世界基準の「部下の育て方」 「モチベーション」から「エンゲージメント」へ
田口力(著者)
/KADOKAWA
この作品のレビュー
平均 3.8 (5件のレビュー)
-
人材育成するにはまずは自分のマインドから、
ということで育成の心構えから何のためにやるのか?
といった根本的な話を中心に記載してくれている本。
この手の本は、どうしても手法に多くページを
割いている…傾向があったので、読んでみて面白かったし、
自分も意識して取り組まないといけないと思った。
手法についてもある程度触れてはいますが、
細かいところは専門書も合わせて読むと良いと
思います。
【勉強になったこと】
・部下を育成する理由
後継者育成
部下の人材価値の向上
恩返し
・管理職の三大義務
①業績目標の必達
②組織の活性化
③部下の育成
・人の成長を促す要因は以下3つであり、
かつ、より大きな要因については
上から7:2:1となっている。
仕事を通じた経験
重要な他者との出会い
研修のような学習機会
・エンゲージメント・リーダーの条件
①幅広い思考
・曖昧さや不確実性を管理する
・ビジョンを設定し、その達成を追い求める
・正しい製品やサービスを採用する
②自己および他者の育成
・継続的に学び続ける
・決してあきらめず、現実と向き合い、
逆境にも立ち向かう
・チームとしての学習を奨励し、実現できる
③グローバリスト
・世界の出来事に敏感である
・多くの人々と関係性を持つことができる
・グローバルな視点を持って機敏に行動できる
④良い聴き手
・自我を抑え、謙虚にふるまえる
・識見や明確さを追い求め、先入観にとらわれない
・「言う」ことは最小限にして、
より多くの質問をする
⑤コミュニケーター
・ストーリーを語り対話を行うことで、
他者との感情的なつながりを築ける
・人を鼓舞して行動を起こさせ、
コミットメントを高められる
・目的を決め、人々の力を結集して
事に当たらせることができる
⑥ネットワーカー
・複眼思考によって、問題を生み出している
複数の要因間の関係性を見抜ける
・技術力を活用できる
・指示するより影響を与える
・部下のエンゲージメントを促進するスキル
KNOW(知る):
・自分自身のことを、個人として、
チームリーダーとして知る
・部下にとって何が最も重要かを知る
・情熱と長所を知る
・さまざまな文化や世代を横断して作業を行う
CONNECT(結びつける):
・部下と会社の目標を結びつける
・心と頭を結びつける
・協力的環境を構築する
・討論や意思決定を奨励する
TRUST(信じて任せる):
・部下を信頼し、意思決定を任せる
・信頼に必要な要素を認識する
・不信が持つ影響力を理解し、信頼した人に
裏切られたときに何が起きるのかを把握する
COACH(コーチング):
・コーチングを行うのが適切な状況か確認する
・部下が成功する上で必要な指導を行う
・信頼関係を構築した上で指導を行う
APPRECIATE(感謝する):
・さまざまな探求の旅を評価する
・成功や業績を認める
・個人の業績を測る理論:AMO理論
P = f(A, M, O)
P:Performance
A:Ability
M:Motivation
O:Opportunity
上記だから、そもそもスキルが無いといけない
ということなのかなとは思う。
・部下への対応の仕方は習熟度に合わせて、
4段階ある。
指示 → コーチング → 支援 → 権限委譲
・ブレイクスルー(急激な成長)のきっかけ
①修羅場の経験
②重要な他者との出会い
③現業部門と本社間接部門間の異動
圧倒的に①が多いんだろうなあとは思う。
・GEで取り組むOJD(On the Job Development)
①挑戦的な職務を割り当てる
②より大きな職務に取り組む機会を与える
③目にとまる機会を増やし責任を持たせる
④率直な評価とフィードバックを与える
・フィードバックのコツ
本来の目的:
本人の行動を客観視させ、その行動が人間関係や
仕事の成果にどう影響するのかを把握させること
上記を踏まえてのポイント:
①推論・判断ベースは不適切
②観察したことに基づく。描写的に。
③発言・行動ベースで。具体的に。
④率直に
⑤自分のことは棚に上げて
⑥改善点を話して(ネガティブで)終わる
⑦ポジティブなことをネガティブなことの前に
3つ言う
・グローバル・ビジネスを牽引するリーダーに共通して
見られる際立った能力は以下。
自己認識能力
共感能力
洞察力
胆力
影響力続きを読む投稿日:2020.01.16
マネジメントを行う新リーダーから中堅にオススメ。考え方を理論から教えてくれ、その上で具体的な質問事例まで書いてくれてるため、明日からでも部下に実施できるイメージが湧く本。
投稿日:2024.04.26
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