【感想】カンニング少女

黒田研二 / 文春文庫
(43件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
4
11
17
7
0
  • カンニングは ダメよ~ ダメ ダメ

    うちの子は中学3年生。もうすぐ高校受験です。
    志望校合格はかなり難しいらしい。(妻談)
    ということで、父親として何かできることはないか
    おぉ! ここにいいタイトルの小説が!
    何かヒントになるものが・・・ぐえふぇふぇふぇ・・・
    ―――というのは冗談ですが、
    ダークサイドな考えが ちょっとはあったかも?

    姉の死の真相を知るために、カンニングという手法で最難関私大を受験する少女の物語。カンニングという行為に嫌悪を感じるのは確かだけど、爽快感の方が上回るのは、3人の友達のサポートと、努力してきちんと実力を上げ、自力で解くことを放棄しない姿が描かれているからかな。最終試験の少女の回答にはちょっとホロリ。嫌悪感と爽快感が混在する不思議な感覚の青春小説でした。

    ところで、新潟の公立高校入試の制度が今年から大きく変わります。昨年までは5教科を1日だったのが、今年から2日間に。1日目は今まで通りの5教科。2日目に各高校で独自の試験科目や作文、面接を実施するらしい。(何もうちの子の年度から実施しなくても・・・)
    暗記力を軽視するわけではないけど、暗記力や単なる知識量だけにしばられない内容の試験が増えてくるといいな~と思います。全国的にそういう傾向なのでしょうか?
    小6と中3で実施する全国学力テストでも、知識を問うA問題と、活用力を問うB問題とに分けて実施されている。(うちの子の全国でのおおよその位置がわかって愕然・・・)

    自分が高校や大学を受験したころの昔を懐かしく思い出し、「がんばれ!うちの子」と静かに見守ってやるのが父親としての役目かな、というところに落ち着きました。
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    投稿日:2015.02.21

ブクログレビュー

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  • すがきやスーちゃん

    すがきやスーちゃん

    作者がココを一番騙したい!ってとこは最初から分かってしまったのですが(最初にヒントが多すぎて…)物語が面白かったので最後まで楽しく読めました(^^)
    内容が内容なだけに共感できない方もあるとは思いますが、そういう物語なので私は良いかなーと思います続きを読む

    投稿日:2021.10.06

  • tikuo

    tikuo

    姉の突然の事故死。姉の通っていた名門馳田大学に入学し、事故の詳細を明らかにするため、妹の天童玲美は、秀才の友人たちと立ち上がる。まず最初の難関は、目前の定期テストで学年20位に入ること。しかし、付け焼き刃の勉強では太刀打ちできないため…。

    うーん、読めない話ではないんだけど、いろんな意味でのめり込めない作品だった。

    スポーツだけで推薦を勝ち取った椿井杜夫が主人公かと思いきや、あっちもこっちもと視点を変えてしまう。特に高校生チームは杜夫から玲美などへ、視点を移す必要はあったのだろうか。また、大学チームに関しても、取ってつけたようなエピソードで、一応ストーリーに絡みはする程度でちょっと説明くさいし、特に面白くもない。

    高校生だけでストーリーを作ってしまうと、子供対大人の宗田理みたいな話になってしまうのを避けようとした狙いはあるのかもしれない。しかし、結局そうなってるんだよね。

    解説にもあるように、SFチックなカンニングメカニズムを考えたり、SNSというか、2ch風の掲示板を取り入れたりと、新しいネタというところはあるが、それは所詮アイデアであって、ストーリーの深みを出しているとはいい難い。

    結局、まず最初に姉を死なせてしまったっていうのが、全体のストーリーの中で異様に重すぎて、動機と手段のバランスが取れなくなってしまったというのが、一番の敗因か。ミステリにもなれず、青春大人やっつけ小説にもなれていない。

    まあ、読めるよ。読めるのと楽しめるのはちょっと違うんだよね。

    関係ないけど、最近、西島大介表紙を購入する率が高いなあ。
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    投稿日:2021.04.06

  • ノート

    ノート

    さくっと読めます。

    カンニングという「ズル」から主人公が成長していく過程が良かった。
    ズルやルール違反はいけないが、「そもそものルールがまず正しいものなのか」ということを確かめることはとても大事なことだと思う。間違った必要のないルールに縛られて、行動や可能性が閉ざされるのはもったいない。

    ズルしても真面目にも生きて行ける気がしたよ〜♫
    やっぱチェリー最高やな
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    投稿日:2020.04.24

  • amano225

    amano225

    交通事故で無くなった姉が通っていた大学に入学するために、3人の友人を味方につけて受験を突破しようという話。
    東大レベルの受験を説ける友人と、ハイテク技術を駆使した製品を作れる友人がいないとできないので、現実では難しいだろうなと思う。特に、ハイテク技術のほうは「それは無理だろ」と思うことも多かった。ちょっとネタバレになるけど、QRコードって見たらQRコードってわかるのだから、それを女性の黒髪のように見せる絵って無理じゃないのかなと思う。
    裏主人公はその大学で助手を務める女性。こちらはこちらで、カンニングを悪と考えており、いろいろ駆使してカンニング対策をしているのが面白かった。なるほど、教壇ではなく、教室の後ろにいたほうがカンニングは見破りやすいのか。
    ただ、一番ひどいのは担任の先生。パワハラがひどい。主人公によると、「生徒に精神的苦痛を与えることを最大の喜びとお感じている」らしい。よくクビにならないなと思う。職員室で生徒に怒鳴りつけることもあるそうだし、教頭や校長も注意しろよと思った。
    後、ハイテク技術に詳しい隼人の比喩が面白い。「1÷61がなかなか循環小数にならず、ドキドキした感覚と似ていた」って、どういう経験なんだよと。調べたら1÷61の循環節の桁数は60桁だそうだけど、なぜ割ろうと思ったんだ。
    ストーリーとしては楽しく読めた面白かったけど、時々ツッコミどころも。電磁波でパソコンの画面が乱れるとあるけど、そんなわけないだろうと。しかも電波といsっても、使っているのでパソコン自体も使っている無線LAN(もしくは携帯電話の電波)。そんなのでいちいち乱れてたら、使い物にならないだろと。
    後、土曜日なのに「小学生はまだ学校」という記述があるという。念のため調べてみたら、この本の初出は2006年だった(学校が全ての週、土曜日休みになったのは2002年から)。まあ、具体的にいつの話かは書いてなかったけど。
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    投稿日:2020.04.12

  • hiromin

    hiromin

    このレビューはネタバレを含みます

    交通事故でなくなった姉の事故の真相を知るために姉の通っていたレベルの高い大学に行く事を決意した女の子と幼なじみやクラスメートの話。

    (以降、少しネタばれ)
    結局、悪人はおらず(担任は嫌なヤツだけど)、読後感がよいお話でした。

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    投稿日:2015.02.04

  • にしき

    にしき

    カンニングは駄目。
    絶対に駄目。だけど…
    友情あり、隠された真実あり…
    このカンニングには、何だか心動かされますな。

    投稿日:2013.08.02

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