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一柳凪, 狐印 / ガガガ文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
みね
ただの百合小説ではない
殆どの生徒が帰省した学生寮。残っているのは、無邪気な幼馴染の「せりか」、おっとりとした美術部の「部長」、クロウリーの『法の書』を暗唱して人を起こすような「先輩」、そして優柔不断な「私」四人だけ。よく知…った仲間とだけの冬休みが始まるかと思いきや、「私」が『虚数の庭』という本を読んだ時から、彼女らの世界は変わってしまっていた。ちょっぴりSF要素のある、切なく痛い百合小説。 余ったポイントで適当に購入した本だったけど、なかなか文章が好みでした。そして、予想してなかったラストには正直驚きました。ただ、「みすてぃっく・あい」というタイトルは、損してる。続きを読む
投稿日:2013.10.25
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♡♡♡
登録したのは2009年でそのころに読了したはずなのにずっと感想のっけるの忘れてた。最近読み返したので感想をば ペダンチックで愛らしい、幻想的なミステリでめっちゃ好きな百合小説。 女だけの箱庭、そこで…繰り広げられる三角関係のただ単にお耽美な雰囲気ものかな、って思ったら妙なきな臭さを出してくるの心憎いよね。お耽美な雰囲気ものもいいけれど、それだけだったらこんなに好きにはならなかったと思う。 ビブリオマニア三輪せんぱいがイチオシ。彼女の長々しい蘊蓄とオカルトへの造詣、そんで色っぽさと主人公への一途さ、読み返すたびに身悶えするし、この作品の魅力だと思う。このお話がマルチエンディングのゲームだったら真っ先に三輪せんぱいを攻略してるし三輪せんぱいしか勝たん〜! 文章も独特で、巧拙なんて専門的なことはわからないけれど個人的にはうまいし好きだな〜って感じました。こう、こまっしゃくれていてオタクっぽくて、でもわかりやすくて。はぁ…ほんとに好き。作者さま、また百合書いてくれないかしら。 そういえばこれ読んでいるとボカロ曲の「あめふるはこにわ」思い出すんだよね。全部読み終わったひと聞いてみてほしい。続きを読む
投稿日:2021.05.03
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