【感想】ポケット版 3分以内に話はまとめなさい

高井伸夫 / かんき出版
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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  • 長い話は嫌われる は 誰でも知ってるのになぜやってしまうのか?

    <こんな人にお奨め>
    ・決められたスピーチの時間がいつもオーバーしてしまう人
    ・スピーチを頼まれても、話すことがまとめられなく、結局思いついたことを延々と話してしまう人
    ・自分ではいいこと言ったはずなのに、相手の反応がいまいちな人
    ・人前であがってしまって困ってる人

    <こんな本です>
    ”長い話は嫌われる”
    スピーチを聞く立場では、重々知っている真実があります。これが、なぜか話をする立場になるとこの真実を忘れてしまう世界の七不思議が存在します。
    種明かしをすれば、立場変われば考え方が変わる。これが全てではありますが、分かっていても止められない。が、多くの人のジレンマだと思います。

    まず、「話を短くする努力」が必要です。そう、話を短くするには努力が必要なのです。

    ○800~1000文字を3分間で読む訓練
    ○結論から話す(聴く人に対して話のゴールを教える)
    ○人は説教大嫌い、感動大好き
    ○成果主義とは可視化が必要。言葉よりも行動で示せは古いし評価されない。
    ○話が納得できない三大理由 1)信じられない 2)理解できない 3)興味なし
    ○人に気に入られる話し方は、第三者の存在を意識しなさい
    ○沈黙も立派なスピーチのスキル
    ○「立て板に水」の話し方は、以外と評判が悪い話し方
    ○「思い上がり」「見下し」は嫌われます。相手の面子を潰してませんか?

    <感想>
    話を短くする努力として、技術的な訓練は800~1000文字を3分間で原稿を読む技術を養うこと。ただ、流暢に話をする必要はないそうです。逆に立て板に水な話し方は評判が悪いとのこと。人まであがってしまう人でどもったり、話がつまずいてしまう人には朗報ではないでしょうか。

    結論を先に言うのは、着地地点を明確にすることで聞き手の負担を減らす効果があります。また、時間切れになったとしても、結論を伝えられなかったという最悪の事態は防ぐことができます。

    この本でなるほどと思ったは、1対1の話でも第三者の存在を意識して話をするということです。自分の立場と相手の立場だけでなく、第三者がどう思うか? いわゆる観客的な視点を保ち続けるということです。
    なかなか、難しいことですが、これは意識するしないだけで大きい差を生むのは確かなので実践していきたいです。

    ソフトな話し方での効果として、ベンジャミン・フランクリンの話も為になりました。ベンジャミン・フランクリンという人は実用主義のプラグマティズムの権化みたいな人なんです。ある日、話し方が横暴するぎると指摘され、ソフトな話し方をするよう努力しました。

    そうしたら、
    「人との話がスムースになった」
    「反対されることが少なく、自分の意見をよく聞いてくれるようになった」
    「間違って恥をかかなくなり、説得力も向上した」
    と、なったそうです。

    話し方で、話の内容を聞いてもらえるチャンスを生かすか潰すかが決まる。本当に恐いことです。
    話の内容さえ正しければ同意してもらえるという考え方を、根本的に改める必要をいっそう感じました。
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    投稿日:2015.05.04

ブクログレビュー

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  • kakapo1233

    kakapo1233

    このレビューはネタバレを含みます

    contentsは、「話を短くする努力」があなたを磨く。話し方であなたは評価されている。時間を無駄にしない話し方、聞き方。人から気に入られる話し方。人から、きらわれる話し方。自分を磨けば言葉が生きる。

     コミュニケーションの目的は、相手に行動してもらうこと、それを見失わなければ、どうすればよいか、自ずから見えてくるのかもしれません。かぎられた人数や個人を相手に話をする場合には、こちらの発したメッセージが心に「とどまる」ことを意識しなければなりません。むしろ【訥弁(とつべん)】の方が相手のこころに残ります。

     目指す所は、自分の言いたいことが伝わること、相手に納得してもらったり、感動してもらったり、行動してもらったりすることです。グローバル化が進み、異文化との接触、コミュニケーションにあたって、明快に自己主張できなければ、時代からも国際社会からも置いてきぼりを食ってしまいます。弁護士である高井氏は、話す力を磨くためにも「3分以内で話をまとめる」訓練が一番良い。と考えているそうです。話を短くまとめる能力をよって、論理的な話の運び方、独創的な発想、状況変化に適応する即応性なども一緒に身につけることができるのです。

     期せずして一つ前に読了した齋藤孝先生の『コミュニケーション力』と合わせて読むと良い内容でした。コミュニケーションの本質は、テクニックではなく、相手に「ああ、この人に出会え、話が出来て良かったな」と思われるような、相手と自分のためになる情報、知識、発想、考え方の交流なのです。

     「話を迅速にすすめるには相手の依って立つところを見極めなければならず、また自分の依って立つところも明らかにしなければならない。」「依って立つ」の「よる」という動詞は「あることを根拠とか理由とする」「ある場所等を根拠地に立てこもる」などの意味。つまり交渉の現場では、相手の主張は相手の思想から出ているわけではなく、相手の立場から発せられていると考えた方が妥当ですし、自分も個人的な考え方で応対できるわけではなく、自分の立場で応対しなければならないということです。

