Google・YouTube・Twitterで働いた僕がまとめた ワークハック大全―――仕事がサクサク終わってラクになれる科学的メソッド
ブルース・デイズリー(著)
,児島修(著)
/ダイヤモンド社
作品情報
Google・YouTube・Twitterなどで著者が学んだ科学的にもっと仕事を楽しむ方法。ダニエル・ピンク(『ハイコンセプト』『モチベーション3.0』著者)、ジャック・ドーシー(Twitter CEO)、ビズ・ストーン(Twitter共同創業者)など、各界の著名人たちが大絶賛。
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商品情報
- 著者
- ブルース・デイズリー, 児島修
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 書籍発売日
- 2020.09.28
- Reader Store発売日
- 2020.09.30
- ファイルサイズ
- 4.2MB
- ページ数
- 360ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (18件のレビュー)
-
【感想】
「もっと楽しく働こう!!」これが本書の最大のテーマです。
仕事を楽しめていない方、多いのではないでしょうか?・・・僕もその一人です(笑)
いや、厳密には僕は、「あー仕事は楽しい楽しい!」と自…分にちょっぴり嘘をついて、無理くりエンジン全開で仕事をしているような気がしています。
それに対して本書では、「仕事を楽しむ重要性」について触れられており、それによって得られる仕事上の成果・リターン、生産性のUP、ストレスからの解放などあらゆるメリットを説明しています。
仕事自体がストレスになっている方や、僕のように自分にちょっぴり嘘をついてまで仕事をしている方は、是非ご一読を♪(*^^*)
本書ではより幸せな働き方「ワークハック」について、大きく3つのテーマを掲げています。
1つ目は「リチャージ」。
僕たちが自分自身をしっかりと回復させ、ハッピーに働けるようになるための方法を説明しています。
「リチャージ」の重要性は各書でも触れられていますが、しっかり休んで充電する事で、結果としてパフォーマンスを向上させる効能がある薬剤ですので、実践することで生産性や創造性、仕事の楽しさが増すことが証明されているらしいです。
2つ目は「シンクロナイズ」。
多くの場合、仕事は一人では行なえず、「チーム」が存在します。
「シンクロナイズ」では、相手とのつながりや「友愛」が、仕事への満足度・組織へのコミットメント・責任感を高め、結果としてチーム全体のパフォーマンスUPにつながる事を説明しています。
3つ目は「バズ」。
個人一人一人としてではなくチームとして団結したとき、いかに多くを達成できるか。
活気に満ちた「バズ状態」をつくり、チームが最大の力を発揮しやすくなるには「ポジティブ感情」と「心理的安全性」が大切である事を紹介しています。
3項目の内、「チャージ」に関しては自分一人で今すぐにでも取り掛かる事が出来ますが、「シンクロナイズ」と「バズ」については一人の従業員の裁量で行なえないのでは?と思う方も多いかと思います。
それは半分正解で、「シンクロナイズ」も「バズ」も相手あっての話ですので、たった一人では当たり前ですが行えません。
ただ、「私はマネジメントクラスじゃないから行えない」というのは、それは少し違うかな~と個人的に思います。
勿論チームの雰囲気を根本から変えるというのはイチ社員には難しい(というかマネジメント層でも難しい)と思いますが、そのチームの一員がチームの雰囲気自体を"徐々に"変えていくことは決して不可能ではないと思います。
ではどうするのか?簡単な事です。
自分がそのチームに良い雰囲気をもたらすようにすれば良いのです。
具体的に、自分のチームのメンバーを尊重したり、日々しっかりコミュニケーションを取ったり、笑いあったりなど。
要はチームの関係性をビジネスライクでなく「友愛的にすること」の重要性を、本書では説いていました。
しっかりと自分自身を「チャージ」し、メンバーとの「シンクロナイズ」を日々意識し、結果として「バズ」が生まれるような土俵を作る。
本書ではそれが「ワークハックにつながる」と書かれていました。
・・・・言うには易し、行なうには難しではありますが(笑)
ただ、仕事を通じても人生をより幸せにしたい方は、本書のように「リチャージ・シンクロナイズ・バズ」を意識して働かれてみればいいのではないでしょうか?
外国著によくある、ケーススタディとか例文・アメリカンジョークが多くて要点がわかりにくい冗長な作品ではありましたが、面白い1冊でした!
【内容まとめ】
0.「リチャージ(充電)」・「シンクロナイズ(同期)」・「バズ(活気)」
・「リチャージ」
⇒自分自身を回復させ、ハッピーに働けるようになるための方法
どうすれば自分自身のバッテリーを満タンにできる?
