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森博嗣 / 講談社文庫 (293件のレビュー)
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総合評価:
でんきぶらん
3
不可思議な一冊だった
前作の「幻惑の死と使途」と同時進行で話が進んでいく。萌絵も犀川先生もなかなか出てこない、萌絵の同級生の杜萌の周りで起こった事件が中心だ。 拉致されたのか、家出をしたのか分からない兄の失踪と、屋敷で起こ…った強盗・殺人事件が大きな進展もなく淡々と月日が過ぎていく。 後半からラストまで意外な結末と驚くようなシチュエーションが読者を混乱させる。自分も混乱して何が起こったのか未だに分からない。 犀川先生は気づいたらしい。「ものごとを客観的に物事を見ただけのことだよ」と言ったのはどう言うことだろう。 人は嫌なものに対して都合よく記憶の修正が行われる?人はそうでありたいと記憶の修正が行われる?なんだろう・・・続きを読む
投稿日:2016.10.13
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kiwi
理系トリック抜きの展開
今回起きた誘拐と殺人事件の経緯がシンプルなものだったので、「犯人は誰か」ということに集中して解決できるはずが・・・またラストの西之園萌絵の説明まで犯人が皆目わからず、あれこれ想像を巡らせました。夏独特…のもの悲しさもあって、全編に渡りどことなく悲しく、静寂な雰囲気に包まれます。S&Mシリーズで最も切ないストーリーかもしれません。続きを読む
投稿日:2015.05.24
かんけつ
誘拐犯の仲間割れと思われたが
本作はこれまでと大いに変わっていて、西之園萌絵の親友吐萌が主人公視点。前作「幻惑の死と使徒」の偶数章であり、前作の奇数章で萌絵と分かれた後に吐萌が体験した誘拐・殺人事件の謎解き話。 犀川先生も出番は…少なく、萌絵も謎こそ解くものの大活躍とまでは行かないのである。 読み終わって、トリックは全然違うのだが某作品を連想したが、ネタバレになるかもしれないので黙っておく。続きを読む
投稿日:2017.12.17
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そぎまる
前作の間の別事件の話。 犀川先生と萌絵の出番は少なかったけどとても楽しめました。 このシリーズももぅ少しで終わってしまう。でも森先生の本はまだ沢山あるのでまだまだ楽しめそうである。
投稿日:2024.03.10
でつ
S&Mシリーズ7作目! 奇数章だけという前作に続いて 今作は偶数章だけ ということよりも何よりも あくまで前作の奇数章の方で動いてるからか 今作はS&M視点で話が進まない… 大半がM=萌絵の親友で…あり 今作の事件の渦中の人物でもある 杜萌視点! S&Mの会話や空気感が好きな身としては 物足りない… もちろん2人のちっとも進まない関係は 出てこないのだから 尚更進まない… 杜萌視点だと昔の萌絵と今の萌絵が 友達目線で同じレベルで描かれるから そこは楽しめた。 今までも萌絵の友達ポジションはいたけど 今作の杜萌は親友というだけあって 萌絵の過去を知っていて 萌絵としっかり繋がっているというか それでいて 同種というか同等というか… そして今作は萌絵の代わりではないだろうけど 萌絵の叔母の睦子さんが ちらほら出てきてくれるのが救い。 「あんなにお優しくてはね、ちょっと大物にはなれません。これ、嫌味じゃなくてよ」 なんて、叔母さまが言うからこそ素敵。 乗馬とゴルフの小話も良き。続きを読む
投稿日:2024.01.26
ねごと
切ないお話。杜萌の心情と素生の失踪事件の謎が気になる、、、 萌絵と犀川先生の絡みが少なくて悲しかった。
投稿日:2023.12.24
RLia
このレビューはネタバレを含みます
面白かった! 萌絵の親友のお話だったので、犀川先生不足に加え、いつもの萌絵らしさが欠けてましたが、それでも楽しめました。 犀川先生の登場が少なくて、四季のような登場人物もいないので、あとがきにあったように、文章にさらり感がありました。 と言っても、私は犀川先生のあの難しい話し方や話も好きなので、良し悪しではなく、単なる感想です。 あっという間に読み終えてしまいそうだったので、あえて休憩を取ったりしました。 素生のことは、もう少し詳しく知りたかったけど… 何はともあれ良かった。
投稿日:2023.12.09
plough
面白かったのかどうか、星5つの評価で付けるのが難しい。 ただし、読者を惹き込む謎とキャラクター、真相に辿り着くまでの道のりや登頂した時の満足度はあったように思う。 これまで犀川と萌絵が解いてきたミステリーに対して、似た内容でありつつも路線が異なる内容だった。以下列挙。 ・殺人が密室ではない。ただし、人のアクセスが限られた空間で殺人が起き、誰が殺したか不明な屍体が2つあがる。 ・前巻と並行して進むストーリーである。 ・天才的な詩人家が登場する。 ・犯人視点で物語が進む。 読者視点からは、前巻と並行して書かれた意味が乏しい。評価できる点としては、前巻と並行した物語を作る上で登場人物の動きや感情面の整合性が取れている(と思われる)点だ。時間軸を同じくして2つのシナリオを書くという作者の挑戦は成功していると思うが、読者にとってはあまり意味がないと思える。これを行った理由は、シリーズ物の中で特殊性のある巻を作り出したかったからだと思うが、先に述べたように読者からすると味気ない。 「夏のレプリカ」はミステリー物として、全10巻中の第7巻に位置する。 これまでの流れからは、天才的な博士らが犯人であることが多かった。しかし、今回は天才的な詩人家が犯人であることを想像させつつ、犯人ではない。読者のミスリードを誘うものだった。 今までのシリーズがあるからこそ、読者をミスリードに誘うものであった。 あくまで、これまでのシリーズを読んだ読者を騙す仕掛けがされていることを楽しめる作品だと思う。 裏を返すと、この作品単体で読んで楽しめるものではない。 他の作品にもいえることだが、犯人像や動機がブラックボックス化しており、読者の想像に委ねるものとなっている。 今回だと、赤松の犯行動機、杜萌の犯行動機、素生のラストが特に謎に包まれている。 これらに関して、想像はしたいが答えの出ないものだと思うためあまり時間はかけずここに記載もしない。 これらは、読者に考えることを促すものだと思っている。全てを解決することがミステリー作品の前提という意見もあるとは思うが、考えることを促すこのシリーズが私の好きな所である。 犀川も萌絵も、考えることをやめない。 そんなキャラクター達に惹かれてこのシリーズを読み進めているため、残り3作品も考えることを楽しんで読み進めたい。
投稿日:2023.12.02
とうふ
シリーズを一貫して、自分とはかけ離れた天才が活躍し、それを楽しんできました。 今回登場し、事件に巻き込まれる蓑沢朴萌も盤がなくてもチェスを指せるなど天才の一人だと思います。 朴萌の兄の失踪の謎も相まって最後まで謎を楽しみながら読むことができました。 ただ、動機が… 犀川先生は動機は当事者しかわからないと言うけれど、蓑沢朴萌が、その理由でというのは納得しきれなかった。 例え天才だとしてもということなのかもしれないけど… 最後はちょっとだけ救いがあって良かったです。
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