フォノ・サピエンス誕生 新デジタル時代の勝ち残り方
チェ・ジェブン(著)
,米津篤八(訳)
/文響社
作品情報
スマホを使い倒して世界に変革をもたらす人たち「フォノサピエンス」。その変革の波に乗れるか否かは、今後のあなたの行動にかかっています。
「スマホで何を発想し、どうコンテンツを生み出していけばいいか」
この本には、その秘策が全てつまっています。まさに今は100年に1度の「ビジネスチャンス」なのです!
20世紀末、原子力利用やコンピューター化を進めた第三次産業革命を経て、今はスマホ利用が前提の第四次産業革命まっただ中。変革の波に乗らないことは、ビジネスの世界では「死」と同じこと。実際に波に乗れなかった名だたる大企業が、市場から消えました。これは生存を賭けた戦いであり、選択の余地はありません。生き残るために、今までの知識と経験を捨てて「スマホ」という最大の武器を片手に、あなた自身が変革の波を起こしていきましょう。
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この作品のレビュー
平均 3.0 (5件のレビュー)
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スマホ誕生以降、人類は大きな進化を遂げている、というのが本書の主張だ。今後人類はどうなって行くのか?
本書では、スマホを使いこなす人類を表題通り「フォノ・サピエンス」と定義している。
スマホが誕生した…のが2007年。
日本での普及は最初は緩やかだったが、2010年位を境に急激に普及し出した。
それから既に十数年経過して、先進国では人々の隅々まで行き渡っていると言ってよいだろう。
スマホ以前の昔の価値観の人間(つまり私だ)と、スマホネイティブ世代とは、全く人種が異なるとまで著者は言っている。
(だから「フォノ・サピエエンス」と敢えて名前をつけているのだ)
私自身すでに50代であるが、当然四苦八苦しながらスマホに慣れていった世代だ。
まさに「努力して覚えていった」と言ってよいだろう。
それでは生まれた時からスマホが存在している、今10代位のスマホネイティブ世代はどうか。
最初から「ある」という前提で生活している彼らのような新しい人間は、私のような旧時代の人間とはその感覚に雲泥の差があるのだろうと思う。
当然操作を覚えることについて「努力」することはない。
むしろ身体の一部と化していて、極ごく自然な振舞いでスマホを触りながらいつの間にか使えるようになっていたのだろう。
おそらく言語を習得するようなもので、その環境に身を置くだけで自然と身に付いたのではないか。
だからこそ、我々世代と「フォノ」と呼ぶスマホネイティブ世代は、我々世代が感じている以上に全く異なる価値観で生活しているはずなのだ。
むしろ「人種すら異なるくらいの違い」と説いているのが本書だ。
つまり、ほんの十数年という時間軸で、人類は一気に進化してしまった。
そして、進化というものを注意して見なければならない点は「不可逆」だという点。
「先祖返り」という言葉自体は存在しているが、実際の進化の過程において、時計の針が逆向きに進むことはほぼあり得ない。
つまり「スマホ」は一方通行に進化し続ける時間軸に対して、大きな燃料を発したと言える。
遺伝子の変化を超えて、人類の進化はこれから益々進んでいくのだろう。
ビジネス視点で見ると、今後はこのフォノ・サピエンスを対象としたビジネスをしていかなくては生き残れないというのが本書の主張だ。
彼らフォノ世代が、今後確実に消費のメインになっていく。
一体彼らが何を求めているのか。逆に何が不満要素なのか。
そういう点を間違えずに対応していかないと、完全に乗り遅れる。
彼らにとっては、サービスを受けるにしても、何かを購入するにしても、ワンタップ・ツータップですべてが完結しなければ「ダメ」の烙印を容赦なく押してくる。
当然UI・UXは極限まで洗練されていく。
引き換えに自分自身の購買データや行動データを提供することには、そのトレードオフを冷静に判断している。
便利になるのであれば、インターネット上の監視社会も容認する世代。
不便を極力忌み嫌う世代。そういうのが「フォノ」なのだ。
AMAZON創業のジェフ・ベゾフが「神がいるならつれてこい、いないなら、データ(顧客の心理)を持ってこい」ということを言ったことがあるらしい。
とにかくフォノが求めるものを極限まで提供するとなれば、スマホに限らないが、身に付けたスマートデバイスからのデータなども必要となる。
その状態が前提となって、やっと様々な便利なことを提供できることになるだろう。
睡眠のサイクルをセンサーしながら、朝は最適なタイミングで起こしてくれるかもしれない。
目覚めたら勝手に部屋のカーテンは開き、すでに美味しい朝食とコーヒーが自動で用意されているかもしれない。
会社に行く必要もないのだが、もし行こうとした場合、そう思っただけで最も近い自動運転車が玄関に横付けされて出迎えてくれるかもしれない。
すでにワンタップ・ツータップすら必要がない世界。
すべてが自動化された世界は、あらゆるデータが提供されるから成立する世界なのである。
そんな社会が、まさに限りなく近い未来には実現してしまう。
その時に我々人類は何を思うだろうか?
ありとあらゆることがデータを元にして自動化された社会。
人間が何かしようとしても、機械が先回りして全部を自動的に行ってしまう世界。
そんな時に果たして人間は何をすればよいのだろうか?
車を持っているのに、足腰が弱くならないようジョギングするかのように、全てが自動化された社会で、敢えて無駄と思える仕事を作り出したりするのだろうか?
コスパやタイパを最も大切な価値観としている彼らが、どうしたら「無駄」を作り出せるのか。
これだけ考えても、我々世代の常識が全く通用しない社会が近々訪れる。
進化したフォノ・サピエンスとは、そういう生物なのである。
旧世代の我々は未来をどうやって生きていくのか、真剣に考えなくてはいけない。
(2023/6/23)続きを読む投稿日:2023.07.21
テクノロジーではなく、あくまで人間中心主義で生まれたスマートフォンの発明により、人間の消費行動は大きく変わった。ここ数年で人類は急速に進化した。また恐ろしいのは、これを我々が自ら進んで選択した進化だと…いうこと。進化の恐ろしいことは、”逆戻りできない”ことである。
スマホの誕生により、人類の思考は大きく変化した。人類は、情報の選択権が自分にあることに気づき、それに従って情報の見方も新しくした。脳は自分に楽しみを与えてくれる情報を絶えず好む。それが進化の方向性、自分が好きな情報だけをインプットし、脳内で複製するから、思考は個人化された。
そして、スマホの誕生により、世界の主人公を60代から、一気に2〜30代に引き下げた。
これにより、規制を作れる中心世代の5〜60代が規制というなのいわば、自分たちの権力が脅かされないよう防護壁を構築した。
ウーバータクシーやAirbnbなど、タクシー業界やホテル業界に革命を起こした。これからの時代”自分の常識の変化”が重要になってくる
人は、スマホを単なるデバイスではなく、体の一部だと認識している。なので、充電が切れると自分の体が麻痺してしまったかのように不安になる。
ビジネス観点で見ると、今後はこのフォノサピエンスを対象としたビジネスをしていかなくてはいけない。消費者は王様だ。ベゾフの言葉「神がいるならつれてこい、いないなら、データ(顧客の心理)をもってこい」テンセントの社訓、「猫を見て虎を描け」
キラーコンテンツで重要なのは、まず「楽」であること。Amazon流でいうと「ベストサービスisノーサービス」顧客に何もさせない。もう一つは、「これは体験しなくちゃ」と友達に勧めさせるような設計。続きを読む投稿日:2023.01.29
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