殺しへのライン
アンソニー・ホロヴィッツ(著)
,山田蘭(訳)
/創元推理文庫
作品情報
『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが死体で発見される。椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。傑作『メインテーマは殺人』『その裁きは死』に並ぶ、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊!/解説=若林踏
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商品情報
- シリーズ
- ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ
- 著者
- アンソニー・ホロヴィッツ, 山田蘭
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 東京創元社
- 掲載誌・レーベル
- 創元推理文庫
- 書籍発売日
- 2022.09.09
- Reader Store発売日
- 2022.09.12
- ファイルサイズ
- 1.7MB
- ページ数
- 456ページ
- シリーズ情報
- 既刊4巻
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この作品のレビュー
平均 3.9 (114件のレビュー)
-
存在感の薄い語り手によるメタ小説
全然ダメ。
『このミス』で5連覇を逃したことは知っていたし、シリーズの中で出来は落ちるんだろうなとは思っていたが、まさかこれほどとは。
むしろ2位なんて激甘で、圏外が妥当なところ。
これまで…の売りだった、著者自身が語り手となって物語に登場するメタ小説の体裁は、読者に小説の中の小説を読んでいるような不思議な感覚を与え効果的だったのだが、今回は見事に不発に終わっている。
これまではワトソン役のホロヴィッツが、無謀にも単独で事に当たり死線を彷徨うという、語り手の消失を臭わすハラハラ展開があったのだが、それもない。
とにかく今回のワトソンはとことん影が薄い。
出会う関係者のほとんどからまともに相手にされないばかりか、全ての費用は自分持ち。
ホームズ役であるホーソーンからは、付いて来ていいが余計なこと喋るなとお口にチャック令が出てる。
これまでなら凧のひもが切れたみたいにプイといなくなっていたホーソーンも狭い島内のため、常に傍らにいるため、一人で知らず知らず危険な行動も起こしようがないときている。
よくわからないのが、メタ小説における時系列の問題。
第3作目の本書の段階では、第1作がようやく上梓したかしないかの段階。
このシリーズが1話完結で、次に謎を残さないのなら問題ないのだが、ホーソーンの過去を少しずつ小出ししていくという展開になると途端に不都合が生じる。
これから書き上げる第2作では、この体裁のままでいくなら、今回明らかになったホーソーンの過去の秘密を知った上で、読者に提供することになるが、辻褄あうのか?
さらにおかしいのは、ホーソーンがマイーサからの聞き取りに失敗する時のホロヴィッツの描写。
「ホーソーンへの協力を拒む関係者なんて初めてだ。小説だったら探偵にしゃべらない関係者なんていないのに」なんて書いているのだが、違和感を感じてしまう。
最大の難点は、今回の一番の謎の答え。
椅子に手足を縛られ発見された死体がなぜか右手だけ自由になっていたという例の謎。
ホーソーンの口から語られた真相は、「え!?」っていうより「はぁ??」って感じ。続きを読む投稿日:2023.02.07
-
相変わらずバディが信用し合ってない探偵とワトソン。
今回は孤島でのブックフェスでわりとワクワクするシチュエーション。しかも現実にある島なのでGoogleマップで確認できて面白い。
ホーソーンの因縁の相…手の元に乗り込む時、割と腹を割って話すシーンがあるんだけど、そこにあるのはバディへの信頼や忠義ではなく、仕事のパートナーとしての責任感についてが争点なので、やはり信頼関係はない。これまでいっしょに事件解決してきてるのに、歩み寄らないねー。。。
主人公の性格もあんまり好きになれないので、この作家さんで好きな部分は純粋にミステリかな、と。
ラストの真犯人はわからなかったので驚いた。全体的に主人公の主観によるミスリードが多いので、読後に主人公ヘイトが溜まる。続きを読む投稿日:2024.05.22
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