仕事のコントロールや、マイナス感情→プラス感情に移行するための方法。
・「シンクロナイズ」
⇒あなたのチームの結束は、どうしたら高まるか?
僕たちは、相手とのつながりを感じるほど、さらにその人のために何かしようとする。
「友愛」は、仕事への満足度、組織へのコミットメント、責任感を高める。
集団との強い結びつきを感じるとき、人は責任ある行動を取ろうとする。
・「バズ」
⇒バズるチームのつくり方
「バズ=ポジティブ感情+心理的安全性」
心理的安全性とポジティブ感情は、組織が成功するための重要な2つの柱。
この2つが組み合わさることで「バズ」が生まれやすくなる。
1.あなたはもっと楽しく働けるはずだ!
職場の雰囲気を決めるのは上司ではない。
職場を快適にし、やりがいのあるものにするのは、その場所で働く全員の責任だ。
誰もがその役割を果たせる。
2.人が仕事に満足感を覚えるのは、「進捗を実感しているとき」である。
一つの重要なタスクに集中しているとき、人は仕事への満足感を高める。
オープンスペースではなく、誰にも邪魔されずに静かに作業することは、フローにつながる。
フローは進捗をもたらす。
そして進捗は満足につながる。
3.十分な睡眠をとろう
睡眠は、パフォーマンスを最高に高めてくれる。
僕たちを長生きさせ、創造性や記憶力を高め、あらゆる病気の予防となり、幸福にし、魅力的にしてくれる。しかもタダだ。
幸せになる二つの方法、一つは眠ること、もう一つは友人との幸せな時間を増やすことだ。
4.社会的に他人と繋がりを持つことは人間の基本的な欲求であり、幸福と生存の両方に不可欠。
人は常に、成果が他人によって認められ、評価されることを望んできた。
生まれた時から、一人で行動することに魅力を感じないようにできている。
人間は、集団に所属していなければ、生きている価値を感じない。所属欲求は、食物を摂ることと同じくらい重要な欲求だ。
5.シンクロナイズ(同期)の重要性
僕たちは、相手とのつながりを感じるほど、さらにその人のために何かしようとする。
「友愛」は、仕事への満足度、組織へのコミットメント、責任感を高める。
集団との強い結びつきを感じるとき、人は責任ある行動を取ろうとする。
リーダーは模範となり、共感的なつながり、すなわち“愛”を示さなければならない。
愛は組織内に広がる。嘘っぽく聞こえるかもしれないが、感情が伝染すると言う概念は多くの研究で確認・認知されている。
6.チームを「ざっくばらんな雰囲気」で満たす
バズが周囲にも良い影響を与えることについては説明済みだ。
ただし、人が何を感じるかまでは強制できない。誰かに「幸せで楽しい気分になれ」と言われてなれるものではない。
僕たちにできることは、ポジティブな感情が高まる様な環境を作ることだ。
【引用】
ワークハック大全
・あなたはもっと楽しく働けるはずだ!
僕は気づいた。
バイト先で幸せな気持ちを感じられるかどうかは、仕事内容とは関係ない。
それは仲間と一緒にどれだけ笑えるのかで決まるのだ!
職場の雰囲気を決めるのは上司ではない。
職場を快適にし、やりがいのあるものにするのは、その場所で働く全員の責任だ。
誰もがその役割を果たせる。
p13
「常に仕事とつながっている」というメガトレンドが脳の働きを低下させることはあまり知られていない。
現代人が多くの不安を抱えているのには理由がある。それは、生活の大部分を占めている仕事で強いストレスを感じているからである。
確かに、仕事とはどんな時代でも大変なものだ。
だが、今から一世代、二世代前の人たちは、仕事と家庭をはっきりと区別できた。
p13
人工知能の脅威を乗り越えるには、仕事をもっと創造的なものにしなければならない。
だが、常に仕事と繋がっていなければならないプレッシャーが、逆にクリエイティブな思考を困難にしている。
どう改善すれば良いのか??
p14★
第一部「リチャージ(充電)」
エネルギーをリチャージする方法。
どうすれば自分自身のバッテリーを満タンにできる?
仕事のコントロールや、マイナス感情→プラス感情に移行するための方法。
第二部「シンクロナイズ(同期)」
画期的な科学的研究に基づき、チームに信頼と繋がりをもたらす方法を提案。
チームを同期(シンクロナイズ)させるためのアイデアを実践し、職場に良い変化を起こしてみてほしい。
第三部「バズ(活気)」
チームにとって最高の状態、特別なバズがある職場環境について。
成功しているチームには、単に楽しそうな雰囲気があるだけではなく、測定可能な画期がある。
職場での創造性や活力、成功を刺激するための効果的な方法とは何か??
p30~★★
「リチャージ」
→疲れ切った自分を、どうしたら復活させられる?
