賢い人がなぜ決断を誤るのか?
オリヴィエ・シボニー(著)
,野中 香方子(訳)
/日経BP
作品情報
無意識のうちに判断をねじ曲げる「バイアス」と戦う方法■何を買うか、どのように貯蓄するかなど、人の意思決定は必ずしも「合理的」ではなく、最適な選択をしないことも多い。同じことは、ビジネスの意思決定についても言えます。人は、経済学者が考えるような合理的な意思決定モデルには従わないので、しばしば失敗を犯します。しかも、ただの失敗ではありません。ランダムではなく、規則性があり、予測可能なミスをします。これは、「認知バイアス」と呼ばれるエラーです。■人は他人のバイアスには気づけるが、自分のバイアスには気づきにくく、たいていの場合、自分のバイアスは克服できません。ですが、組織であれば、個々のメンバーが欠点を補いながら、バイアスの影響を最小限にとどめ、理性的な意思決定を下すことができます。■本書は、数多くの失敗事例を通じて「認知バイアス」とは何かを解き明かすと同時に、バイアスと戦う方法を、世界最先端の組織が実践している「40のテクニック」を中心にわかりやすく解説します。■ダニエル・カーネマン(『ファスト&スロー』著者)、アンジェラ・ダックワース(『グリット』著者)、アダム・グラント(『ORIGINALS』著者)らが激賞!
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商品情報
- シリーズ
- 賢い人がなぜ決断を誤るのか?
- 著者
- オリヴィエ・シボニー, 野中 香方子
- 出版社
- 日経BP
- 書籍発売日
- 2021.07.02
- Reader Store発売日
- 2021.07.02
- ファイルサイズ
- 1.8MB
- ページ数
- 416ページ
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この作品のレビュー
平均 3.4 (12件のレビュー)
-
バイアスと戦うなら、自助努力では無理
あぁ、また認知バイアスの話?
もう散々読んで知っているよ、と読むのを躊躇ったそこのあなた!
「とんでもないミスを犯そうとしていますよ」
これが本書の原題。
このよく知られたセールスの言い回…しも、人は「同じ大きさなら、利益や利点よりも、損失や不利益の方を重く受け止める」という損失回避の理論を元にしていて、「あなたに利益を提供します」と言うより説得力があるでしょと、とことんバイアス克服のための実用戦術を指南してくれる。
結論としては、バイアスに個人として対処するよりは組織的に取り組んで克服する方がより生産的だということ。
面白いのは、一つずつバイアスを調べ上げて罠に陥らないように警戒して避けていくのではなく、時には毒をもって毒を制すように、こちらから意識的にバイアスを迎えに行き、とらに取り込んでしまうやり方もあると教えてくれる所。
ただ、どのアドバイスも奇を衒ったところはなく、実に穏当なポイントを付いている。
「たぶん私は間違っている」というメッセージカードを胸に忍ばせ、良い意思決定をするには、あらかじめ決められたプロセスに従うことが重要だということを徹底させる。
バイアスを克服するため、組織レベルで対処するためには、組織の意識決定方法を改善する必要があり、健全な「協働とプロセス」から優れた意思決定が生まれるのだと説く。
「協働とプロセス」の質を高め、組織の意思決定をより生産的に変えていくためには、真の対話が欠かせない。
ただし注意すべきことがある。
対話は即興ではできないし、ましてや何のルールもテクニックもなく普通に始められると思ったら大間違いだということ。
多くの人は、何の準備もなくただ聞いているだけで、すでに決定済みのことを追認するだけの議論のない会議が順調なものだと信じ込んでいるが、そこで生み出された意思決定にはもれなくバイアスのフルコースが付随していることを忘れてはならない。
しかし、著者が提案する対話を成功に導くテクニックを読んでいると、不思議な錯覚にとらわれるのは、これはその昔ごく日常的に見られた日本の寄合の話し合いそのものではないかということ。
それぞれが均等に、思い思い胸襟を開き、思いの丈を、じっくりと時間をかけとことん話し合う。
忘れてるんだよな、きっと。
とにかく会議で重要なのは、「何を」というWhatの要素ではなく、「どのように」というHowの要素で、リーダーが腐心すべきなのは「どんなチームをつくるべきか」「どんなプロセスを構築すべきか」を問うことにある。続きを読む投稿日:2022.02.06
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みんなで考えようということか?
自分もだいぶいろいろなバイアスがかかっている。
バイアスかヒューリスティク(直観的近道)かわからないこと多いと思う。投稿日:2024.03.09
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