ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊
立花 隆(著)
,佐藤 優(著)
/文春新書
作品情報
「知の巨人」立花隆と「知の怪物」佐藤優が作り上げた空前絶後のブックリスト!まず「ブックリスト1」では、21世紀を生きるための教養書を、書斎の本棚からお互いが100冊選んだ。「私は年齢は四十歳から五十歳ぐらいで、「教育」の現場に携わる人を思い浮かべて百冊リストを作りました。「教育」というのは学校教育だけでなく企業や役所での教育を含みます」(佐藤)「二十一世紀はインターネット時代でもある。しかし、ネットで最先端の情報に辿り着き、わかるためには、評価が定まった基礎的な本をまず読んでおかなければならない。そうでないと、そもそも検索エンジンにどういうキーワードを入れていいかわからないはず」(立花)ついで「ブックリスト2」では書店にある文庫・新書からお互いに100冊ずつ選んだ。「意識したのは、二十代、三十代のがっついたビジネス・パーソン。武器として本を使う人を念頭において、徹底的に実用性を重視しました」(佐藤)「万巻の書を読みつくせる人はいません。結局は、人生の残り時間を確認しながら、最大の成果を得られるように計画を作るしかない。そのとき、知識の系統樹が頭に入っていることが大切です」(立花)博覧強記の二人が400冊もの膨大な愛読書を持ち寄り、古典の読み方から、仕事術、インテリジェンスの技法から、戦争論、歴史、宗教、科学を縦横無尽に語り、知性の磨きかたを徹底指南する。
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この作品のレビュー
平均 3.9 (154件のレビュー)
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「知の巨人」立花隆氏と「知の怪物」佐藤優氏の必読教養書400冊
対談形式である
ブク友さんのレビューをみて気になったのだが…
読む前から圧倒されてしまう
果たして自分が読んでも良いものか、と恐れ多く…なるが、怖いもの見たさ的な好奇心から読んでみた
蔵書数ももちろん驚愕なのだが、お二人とも毎月の本代は十数万〜二十万円とのこと(ひぇ〜)
実際読んでみて、(想定内の)知らない本だらけ、対話の内容も、お手上げの内容も多い
しかし、グイグイ引き込まれて読めてしまう
揺るがない確固たる自分を持っている方の底力というのはこういうものか、と、ひたすら圧倒されるのだが、お二人のそれぞれの考え方がそれぞれで面白い(もちろん、それはちょっと…と受け入れがたいものもあったが)
そいういう見方があるのか…とかね
例えば
「カラマーゾフの兄弟」実は神を信じていないドストエフスキーの本心が透けて見える
とし、ドストエフスキーの小説が流行するような社会は「病んでいる」と考える佐藤氏
また「蟹工船」は労働問題をカリカチュア化されてしまっている とご立腹な佐藤氏
政治や外務省、外交秘話的な話も面白い
大物政治家や、著名人の知られざる一面
凡人には刺激的だ
本を紹介しながら時代背景も対談してくださる
例えば
コーヒー・ハウスが政治的陰謀の場に…
それを把握していたスターリンはソ連全土から無くさせた!
ちなみにロンドンにもあったが、この当時はインド植民地化の前のため、コーヒー文化があったそうだ
コーヒーハウスは喫茶店の原型
現代のスターバックスでは、人に話しかけたりはしない(笑、確かに)
ニセものに騙されないために
スパイ小説でダークサイドを探れ
週刊誌の俗悪記事をたくさん読んでいる人の方が知恵がつく
現代の教養教育に人間のダークサイドに関する情報が欠けている
人を脅したり騙したりするテクニックが発達している世の中
→
なかなかダークサイドを知る勇気が出ない
つい目を背けてしまう
家人の本棚にある「ルポ西成」「売春島」とか、どうも手が伸びないが…
佐藤氏とロシアつながりの米原万里氏の本が、2冊ほどピックアップされていた
「オリガ・モリソヴナの反語法」については、ロシア人がいかに友情を大切にするか、スターリン主義が何であったか、反語法を学ぶための最良のテキストとしている(ふふ今は本棚で崇めているので読むのが楽しみである)
また優れが書評集とし「打ちのめされるようなすごい本」も紹介されていた
シュライエルマッハーのように「直観と感情」で読んでいるとなかなか褒めておられる(米原さんは佐藤氏の書評で手厳しいことを述べられていたが…(笑))
■立花氏の「教養」の定義
・人間活動全般を含むこの世界の全体像についての幅広い知識
・その人の精神的自己形成に役立つすべてのもの
・現代社会を支えている諸理念の総体
・知っていないと恥ずかしい知識の総体
・各界で教養人とみなされている人々と恥ずかしくない会話を持続的にかわせるだけの知的能力
→
なるほど
一生かかっても教養人にはなれない…
でも教養は年齢に関係なくいくつになっても、いつでも必要だからこそ、これからも学び続けよう!
■立花氏の「実戦」に役立つ十四カ条の抜粋
・金を惜しまず本を買え→はいそうします
・一つのテーマについて必ず類書を何冊か求めよ→只今実践中です
・自分の水準に合ったものを読め(高くても低くても時間の無駄)→それが理想だが、合った本を見つけるのが至難
・本を読みながらノートを取るな、どうしてもノートを取りたいときは、読み終わってからノートを取るためにもう一度読み直せ
ノートを取りながら一冊読むより、五冊の類書を読む方が効率的→これは難しいのです せめて各章ごとではダメですかね…
・注釈は半分以上の情報が含まれることが有→最近はほぼ目を通します
・本を読むときは猜疑心を忘れるな 嘘、デタラメはいくらでもある→気を付けます!
・何かに疑いをもったら、オリジナルデータ、生のファクトにぶち当たるまで疑いをおしすすめよ→できる範囲で…
・大学で得た知識などいかほどのものでもない
社会人になってから獲得し、蓄積していく知識の量と質がその後の人生に決定的に重要→量も質も向上させたいものだ
◎今後ぜひ読みたい本リスト
■「二重らせん」ジェームズ・D・ワトソン
■「古代文明と気候大変動」B・フェイガン
■「嫉妬の世界史」山内昌之
■「不思議の国サウジアラビア パラドクス・パラダイス」竹下節子
■「『相対性理論』を楽しむ本 よくわかゆアインシュタインの不思議な世界」佐藤勝彦
■「明治十年 丁丑公論・瘠我慢の説」福澤諭吉
うーん
正直生きている世界が違いすぎるため、あまり読みたい本は増えなかった(汗)
しかしながら、こちらの知識が乏しくても、対談式のため読みやすく、また知らない世界を知ることができ好奇心が満たされる
ためになることも、意外と失礼ながら下らないこともあったりと読み物として楽しめた
続きを読む投稿日:2020.08.17
正月の夕べに知的な刺激に浸ろうと本書を手繰ると、古典の読み方から戦争論やインテリジェンス、勉強法まで、知の巨人と知の怪物が繰り広げる縦横無尽の語り合いが、やはり面白かった。
知の全体像を掴むために、巨…大書店の書棚をすべて隅から隅まで見て回るのは、本書で立花隆氏が言及したのを読んだのがきっかけで、もう10年前続く私の小さな習慣になっている。
立花隆氏が冒頭に挙げた「東大教師が新入生にすすめる本」と「教養のためのブックガイド」にも、今年は目を通しておきたい。続きを読む投稿日:2023.01.03
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