「前向きに生きる」ことに疲れたら読む本
南直哉(著)
/アスコム
作品情報
「前向きに生きる」ことに疲れたら、後ろを向いてもいい。
「生きがいや夢を見つけなければ」
「友達を増やして人脈を広げなければ」
「今の仕事で結果を出さなければ」
といった、「○○しなければいけない」「○○すべきだ」という
思い込みや価値観に縛られていませんか。
そんな考えに違和感を覚えたり、心が疲れてしまうのなら、
別の生き方があります。
「生きる意味なんて見つけなくていい」
「人脈も友だちも要らない」
「置かれた場所で咲けなくていい」
本書には、いわゆる自己啓発書に載っているような、
前向きでポジティブな言葉や理想論は一切ありません。
長年にわたり、人の悩みやつらさと向き合ってきた禅僧である著者が、
うまくいかない現実・自分を受け入れ、どう生きていくかという、
まったく別の視点からのリアルなメッセージを伝えてくれます。
人生、人間関係、恋愛、仕事・・・どうしようもないモヤモヤした感情を
抱えているのなら、そっとページを開いてみてください。
きれいごとのない率直な38の言葉は、あなたの不安や迷いを断ち切る
きっかけになるはずです。
※本書は、2017年7月に弊社より刊行された『禅僧が教える心がラクになる生き方』を改題し、一部加筆・修正したものです。
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この作品のレビュー
平均 3.6 (16件のレビュー)
-
「夢や希望がないと人生がうまくいかないのでは」となんとなく焦りを感じる方にオススメの一冊。本書を通していえることは、生まれたいと思って生まれたのではないのだからうまくいかなくてあたりまえ。後ろ向きだな…と思いますか?それはおそらく「親を選んで生まれてきました」と言われたほうが前向きでうれしいからでしょう。
●後悔は抱えたまま生きればいい
「後悔のない人生にするには?」がキーワードの本が書店の店頭でよく見かけます。1回きりの人生、コスパの良いものにしたいに決まっているからです。でも、立場上たくさんの人を見送ってきた著者が断言します。「死ぬときに後悔が全くない人生を過ごした人はいない」。だから「ああすればよかった」と後悔して大丈夫なのです。さらに、後悔の気持ちは存分に感じたらなくなるそうです。だからその気持ちを無理に消そうとしなくて大丈夫という言葉は安心感がありました。また、同様に、悲しみも十分悲しむことが大切とのことです。
●何をどうしたいかハッキリさせる
禅僧である著者への相談者でよくあるのが深掘りしていくと答えられないパターン。答えは簡単な所にあったり、少し行動するだけで得られる事が多いそうです。何か困ったことがあれば何がどうなのか書き出してみると良いとのアドバイスは、自己啓発本にも紹介されることの多いアイディアです。
●本当の気持ちを話せるだけで人は救われる
最近読んだ「ほどなくお別れです/長月天音」にも書かれていました。これは死者でしたが、本当の気持ちは話せる相手を元気なうちに探していくことが生きることの大きな支えとなるようです。その相手の候補として信頼できる僧侶を探すというのもひとつのアイディアということを理解できました。そうそう、その時、「宇宙」の話をしてくる人はNGだそうです。続きを読む投稿日:2022.10.27
自分のためにではなくて誰かのためになる(なれそうな)生き方、か…
会社ではもう俺じゃなくてお前が主役になれよとか思うくせに、いざ自分に営業の話が来ないとなんでかななんて悩んだり。
60を過ぎたら、もう…世の中に必要のない人なんだそうだ。そう考えたら後三年、もう三年なんだな。
だから、好きに生きていいんだろうな。でもたとえば野球をやれば怪我はするからお金がかかるなんて考えるとやっぱり自分のために、ではなく人のために些細なことでいいから日々積み重ねていけばいいのか。
やりたいことではなく、やるべきことをやれ ということらしい。続きを読む投稿日:2024.03.13
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