異人たちの館
作品情報
著者の初期最高傑作が復活! 8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか? 母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な「異人」の影が彼の周辺に出没するようになり・・・・・・。 解説・小池啓介
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商品情報
- シリーズ
- 異人たちの館
- 著者
- 折原 一
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2016.11.10
- Reader Store発売日
- 2016.11.25
- ファイルサイズ
- 0.5MB
- ページ数
- 624ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (39件のレビュー)
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叙述ミステリーで有名な折原氏の最高傑作と名高い作品。
作家志望でゴーストライターなどを仕事としている島崎潤一が主人公。
同じく作家志望で1年前に失踪した小松原淳という人物の伝記を書くことを淳の母親から依頼され、淳がどういう人物なのか調査しながら伝記を執筆…していくのですが、淳の周りには殺人事件、失踪事件、事故が多発していることが分かってくる・・・というストーリーです。
まず、本作はかなりのボリュームがあるのですが、とても読みやすかったです。また、おそらく著者の狙いでしょうが、長さ故に混乱が生じてくることがあり、どんどん騙されていくという感じがしました。
折原氏の作品は他に「倒錯のロンド」を読みましたが、雰囲気はかなり近いです。独特の構成、作中作の登場、ページ番号を記したかなり丁寧な解答編など。
どちらの作品もとても面白かったけど、驚き具合で言えば、「倒錯のロンド」の方が驚いたかもしれません。
しかし、本作の魅力は「赤い靴」という童謡が作中の重要な場面に多々登場し、かなり不気味な雰囲気を醸し出しているというところと、結末にはちょっとしたカタルシスを感じさせてくれるところです。
「倒錯のロンド」が気に入った方はきっと本作も気に入ると思いますし、折原作品初挑戦の方にもおすすめできる1作であると思います。続きを読む投稿日:2017.04.09
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折原一は『倒錯の死角』に続いて2作目。
作家志望の島崎潤一は、新人賞は獲ったことがあるものの、小説家としてなかなか芽がでない。創作活動をする傍ら、生活費を稼ぐために出版社から依頼されてゴーストライタ…ーの仕事をしていた。
あるとき宝石店を経営する小松原妙子という女性から、彼女の息子である淳の伝記の執筆を依頼される。淳は前年の9月に失踪しており、未だ生死は不明だという。島崎は執筆のため、淳の部屋で彼の過去の資料を調べ始める。そして過去に彼に関わった人たちに話を聞くが、誘拐や殺人・事故など彼の人生には多くの不吉な事件が絡んでいて、その事件にはどれも謎の異人の影が付き纏う。
本文とは違うフォントで時々挟まれるエピローグは、場面が変わり、樹海に迷い込んで出られなくなった男の独白のようだ。彼は必死に救助を求め、母親を呼び、どうにか生きようとするがその命は既に消えかかっている。彼が失踪したという小松原淳なのだろうか。
600ページ近くの大作。
作者自身のマイベストである『異人たちの館』は、その厚さがまったく苦にならないくらい読み易い。と同時に常に、濃い霧の中を歩いているような先が見えない不安を抱かせる。影は見えるのに、それがなんなのか分からないというもどかしさ。
叙述トリックってパターンがあるから、最初からそれと分かって読むと面白さが半減してしまうのが残念だ。できれば知らずに読みたいと思うが、それもなかなか難しいだろう。
あと、無理矢理な感じがどうしても感じられてしまう箇所がある。そんなの不自然だよとか、ずるいよとか。この話もいくつかそう感じる節はあった。
それからあまりにも長い話だったので、最後の終わり方があまり印象に残らなかった。でも年表はとっても親切だと思う。ややこしい話だと、時々自分で作る場合もあるわたしには有り難かった。
続きを読む投稿日:2021.02.08
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