【感想】小説 あらしのよるに

きむらゆういち / 小学館
(29件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
9
9
6
1
0
  • 絵本→映画→小説 この順でどうぞ。

    子供が小さい頃にテレビ絵本で出会ったお話です。
    集団行動ができないと先生に目を付けられ、コミュニケーションが下手で空気が読めないと仲間から外される、自分が本当にやりたいことより周りに合わせることを求められる時代に生まれてきた子供達にじっくり読んでほしい本だと思いました。
    仲間を裏切ってでも自分の理を通したメイとガブの切なく温かいラストに涙がこぼれました。
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    投稿日:2016.06.18

ブクログレビュー

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  • ちえこ

    ちえこ

    1994年に刊行された7冊の絵本シリーズを小説にした本。

    嵐の夜に暗闇で出会ったヤギとオオカミが仲良くなる。だけどオオカミは時々ヤギが美味しそうに見えてしまう。食べたらダメだ食べたらダメだと葛藤する。最初はそんな場面がくすりと笑えてしまう。

    未熟だった二匹が苦難を乗り越える度に成長し、胸を打たれる。特に私はオオカミ、ガブの思いやりの強さに後半は何度も目が潤んだ。

    元々は捕食被食の関係であり、そんな結末を予想していたのだが。最後は涙が止まらなかった。

    読了後は友人にも勧めた。
    そして絵本版も読みたい。
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    投稿日:2023.11.19

  • 文音こずむ@『はじめての』文芸部1期生

    文音こずむ@『はじめての』文芸部1期生

    一気読みしました。自分より相手を思い支える、これを愛と言うのだろうけど、ガブとメイを見たらそんな簡単な言葉で片付けたくないし、そんな綺麗な言葉で片付かないと思った。もっと重い。ドロドロしてるもの。だから、2人は惹かれたんだ続きを読む

    投稿日:2023.06.17

  • さく

    さく

    わたしは、一つ。
    一人の人間である前に、一つの命だから。

    どんな仕事をしたって、どんな風に暮らしたって、わたしが一つだってことは、変わりがない。

    物語の中の、メイとガブは群れや環境に翻弄された。だけど、それぞれが “一つ” だってことを見失わなかった。

    だから、逆境の中でも大切な人を愛し続けられたんだ。

    わたしも、これからは、そんなふうに生きてゆきたいな。
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    投稿日:2021.03.05

  • しょー

    しょー

    映画を観て、小説が読みたいと買った本。昔から何度も読み返してほっこりしてる。本当に心の底から好きな人っていうのは、を考えれた本。

    投稿日:2019.07.02

  • neue

    neue

    このレビューはネタバレを含みます

    絵本版を全て読み終わったあとで、「この小説だけに、本当のラストが書かれている」との著者のコメントを読んで気になって読んでみた小説版。
    そもそもの絵本版の原作が「何故このような深い話を絵本で出版してしまったのか……?」と首を傾げるような子供向きとは思えない内容だったし、あとがきで著者が媒体に合った表現がある、と記している通り小説版は小説ならではの描写の豊かさで、絵本では省かれていた部分も丁寧に拾い上げている印象。スピンオフの絵本で語られた設定も本編中で反映されていて、個人的にはこの小説版が完全版だと思う。

    賛否両論あったという絵本版のラストだけれど、私は7巻は蛇足に見えてしまってハッピーエンドとは受け取れないタイプの読者。だけど小説版で付け加えられたエピローグを見たらすとんと腑に落ちてしまった。ふたりがようやく再会して、これから幸せな時間が始まるよとはとても思えなかったので、悲しい結末ではあるけれど私は少し安心してしまった。短いエピローグだけどあの場面が語られる媒体があってよかった。

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    投稿日:2019.07.01

  • ひでぽんZ

    ひでぽんZ

    最後のエピローグはいらないでしよ。
    なんでせっかくいい話だったのに殺す必要があったのかなぁ?
    普通に幸せになりましたで良かったと思うけど。
    「この小説だけに本当のラストが書かれている」って言う作者の意図が全く理解出来なかった。
    エピローグを読むまでは面白かったのに残念。
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    投稿日:2019.05.11

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