【感想】図書館の神様

瀬尾まいこ / ちくま文庫
(435件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
76
176
118
20
3
  • 設定とヒロインのイメージのギャップ

    頭痛もちで 過去に傷があって 不倫してて ヒステリックなヒロインかと思いきや  やんわりと前向きでいい感じでした

    投稿日:2015.09.06

  • 図書館から始まる人間再生物語

    『図書館の神様』はなんか前向きな気持ちになれる話だった。
    人間的に出来すぎの高3生の垣内くんが、ある事件をきっかけにテキトー人間に成り果てた、全くやる気のない非常勤講師の早川先生をいっぱしの教師に仕立てあげていくストーリー。
    どっちが先生なんだかわかんない展開や会話のやりとりが笑える。
    垣内くんのお陰で、早川先生はちょっと遅い青春を味わえたのかな。

    もう一つの短編『雲行き』は、なんとなくいい話になりそうな予感はするのだけど、今一つ何を描きたいのかよくわからなかったな。
    もう少し長めに書いてもいいのに。
    続きを読む

    投稿日:2016.06.13

ブクログレビュー

"powered by"

  • 澪

    このレビューはネタバレを含みます

    本は世界の旅に連れて行ってくれる。現実でうまくいかないことやどうしようもないもどかしさを抱えていても、図書室に行けば、タイムマシンに乗ることができる。大勢に理解されなくても良い。痛みは自分だけのもので良い。だけど、どこかにひとりでも波長が合う人、分かり合える人がいれば、新たな世界へ自分で自分の背中を押して踏み出す勇気をもらえる。教師と学生、年齢や立場をこえて、ひととひととの関わり合いが、その人を成長させる。温かい物語でした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.07

  • ひとみ

    ひとみ

    高校のバレーボール部のある出来事をきっかけに、バレーボールから離れ高校の講師になった清。

    バレーボール部の顧問になれるかと少し期待していたのに、部員がたった一人の文芸部の顧問に。

    そのたった一人の部員である、垣内君の発言がめちゃくちゃ大人で、驚かされた。

    そんな垣内君も、ある出来事で…。

    お互いのことを詮索しないし、自分のことを色々話す訳でもない、清と垣内君の関係性も素敵だなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.27

  • lisainu

    lisainu

    このレビューはネタバレを含みます

    高校生の頃にバレー部のメンバーが自殺したのを機にバレーを離れた清が、高校の講師になり、赴任先で文芸部の顧問をしながら再生していく様子を描いたストーリー。

    不倫相手の浅見さんとの関係にモヤモヤしながらも離れられずにいたり、本当はバレー部の顧問をやりたいと思いつつ、文芸部の顧問となり、部長の垣内君に、"文芸部がつまらないとか、外で運動すべきだなどと、よほど顧問とは思えない発言をしたりする清は、高校教師をしつつも、投げやりな感じが否めない。

    そんな清に対して、怒ったり反抗したりすることもなく、大人びた言葉で返したり、お勧めの文学作品を教えたりする垣内君の独特なキャラが好き。
    清の弟、拓実もフワフワしているようで姉想い。
    そういう彼らとのやり取りがすごくよかった。

    そして、正式な高校教師となった清に宛てて、高校の時に自殺した山本さんのお母さんから、清を解放するかのような手紙が届く。
    瀬尾まいこさんらしい、なんだか心がほっこりする読後感。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.15

  • ヤスカル

    ヤスカル

    瀬尾まいこさんの作品はやっぱりいいなって思いました。垣内くんの考え方が特に好きだなと思った。
    最近、たまたまXで、箕輪厚介さんが「自分にとって心地よい習慣を、やることが実は幸せだったりするかもしれません。」(お布団をきれいに畳む、太陽に挨拶する。神社までお散歩するなど)とツイートしていた。その言葉を目にして、垣内くんは本当の幸せが何かを体現しているなと感じた。
    序盤からあまり主人公には共感できない点もあるけど、不倫している人をここまでポジティブにポップに表現しているのは、瀬尾さんマジックだと感じた。私は不倫はコスパが悪い(得られるものが侘しすぎる)気がするので、その選択をしてしまう人は、なんならかの満たされない思いがあり、依存してしまってると思う。だから日々の中にある小さな幸せを感じる余裕がない人と思っている。ただ、真面目だった人が投げやりな人生を送っているという印象を、より持たせるために、作品のスパイスになっていて、その対比で、私は垣内くんとのやりとりがより愛おしい時間に感じることができた。
    垣内くんのように夢中になれることを私も今後も続けたいし、そういう環境にいる今が幸せだなと日々噛み締めている。
    今日も朝ご飯を食べて、駅まで歩ける体に感謝しよう。もっと当たり前の習慣に感謝してもいいのかもしれない。小さいことに目を向けて、今自分にすでにあるものに感謝したいと改めて思えました。この作品に出会えたことにも感謝。ありがとうございます。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.07

  • はるき

    はるき

    このレビューはネタバレを含みます


    高校時代バレー部のキャプテンで後輩を自殺に追い込んでしまった過去を持ちつつ不倫をしいる主人公の高校教師と部員の一人を怪我させてしまった元サッカー部キャプテン 今は文芸部との関係

    黙るべき時を知る人は言うべき時を知る

    不倫関係がなんか嫌で、あまり楽しめなかった

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.15

  • ショーン

    ショーン

    なにか大きな成長とか出来事がなかったように思う
    ただただ物語が進んでいき淡々と終わった
    山あり谷ありの物語が好きだから少し残念

    文学が好きになっていく過程はなんとなく親近感が湧いた。
    自分も昨年の夏頃から読み始めたから。
    高校の時に部活で自殺させてしまったかもと思うのいう設定は面白い
    不倫をやめなんとなく文学部の垣内くんとのやりとりが良い
    くっつくのかなーって読んでたら全然手紙だけでなんが悪い意味で期待を裏切られた
    続きを読む

    投稿日:2024.02.04

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。