オーシャン・メタル―資源戦争の新次元
谷口正次(著)
/東洋経済新報社
作品情報
中国・韓国をはじめとする資源争奪が、現実の国際政治経済に濃い陰翳をもたらしている。
日本は無資源国との認識を一貫して持ってきたが、それは陸上資源に限っての話。
広大な海洋水域の「領土」を勘案すれば、レアメタルをはじめ豊富な海底資源に恵まれている。
それらを有効に活用するためにはいかなる条件が必要なのか。
海底資源大国を実現する地勢、技術、政治経済の諸要因を引証し、その実相を克明に描く。
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商品情報
- シリーズ
- オーシャン・メタル―資源戦争の新次元
- 著者
- 谷口正次
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 書籍発売日
- 2012.12.01
- Reader Store発売日
- 2013.02.01
- ファイルサイズ
- 6.6MB
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この作品のレビュー
平均 3.0 (8件のレビュー)
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資源はあるが開発は出遅れている
最近ではよく知られるように日本の排他的経済水域(EEZ)の広さは世界6位、陸地面積と合わせると世界9位だ。海底資源は在来型の石油、天然ガスに加え、メタンハイドレート、マンガン団塊、コバルト・リッチ・ク…ラスト、レアアース泥そして熱水鉱床と多岐にわたるものがこのEEZ内に存在する。ただし現在の所経済的に採鉱できる方法はまだ実現していない。元々日本の海底資源探索技術は世界のトップランナーだったのだが、熱水鉱床の調査は1985年〜2003年まで実施しその後08年までの間中止、マンガン団塊については1975年〜96年で終了等々一度資源は海外から購入すればいいと舵を切ってしまっていた。その間に元々技術レベルの高かった欧米系だけでなく中韓の技術レベルが上がりもはやトップランナーと言えるかは疑問に鳴って来ている。特に実際に採鉱する際に経済性を左右するエンジニアリングが不足している。2010年にようやくエネルギー基本計画の中で海洋エネルギー・鉱物資源開発の強化が明記された。
例えばマンガン団塊の例ではマンガン28.8%、(40〜50%以下陸上資源中の割合)、銅1.0%(0.5〜1.0%)、ニッケル1.3%(0.4〜1.0%)など。実際の世界の露天掘りの鉱床では銅で0.5%、金だとわずか0.3g/tの採鉱が行われている。レアアースを含めれば技術革新により最高コストを下げることで充分な経済性が期待されるし、日本の場合だと国内に資源を持つことで価格交渉力の強化が期待できる。
海底鉱床の実用化が最も進んでいるパプアニューギニア沖とくらべると日本のEEZは外洋にあり気候条件は非常に厳しい。また、深海底についてはいまだに知られていないことが多く環境面の評価も必要になる。例えばフランク・シェッツィングの小説深海のYrrではゴカイがメタンハイドレートをかじり大陸棚を崩落させて大津波を起こしているし、バミューダ・トライアングルで船が難破するのは同じくメタンハイドレートが気化するからと言う説(さすがに怪しいですw)もある。太平洋に関してはブッシュ元大統領が海洋保護区を設定した。メキシコ湾では石油資源開発を優先してたので多分人気取りでしか無いが・・・それなりに評価されているらしい。
中国がよってくる尖閣諸島についてはどうか?1969年国連のアジア極東経済委員会が豊富な石油、天然ガス資源が埋蔵されていると報告したのが唯一の根拠では有るが、それを裏付ける科学的な調査資料や文献は一切ない。要は有るかもしれないと誰かがそう言っただけである。日中中間線を挟む中国の天然ガス開発も経済性は無いと言われておりなんだかなあと言うばかりだ。続きを読む投稿日:2014.01.01
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海底資源に関する本です。2012年の刊行のようで、やや古い内容かもしれません。10年後の今、本書に名前の出てくる企業をググっても華々しい活躍は見えてきませんでした。実運用は近いのでしょうか。
投稿日:2023.02.04
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