幸福な監視国家・中国
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習近平体制下で、人々が政府・大企業へと個人情報・行動記録を自ら提供するなど、AI・アルゴリズムを用いた統治が進む「幸福な監視国家」への道をひた走っているかに見える中国。
セサミ・クレジットから新疆ウイグル問題まで、果たしていま何が起きているのか!?
気鋭の経済学者とジャーナリストが多角的に掘り下げる!
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この作品のレビュー
平均 3.8 (25件のレビュー)
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そろそろSFが現実になりつつある中、中国が取り組んでいる先進的すぎる取り組みを紹介する本です。
思ったのは、技術が出てきてから実戦投入されるまでの間がとにかく短いということ。これは日本は負けかねない、…と危機感を抱きましたが、もはや日本は日本で勝てるフィールドに特化した方が良いのでしょうか…。
しかし、そろそろSFをもっとマジメに読まなきゃかも…と思いました。「1984年」も「すばらしい新世界」も、こういう様々な本で触れるのでざっくりしたイメージが頭の中で生まれつつあるのですが、逆に危険ですね。正直、今のところどちらも大差ないと思っていて、それゆえ本著の「いや、ビッグブラザーじゃないんだよ!」というのはあまりピンと来ていないのですが。
具体的なところで、芝麻信用の「よくわからないシステム」によって行動が評価されて(中略)人々はいわゆる「自発的な服従」と言われる行動をとるように…というくだり、PayPayの青バッジと同じですね。なんでバッジが取れるのかわからないからYahooのなんちゃら会員になってみる、とか。
こういうパノプティコン的な「黒い」マーケティングが、民主主義国家においても今後増えていくのでしょうか。
新書なので読みやすいかと思ったのですが、第5章と第6章の読みづらさが凄い。共著者のジャーナリストが書いたカジュアルな感じの第4章からの変化度合いといったら…同じ経済学者の著者でも第1章や第7章ではそんな印象は抱かなかったので、論文が出典なんでしょうか(そんな訳はないと思うけど)。
情報の鮮度を考えると、早く読んだ方がいい1冊なのかも。続きを読む投稿日:2020.01.27
闇の自己啓発にて課題図書として挙げられていた1冊。中国の監視システムとそのあり方について勉強できてオモシロかった。ファクトフルネス的なアプローチで、「中国の監視システムが人民を縛り付けているジョージ…・オーウェルの「1984年」を彷彿とさせるディストピアだ!」という固定観念が柔らかく解きほぐされていく感じだった。自分の個人情報と引き換えに利便さや安心を手に入れることは日本を含み先進国では既に起こっている。(たとえば街中にある監視カメラなど)中国ではあらゆる履歴をビッグデータとして活用した、信用スコアに代表されるような情報活用が広がっている。中国では活用の程度が他国に比べて大幅に広がっているだけ。なぜそんなことになるかと言えば中国ではテクノロジーへの信頼性が高く、その理由として功利主義を挙げており、市民社会、道徳といった議論にまでリーチしている。このようなテクノロジーの背景の話が興味深かった。今のコロナ時代はまさに功利主義が重要視されるのでテクノロジーによる統治が拡張する機会なのだろう。AIが結論に至る過程がブラックボックスであるがゆえに「自発的な服従」と言われる行動を取るようになったり、そもそも社会のアーキテクチャ自体を服従させる設計にしたり。監視にとどまらず全体幸福を追い求める社会の実現はすぐそこなのかもしれない。
中盤くらいまでは中国での監視社会とテクノロジーの発展について解説してくれているものの終盤にかけては負の側面である監視による弾圧について。よくネットで話題になるウイグルの話だった。単純な暴力ではなく年密に弾圧しているところが想像の何倍もエグくて怖い。監視を通じて緩やかな罰も活用しつつ全体的には幸福で良い社会なのかもしれないが、こんな風に悪用して人を抑圧する可能性があるから人間はどこまでも信用できないなと思う。つまり人間の理性でブレーキかければいいと思ってもホロコーストと同様システム化されてしまうと止められない。単純な監視国家としての中国の状況に閉じないテクノロジーと人間のあり方を考えるにはうってつけの1冊。続きを読む投稿日:2021.02.26
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