     デキるといわれる人、頭脳明晰な人、論理思考な人、目下人生がうまくいっている自信家のなかには、放漫だったり、いやみだったり、言ってみれば「無神経」な話し方をする人が大勢います。そういう人は、目に見える実害がないかもしれませんが、気がつかないところで衰亡の芽を育てているようなところがあります。ここに、ひとつ気づくだけで抜群の効果を発揮する「話し方の秘法」があります。それは「ソフトな華字方に徹する」ということです。語尾を「……と思うのですか」「……じゃないですか」という具合に変えてみましょう。

     人から、きらわれる話し方「立て板に水」立てた板に水をかけるという意味だが、よどみなく早口にしゃべる様子を例えた慣用句である。相手に伝えて説得するさいの言葉巧みな話術についていう場合が多い。さらに言うなら、聞いている方が相手のトークについていけず、感心してその話術に聞き入っているうちに、いつのまにかバナナをひとふさ買わされてしまったというような状況で用いるのにぴったりの言葉である。とのこと…

     人と良い関係を築き、継続していくためには「ああ、この人と話ができてよかったな」と相手に印象深い何かを残すことが大切です。どんなささやかなものでも、その人が知りたがっている情報、知識、発想、考え方などを差し上げることで「また会いたいな」「次も熱心に話を聞こう」と思っていただくことができるのです。

     新書にありがちな「章の中で最も読者の気を引きそうなタイトルを本のタイトルにしてしまう」というありふれた戦略が鼻につきますが、内容はオリジナリティもあり、とても良いものでした。」機会があったら、ご覧ください。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2016.11.06

  • suuz

    suuz

    序盤で脱落
    長い話はなぜ嫌われるのか、うまく話をするにはどうすればいいのかなど、テーマごとに筆者の経験を通した考えが書かれている。

    ただし、事例などを盛り込んでくるのはいいが、いまいち本自体がよくまとまっていない。結局どうすればいいの?になってしまいそうな本だと感じた。

    突き詰めて読めばそうでもないのかもしれないが…
    続きを読む

    投稿日:2014.10.19

  • tetsu-s

    tetsu-s

    著者は高井伸夫氏。以前から読みたかった本なのですが、やっと読むことが出来ました。

    少し抽象的な内容も多く、具体性という点でいうと「誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方66のルール」に劣るかも。

    しかしそれでも十分に読む価値がある本だと思います。
    ただし、ポケット版があるようなので買うのであればそちらがオススメ☆


    以下、備忘録
    ◆話す力を磨くには「3分以内で話をまとめる」という訓練が一番よい。これで論理的な話の運び方、あるいは独創的な発想、はたまた状況変化に適応する即応性などが一緒に身についてくるからです。
    ◆3分とはゆっくり話して800字。早めに話して1100字が目安。
    ◆上手に話をするためには、映像による記憶収録と再生がオススメ。
    ◆意見を言う時は全員対等であり、さらに正しい意見は一つではないことを忘れてはいけない。
    ◆スピーチの命は「締めくくりの一句」
    ◆使える名言をいくつか用意しておく
    ◆間というのは「言葉がない」のではなく、「沈黙の言葉」として存在し、立派に機能していると考える
    ◆批判する時に絶対にはずしてはいけない要素は「建設的」であること
    ◆メモをする癖をつけよう(P194)
    ◆個性的な話し方とは「自分の見解を表明できること」。人とどれだけ違っているかではない。
    ◆情で迫るか理で迫るか迷う時(P203)
    ◆話し方の神髄は当意即妙であること
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    投稿日:2012.03.26

  • ryojiy74

    ryojiy74

    簡潔に話す。余計なことは言わない。
    キーワードを選ぶ。長く話すよりも、短く話した方が印象に残りやすい。

    投稿日:2011.11.06

  • hilite10982

    hilite10982

    「3分間社長社長塾」がおもしろかったので、今度は、話し方上達のために読みました。
    著者の高井信夫さんは「3分」にこだわっているようで、今回は話も3分間にまとめろというもの。
    どんな話も3分間で切り上げろ、というのではなく、1時間の話も最初の3分間が大事、といったことでした。
    その説には大変納得させられたのですが、3分間へのこだわりは、ほとんど本書の前半ぐらいです。(まるでハライチの漫才)
    あとは、気に入られる話し方、嫌われる話し方など、コミュニケーションのヒントがたくさん詰まってます。
    「3分間社長塾」もそうだったのですが、各章が短く、簡潔にまとめられ、1時間半もあれば読めてしまいます。
    なによりも、簡潔に示された本書のスタイルが、短い話が相手に説得力を持つことを実証しています。   
    続きを読む

    投稿日:2010.07.20

  • kenshi0815

    kenshi0815

    コミュニケーションの上達には、自分の思いをできるだけ誤解なく相手に伝えることも含まれているから、きっと、仕事でもプライベートでも大切な部分なんだろう。打合せ前目次を一読するだけで効果でそうな一冊。

    投稿日:2010.06.20

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