世界と日本経済30のデタラメ
東谷暁(著)
/幻冬舎新書
作品情報
2008年、未曾有の危機に陥った世界経済。元凶は、ヒト・モノ・カネの歯止めなき自由化で世界を投機市場に変えた、経済のグローバル化であるのは明らかだ。にもかかわらず、わが国のエコノミストや政治家は「サブプライム問題は決定的な原因ではない」「日本はまだまだ構造改革を進めるべきだ」「もっと公共投資を削り、公務員を減らし、民営化を進めるべきだ」などのデタラメを垂れ流す。緻密なデータ分析とロジックで絶大な信頼を得ている経済ジャーナリストが、亡国の虚言・妄言を徹底論破。
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商品情報
- シリーズ
- 世界と日本経済30のデタラメ
- 著者
- 東谷暁
- 出版社
- 幻冬舎
- 掲載誌・レーベル
- 幻冬舎新書
- 書籍発売日
- 2008.11.26
- Reader Store発売日
- 2016.03.11
- ファイルサイズ
- 0.4MB
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この作品のレビュー
平均 3.1 (9件のレビュー)
-
東谷氏が世間にはびこる30の経済に関する嘘をとりあげて解説しています、彼の指摘する嘘が本当なのかどうかは、今後、勉強していくことで検証していく必要はあるかと思いますが、世間に出ている通説に異議を唱える…ためには相当な準備が必要だと思いますので、彼の努力のたまものを数時間で閲覧することができるので、読書をする素晴らしさを痛感してしまいます。
特に、老人を少ない人数で養わなければという議論において、同様に養わなければならない子供についても考慮している点(p124)は、目から鱗でした。
今後は、相対する双方の説について解説された本を読んで生きたいと思っています。
以下は気になったポイントです。
・パニックに陥った人間は、合理的な説明をしている説に従うのではなく、自分の知識の範囲内で分かりやすい説にとびついてしまう(p7)
・2008年の日本の株価下落が他国と同様に大きい(4割減)のは、構想改革の遅れではなく、消費が急落しているアメリカの輸出下落の予測である(p16)
・内部の使用権が売却済みのロックフェラーセンターの外側のみを、凄い価格で売りつけられた(p29)
・公共投資を含む財政出動の効果は、為替レートが上昇してしまうと効果が減殺されるし、そのときの国民のマインドによっても変化する(p43)
・租税負担の国民所得比は日本は、25.1%(2007年)であり、英国:37%、ドイツ:27%、フランス:36%、スウェーデン:50%と比較して、それほど大きくない(p46)
・アメリカは第二次世界大戦終了時に、戦時国債をGDP比較120%を発行していた、その後に世界経済がインフレ基調になったのが幸運であった、アメリカの大戦中の財政赤字が解消したのは1970年代になってから(p48)
・外国為替資金特別会計は、外貨準備金をドル債の形で運用する運用益である、1ドル90円になるとゼロになる(p51)
・日本政府が巨大な財政累積赤字を抱えながら国債を発行できるのは、日本はかなり大きな国有財産を持っているからである(p54)
・アメリカ会計基準は、伝統的に原価主義であり、デリバティブや有価証券のみ、時価主義を適用した、日本の時価会計ブームは誤報と誤解から成っていた(p63)
・時価会計を会計基準では受け入れたが、商法においては選択とした、法律上は適用しなくても良いことにした(p66)
・アメリカで企業は株主のものだと言われるようになったのは、1977年のカリフォルニア州における商法改正からである(p68)
・全国の郵便局長は、民営化により業務が煩雑になったため、この3年間で4割近くが辞職した、郵政民営化の模範であったドイツポストは破綻状態であり、世界中の郵政民営化は今までの例外のドイツを含めてすべて失敗となった(p80)
・戦後しばらくは、5人が働いて5人(子供と老人)であった、1995年頃は、6人が働いて5人、2015年は5人強が働いて、5人弱を養うという状態で、1995年と同様(p124)
・基軸通貨から転落するのは、歴史を振り返っても稀にしか見られない出来事である、ポンドが転落したのは、何十年もの危機的状態が続いたから(p137)
・1944年にブレトン・ウッズ会議でドル本位制になった後も、ポンドは基軸通貨として使われ続けた、最終的に役割を終えたのは、1964年頃である(p140)続きを読む投稿日:2013.01.12
初めて聞く言葉もたくさん。
でも、なるほどねって思える事もたくさんありました。
日本は公務員が先進国の中ではとても少ないそうです。
それなのに、公務員削減を掲げている。民にお仕事を流す方が経済は回るの…かもしれないけどね〜。
雇用促進の為に公務員増やしたらどうかしら♡続きを読む投稿日:2013.01.09
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