1.「午前中の修道士モード」で仕事に集中できる時間をつくろう
2.「ウォーキング会議」に出かけよう
3.オフィスでヘッドフォンを活用しよう
4.“せっかち病”をなくそう
5.働く時間を減らそう
6.同僚に「ちゃんと仕事をしろよ」と思うのはもうやめよう
7.通知をオフにしよう
8.ランチに行こう
9.「自分の基準」を決めよう
10.「デジタル安息日」をつくろう
11.十分な睡眠をとろう
12.1つのことに集中しよう
「シンクロナイズ」
あなたのチームの結束は、どうしたら高まるか?
1.コーヒーマシンの場所を動かそう
2.コーヒーブレイクを提案しよう
3.会議時間を半分に減らそう
4.ソーシャルミーティングをしよう
5.もっと笑おう
6.良いセルフイメージを持とう
7.「嫌な上司」をやめよう
8.一人で作業すべきときを知ろう
「バズ」
→バズるチームのつくり方
1.仕事を「解決すべき問題」としてフレーミングしよう
2.間違いを認めよう
3.チームを少人数にしよう
4.人ではなく問題に注目しよう
5.「ハックウィーク」を導入しよう
6.会議での携帯電話を禁止しよう
7.多様性を尊重しよう
8.プレゼンテーションを「黙読」に変えよう
9.プロジェクトの事前準備を実施しよう
10.リラックスしよう
p36
「リチャージ」のセクションでは、僕たちが自分自身を回復させ、ハッピーに働けるようになるための方法を説明する。
パフォーマンスを向上させる効能がある薬剤のようなもので、実践することで生産性や創造性、仕事の楽しさが増すことが証明されている。
p39
・オープンスペースの生産性は最悪!
p42
・人が仕事に満足感を覚えるのは、「進捗を実感しているとき」である。
つまり、大量のメールの返信などジョブに追われている時ではなく、一つの重要なタスクに集中しているとき、人は仕事への満足感を高める。
オープンスペースではなく、誰にも邪魔されずに静かに作業することは、フローにつながる。
フローは進捗をもたらす。
そして進捗は満足につながる。
p73
・“せっかち病”をなくそう。
最高のアイデアは、じっとして何もしていない時に、心が自由に動き回ることで浮かぶ事が多い。
何もしない時間をつくってみること。それでどんな気持ちになるか観察しよう。
瞑想をしてみる。それで不安が和らぎ、じっくりと自分に向き合う時間や空間が生まれたと感じる人は多い。
p85
・働く時間を減らそう
「長時間労働は良いこと」という考えは、キッパリ捨てよう。
集中して一気に仕事をすれば、長時間ダラダラ働くのと同じくらいのことを達成できる。
余った時間でリラックスし、じっくり物事を考えたり創造的な活動ができる。
p109
・「休憩をとらない」という考え方を捨てよう
変えるべき仕事の習慣が2つ。
まず、重要な仕事はランチ前に片付けること。
頭がすっきりしている午前中は、複雑な課題に取り組むのに最適だ。
もう一つは、休憩をとらずに成果を上げようとする考えを捨てること。
昼休みをしっかり取ることで、朝と同じくらい新鮮な状態でデスクに戻る事ができる。
すなわち、昼休みを取る事で創造性が復活するのである。
また、同僚とランチを食べるだけで幸福度も上がる。
大勢で食事を取る事で、他のセクションの人たちとの会話も相まって、創造性が刺激されて仕事の質も高まる可能性がある。
p122
・「デジタル安息日」をつくろう
「つながった状態」を断ち切れ!!
