【感想】野望課長

豊田行二 / 光文社文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

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  • 疲弊気味の企業戦士にお薦め

    昭和の名作なので、携帯やメールもなく、台詞の語調や思想にも、古臭い感は否めないところでしょう。
    しかし、エンタメは愉しめればいいという悟りがあれば話は別です。時代が変わっても普遍的な部分に焦点が当たっていて、とても愉しめました。付言すると、楽しめたのではなく、愉しめたのです。この語幹の違い<楽と愉>に本作のリキッドが凝縮されています。
    疲弊気味の企業戦士には、心の洗濯が必要です。ですが、長期休暇はなかなか思うように取得できないかもしれません。お小遣いだって有限です。そんな貴殿――特に、主任、係長、課長クラス――、には、本作をお薦めしたい。野望課長の世界に浸りきり、是非なりきってしまいましょう。
    話の展開は、お決まり系ながら、最終章の落とし方が秀逸です。豊田行二氏の筆力の精緻に慨嘆させられました。
    なお、本作は、女人禁制です。全く愉しめないと思います。
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    投稿日:2014.03.19

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