ビジネスケアラー 働きながら親の介護をする人たち
酒井穣(著)
/ディスカヴァー・トゥエンティワン
作品情報
迫りくる2025年問題
働き盛りの介護リスク、どう備えますか?
岸田政権「骨太の方針2023」にも入った「ビジネスケアラー」問題に迫った1冊
「ビジネスケアラー」とは「働きながら介護をする人」「仕事と介護の両立をする人」の意味です。
・すでにビジネスケアラーは8人に1人(50~54歳)
・2025年以降、団塊世代800万人に要介護者が急増
・介護の予測コストは1人約1200万円
・介護期間は約10年(男性8.7年/女性12.1年)
・少子化、共働き化で家族介護の担い手不足
・介護離職が「増える」と回答の企業71%
少子高齢化が進む日本で、「仕事と介護の両立」問題は、
個人の問題であるとともに、日本社会全体の問題でもあります。
仕事と介護の両立支援サービスのトップ企業、
株式会社リクシスCSO酒井穣氏が、
「ビジネスケアラー」問題について今後の指針を示します。
「そろそろ親の介護が…」という人はもちろん
経営者・管理職・人事担当者も必見!
<目次>
第1章 ビジネスケアラーの新・常識
第2章 仕事と介護はこう両立させる
第3章 介護と肯定的に向き合う
本書は2018年1月に小社より出版された『ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由』を大幅に加筆修正した新版です。
もっとみる
商品情報
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (1件のレビュー)
-
第1章 ビジネスケアラーの新・常識
常識1:介護で仕事を辞めたら、再就職できず、再就職できても年収は男性4割、女性5割減少
常識2:介護の負担額は平均月7万~8万円、想定している介護期間は平均14年
…常識3:介護を理由に仕事を辞めたとしても、介護の負担は逆に増える
常識4:「介護離職は親孝行」ではない、「ビジネスケアラーは親不孝」でもない
常識5:離職前に「誰にも相談しなかった」が約半数、離職する人は介護に関する知識不足
常識6:仕事がうまくいっていないときに「親の介護」を言い訳に離職するのは危険
常識7:親と同居で「離婚」「認知症」のリスク増。同居すると受けられない介護サービスも
常識8:介護で虐待しやすいのは息子か夫で、同居するなど常時接触のパターンが多い
常識9:身体介護をしなければ仕事と両立できる可能性が高まる
常識10:介護は1人で抱え込まず、チームでやるのが原則
ある介護の研究を行う研究者によれば「介護とは、家族と介護サービスのプロによるチーム戦」とのことです。ビジネスケアラーとして仕事と介護の両立に成功している15名のケースの追跡からわかったのは、優れたマネジャーは、仕事で培ったその能力を用いて、上手に介護の負担を分散していたというのです。
実際にこの研究者が観察したのは、次のようなことでした。
(1)介護者は、家族と介護サービスで構成されたチームのマネジャーであるという意識を持つこと。現実に、日々のビジネスにおいて、マネジメント経験がある人のほうが「仕事と介護の両立」に成功している。逆に言えば、介護経験は、マネジメントのトレーニングにもなる。
(2)介護とはマネジメントであると理解し、介護に関わる「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を把握し、それぞれの資源を成長させること。「ヒト」であれば、介護を支えるための新たな人脈を築き、それを効率的に維持・活用すること。「モノ」であれば、介護負担を軽減させる商品・サービスなどを活用すること。「カネ」であれば、様々な介護の制度を理解して無駄な出費をおさえ、必要なサービスをよりうまく使うこと。そして「情報」は、介護全体を俯瞰して考えられるような良質なものにアクセスし、学ぶこと。
(3)企業のサポートが必要。企業が、働く介護者のニーズを把握すること。介護に関して相談できる職場の雰囲気を醸成していくこと。ただし、ビジネスパーソンにとって、自分が介護役割を担っている現実はカミングアウトしにくいことを理解する必要がある。デリケートな課題であり、ここに対応するには、介護の専門家としての旧来の介護相談窓口では不十分。仕事と介護の両立を支援できる、外部の両立支援アドバイザーなどが必要。
第2章 仕事と介護はこう両立させる
方法1:介護職(介護のプロ)に人脈を作る
方法2:家族会に参加する
方法3:職場の支援制度と仕事環境の改善に参加する
第3章 介護と肯定的に向き合う
指針1:介護とは何かを問い続ける
まず、自立とは、誰にも頼ることなく生きられる状態のことではありません。これが人間を不幸にする決定的な誤解です。
東京大学准教授の熊谷晋一郎氏(小児科医)は、ご自身の障害とともに生きる人生を通して、真の自立とは、その人が依存する先が複数に分散されており、ただ一つの依存先に隷属(奴隷化)している状態から自由であることだと述べています。
しかし介護には、周辺症状をコントロールするという大事な命題が残されています。高齢者にもなると、何らかの病を抱えることも多くなってきます。そうした場面では、中核症状に向かう医療よりもむしろ、周辺症状を扱う介護こそが重要になってくるのです。
指針2:親と自分についての理解を深める
▪️BPSD(Behavioral and Psychorogical Symptoms of Dementia)認知症が原因である行動上の障害
①易刺激性:ちょっとしたこと(刺激)で、不機嫌になる
②精神障害の症状の要素が加わる
③不安、同じ質問の繰り返し、うつ病など感情障害が関わる
④感情がなくなる、食行動異常など、アパシーと呼ばれる症状
指針3:人生に選択肢がある状態を維持する
身寄りのない高齢者であっても、介護を受けながら、自分らしく暮らしている人も少なからずいる続きを読む投稿日:2024.03.16
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。