「つながること」から一旦離れてリセットすると、気分をリフレッシュできる。
勿論、つながった状態に慣れ切っていると、その状態から切り離された時に無力感を覚える。
それでも、つながりを断つことは、それまで閉じ込められていた狭い場所から心を解放する効果がある。
p130
・十分な睡眠をとろう
睡眠は、パフォーマンスを最高に高めてくれる。
僕たちを長生きさせ、創造性や記憶力を高め、あらゆる病気の予防となり、幸福にし、魅力的にしてくれる。しかもタダだ。
幸せになる二つの方法、一つは眠ること、もう一つは友人との幸せな時間を増やすことだ。
p142~
・シンクロナイズ
p145
社会的に他人と繋がりを持つことは人間の基本的な欲求であり、幸福と生存の両方に不可欠である。
人は常に、成果が他人によって認められ、評価されることを望んできた。
生まれた時から、一人で行動することに魅力を感じないようにできている。
人間は、集団に所属していなければ、生きている価値を感じない。所属欲求は、食物を摂ることと同じくらい重要な欲求だ。
p148★
僕たちは、相手とのつながりを感じるほど、さらにその人のために何かしようとする。
「友愛」は、仕事への満足度、組織へのコミットメント、責任感を高める。
集団との強い結びつきを感じるとき、人は責任ある行動を取ろうとする。
だからこそ、リーダーは模範となり、共感的なつながり、すなわち“愛”を示さなければならない。
愛は組織内に広がる。嘘っぽく聞こえるかもしれないが、感情が伝染すると言う概念は多くの研究で確認・認知されている。
p208★
・もっと笑おう
笑いは「人類の歌」である。
一緒に笑える集団は、結束力が強い。
笑いは、人々がその場を安全だと感じていることも示している。
いつでも笑えるように「心の準備」をしておくこと。
笑いは信頼を築き、絆を深め、同期を実現する。
創造性が刺激され、良いアイデアが生まれやすくなる。
一緒に笑ったり冗談を言えるチームは、問題点をオープンにして共有しやすくなる。
p233
・「嫌な上司」を辞めよう
部下の邪魔をしない事が、上司のマネジメントの鉄則だ。
また、現場など現在部下が体感している事を上司自身も経験する事。
現場を知る優秀な上司は、もちろん質の高いコーチングとサポートを提供できる。
p262
・バズ=ポジティブ感情+心理的安全性
心理的安全性とポジティブ感情は、組織が成功するための重要な2つの柱だ。
この2つが組み合わさることで「バズ」が生まれやすくなる。
p282
・チームを「ざっくばらんな雰囲気」で満たす
バズが周囲にも良い影響を与えることについては説明済みだ。
ただし、人が何を感じるかまでは強制できない。そんなことをしても、相手は白けるだけだ。
誰かに「幸せで楽しい気分になれ」と言われてなれるものではない。
僕たちにできることは、ポジティブな感情が高まる様な環境を作ることだ。
p323
・多様性を尊重しよう
馴染んでいるメンバーで構成されたグループでの生活は楽だ。
自分と価値観が似ていて、波長の合う人間と一緒にいるのは簡単だ。
しかし、異なる視点を取り入れることはとても重要だ。
そうしなければ、グループは「長いものに巻かれろ」式の怠惰な集団思考に陥りやすくなってしまう。
グループシンク(集団浅慮)に陥らないように、似たもの同士という基準でチームメンバーを選ばないようにしよう!
p326
・プレゼンを「黙読」に変えよう!
アマゾンではパワーポイントを使ったプレゼンテーションはしない。
代わりに6ページほどの文書を使い、会議の始めに配布して、参加者がそれを黙々と読むことからスタート、その後に議論を始める。
プレゼンテーションの「パフォーマンス」という虚像ではなく、事実を記載したものにすぎない文章ベースのドキュメントにすることで、色目をなくしてより建設的な意見交換の場となる。
p341
・リラックスしよう
バズを作り出すために欠かせない最後のピース。
人前でありのままの自分をさらけ出すこと。
リラックスし、常識にとらわれない発想ができるとき、最高のアイデアは生まれやすい。
チームがリラックスして笑う機会が増えれば、議論は全員が積極的かつ平等に参加する「爆発的」なものになりやすい。
チーム内に笑いを起こすために、ユーモアセンスのあるメンバーの力を最大限に活用しよう!
p341★★
この本では、仕事をもっと楽しく、やり甲斐のあるものにするための方法を紹介してきた。
第一部「リチャージ」では、活力や熱意、創造性を回復するための12の簡単な「自分自身の充電方法」を説明した。
第二部「シンクロナイズ」では、コラボレーション力や集合知を高め、職場のチーム全体の同期「シンクロナイゼーション」を実現するための8つの戦略を考察した。
第三部「バズ」では、個人としてではなくチームとして団結したとき、いかに多くを達成できるか。活気に満ちた「バズ状態」をつくり、チームが最大の力を発揮しやすくなるには「ポジティブ感情」と「心理的安全性」が大切である事を見てきた。続きを読む投稿日:2021.05.10
仕事のモチベーションはチームワークについて書かれた一冊。
クリエイティブな仕事を行うため、行ってもらうための環境作りについて特に勉強になった。こういう事が気になると言う事はマネジメントに興味があると言…う事になるが、、、続きを読む投稿日:2024.03.31
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