本はどう読むか
清水幾太郎(著)
/講談社現代新書
作品情報
本書は、本の選び方、読み方から、メモのとり方、整理の仕方、外国書の読み方まで、著者が豊富な読書経験からあみだした、本とつきあう上で欠かすことのできない知恵や工夫の数々をあまさず明かし、あわせて、マス・メディア時代における読書の意義を考察した読んで楽しい知的実用の書である。そして同時に、ここには、読書というフィルターを通して写し出された1つの卓越した精神の歴史がある。(講談社現代新書)
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商品情報
- シリーズ
- 本はどう読むか
- 著者
- 清水幾太郎
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社現代新書
- 書籍発売日
- 1972.11.20
- Reader Store発売日
- 2013.04.05
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 182ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (32件のレビュー)
-
みなさんは蕎麦は好きですか? 僕は好きです。駅中でよくみる立ち食い蕎麦のお店によく行きます。忙しくて時間がないときでも、出てくるの速いし、完食するのにも時間がかからないし時短になりますよね。そんな蕎麦…が読書と似てるらしいです。
その意味で、読書は、蕎麦を食うのに少し似ている。蕎麦というものは、クチャクチャ噛んでいたのでは、味は判らない。一気に食べなければ駄目である。すべての書物がそうだとは言い切れないが、多くの書物は、蕎麦を食べる要領で、一気に読んだ方がよいようである。
P112
蕎麦食べるときってなぜか早食いになります。蕎麦を食う如く読書したほうがいいみたいです。とにかく速く数をこなして乱読しましょう。精読するに値する書物はそうそうないみたいですし。
そんな著者のノートに対する想いも興味深いです。
ところが、いつであったか、なるほど、ノートは出来上がったけれども、肝腎の書物の内容は私の心に残っていない、それに気づいた。あれは、ショックだった。すべてはノートが覚えていてくれるのであろうが、私は覚えていない。書物の内容は、私を素通りして、ノートへ移ってしまっている。ノートをよく読めば、内容が蘇って来るのであろう。しかし、ノートには、自分の書いた下手な文字が並んでいるし、また、大意であるから、骸骨のようなものしか見えない。その上、ノートに書きとめるというのが楽しい仕事ではなかったという記録も残っている。物置に眠っている何十冊かのノートは、私が堂々と作り上げたものであるのに、後から開いてみたことはほとんどない。
P75
言ってることが回りくどくて難しいけれども、ようするにノートに書いたけど満足しただけで何も記憶に残らない、ってことを言いたいのでしょうか。これは学生の頃の授業でノートを取るときと似てる気がします。教師が黒板にびっしりと書いた文字を必死でノートに書き写す、授業が終わって見返してみるけれども、それほど頭には残っちゃいない。ノートを取るってこと自体に満足して勉強した気になっていたのかもしれませんね。
最後にこの本の素敵なところ挙げときます。
本を読む代わりに、テレビを見てもよいし、友人と雑談してもよい。人生には、いろいろな側面があって、どの側面が特に高級と言う事は無い。読書が最高というような迷信は早く捨てた方がよい。ただ、お酒にはお酒の飲み方があるように、本には本の読み方がある。そう思って、私はこの本を書いて来たのである。
P150
著者の読書愛は凄まじいけど、読書するからって頭いいとか偉いとかは無いんですって。
あくまで本書では読書してるマンかっこいいんだぜ、とか言いたいわけじゃない。
これ読書家にありがちですが読書しない人を見ると見下す人いますよね。そういうのは良くないって著者はいってますよ。
僕の周りに読書する人ほとんどいないけど、この精神を持ってけっしてバカにしないようにしたいです。続きを読む投稿日:2019.12.27
1970年代の読書論であり仕事論・人生論であるが、全く古びていない。読み手を楽しませようというサービス精神に満ちていて、読んでいてとても楽しい。テクニカルな面で参考になったのはメモの取り方と洋書の読…み方。ただ、この本の魅力はそのような細部だけでなく、職業を持つこと、そして家庭の重要性を、これでもかとばかりに強調しているところ。本に読まれず、利己的に読み続けながら、自己の思索を深めていきたいものだ。今のままの自分ではなく、己れの理想の姿に少しでも近づき、立派に生きて、死んでいくために。続きを読む
投稿日:2023.09.17
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