーリーが進みます。 主人公のサアラがとても魅力的でした。 男が女を守って幸せにするタイプの結婚を拒絶し、幸せは人から与えられる既製品ではなくて自分自身が積極的にかかわって創造していくものであると考える彼女はたくましいと思いました。 彼女からすれば幸せであることとは、自分自身と他者との関係から積極的に作り上げる能力を持つことであるから、不幸というのは無能力であり最大の侮辱に当たります。 彼女の幸福創造論に納得さえしてしまえば、六章の最後でジェイクが頓珍漢なことを言ってしまってサアラを激高させるところなどは、読んでいるこちらまでがジェイクのアホ!分かってやれよ!と思ってしまうくらい感情移入してしまいました。 ラストも良かったです。続きを読む
投稿日:2014.06.07
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3
変わり種主人公
すごく強烈なヒロインで、周りを振り回しているけど、ぶれないところがいい!
投稿日:2013.09.27
鈴うさぎ
2
今までにない?特殊な主人公に魅せられる!
あらすじからは予想できない主人公の性格に脱帽させられるのが1巻目です。ある意味自分に正直で強かで美しい主人公! でもその強かさと美しさの理由や考え方の根拠には納得させられるところがこの物語の面白いとこ…ろです。 そんな彼女が嫁ぎ先で新たな人間関係を構築していく過程に1巻をみたら2巻、2巻をみたら3巻とはまり込んでいくものがあります!コメントを書いている時点ですでに全7巻読み終えておりますが・・・購入の悩んでいるのならば是非オススメしたい1冊です! 続きを読む
投稿日:2013.11.09
秋の夜長の読書好き
1
好きなシリーズ
ちょっとあれ?って思うところがあるものの、この主人公のキャラならオッケーです! どちらかというと一巻よりも二巻、二巻よりも三巻と、味わいあるそのキャラのおかげでどんどん面白くなっていきます。
投稿日:2013.10.15
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goya626
代々墓守を務めるコルドン伯爵は、力の強い幽霊たちが世間に出ていかないように抑えるため、感情を殺してしまった。嫁に来た女性たちは、そんな伯爵と幽霊たちに耐え切れず去っていく。叔父のアスガント伯爵は、最終…兵器として、過酷な体験をして天涯孤独の身になったサアラを17番目の花嫁として送り込む。このサアラが、素晴らしく強かで素敵だ。氷のようだったコルドン伯爵の心を溶かすのだ。幽霊となったコルドン伯爵の母親のアシェリーゼをも助ける。墓場の幽霊たちも自分の親衛隊にしてしまう。しかし、サアラのことを可哀そうだと言うカインのことを嫌う矜持も持っている。なかなかに魅力的な物語だ。続きを読む
投稿日:2021.12.23
♡♡♡
「性格が悪くても変人でも、それを補って余りあるくらい美人なのだから、それでいいのではありませんこと?」 自分の容姿に絶対の自信を持つ飄々としたかんじの花嫁サアラ。こういうヒロインは珍しかったのだけれ…どとても好感が持てました。彼女は彼女の理論で考え、喋り、行動する。そのサアラの一貫した理屈が好きだし、歓迎されていなかった嫁ぎ先で、それがどういう風に作用していくのかっていうのもとても面白かった。 サアラの語る走らなかったはずの馬が走り出したところは悲惨で痛々しく涙が出る。それでも人を愛することをやめられないし、自分は決して不幸ではないとするサアラ。とにかくヒロインが筆舌に尽くしがたいくらい魅力的だった。 ヒーローであるジェイクもエリオスもアーシェリーゼも好き。ところでこれジェイク受けでサアラ攻めだよね?続きを読む
投稿日:2020.06.27
bukuroguidkodama
初めの一冊として正しく「障害(運命の悪戯)からはじまる恋愛もの」定型だが 「男は優しく女は強く」に沿った主人公がなるほど目を引く 女性向けライトノベルの主人公は「天然」もしくは「古風」であればヒロイ…ンであり つまり読者視点は主人公にして愛でる対象たるものの傍にあり そうでなく話の軸となる主人公ならば 天衣無縫で型破りで常識にとらわれずまたへこたれない つまり舞台背景に係らず「現代的」(すなわち話の展開に対して「強い」女性)である という感じでなかろうか この作品で面白いのは主人公が「強い」女性であることを表現するのに 聡明であるけれど未熟である引き立てを男性側に持たせたところだと思う あえては言い難いので言い換えると「割れ鍋に綴じ蓋」 うつくしいことばである(と逃げる)続きを読む
投稿日:2018.12.08
永杜
天涯孤独の美少女たる主人公は、婚姻するため 元婚約者の家を出る。 いやすごい…。 健気に耐える系かと思いきや、数ページで裏切られ さらに斜め上の性格を突き進む主人公。 人によっては幽霊よりも怖いもの…はありますが もうちょっとこう…常識はどこへ?w 出てくる人物の中で、まっとうそうなのは子供かと。 この反抗期真っ最中! という反応が普通です。 共感できないわ、突っ込みがいがあるわ、な主人公。 別の意味ではらはらどきどきさせてくれます。続きを読む
投稿日:2017.03.27
ななえ
天涯孤独の美少女サアラ。彼女は、幽霊伯爵と呼ばれるコルドン伯爵の17人目の妻として幽霊の出る城に嫁ぐことになる。 サアラ……すごい主人公だと聞いていたけれども、ここまでとは。 ここまでくると嫌みも感…じず、むしろすがすがしいです。 お決まりパターンも混ぜつつ、楽しく読めました。サアラのお嬢様口調がツボです。続きを読む
投稿日:2012.09.18
カルルン
あまり期待せずに読み始めたのだが、予想以上におもしろかった。 “「私にとっての幸せとは、私が私であることを後悔しないということです。」”というセリフの通り、主人公のサアラは、運命に屈することなく、傲…慢なほど毅然としている。 彼女にとって、同情や憐れみを受けることは屈辱なのだ。 そういうサアラが、潔く、且つ危うくて目が離せない。続きを読む
投稿日:2012.08.16
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