F-35「超」入門
関賢太郎(著)
/パンダ・パブリッシング
作品情報
航空自衛隊に導入された最新ステルス戦闘機F-35ライトニング2。
若手軍事評論家が、これ以上やさしく書けないほど懇切丁寧に解説した1冊!
F-35の“本当の実力”がまるっとすべて分かります。
・F-35によって空戦がどう変わるのか?
・ステルス戦闘機の本当の恐ろしさとは何か!?
・F-35だけがもつセンサーシステムとは?
・分かりにくい「ネットワーク機能」とは一体何か?
・最強と言われるF-22との比較で見えてくる、F-35の真のコンセプト
・F-35で日本の空は大丈夫か? T-50(ロ)やJ-20(中)との比較検証
開発史から飛行性能や兵装はもちろん、レーダーやアビオニクス、ネットワーク機能といった専門的な部分も分かりやすく紹介します。
F-35のチーフ・テストパイロットを努めたジョン・ビースレイ氏へのインタビューも収録しています。
何が得意だけでなく、“何が不得意なのか”も含めて詳しく解説!
■著者略歴
関 賢太郎(せき・けんたろう)
航空軍事評論家・写真家。1981年生まれ。世界を渡り歩き各国の航空事情を独自取材、自サイト上に発表していたことがきっかけとなりプロデビュー。時代を問わぬ幅広い知識と、最先端テクノロジーへの深い造詣を併せ持ち、分かりやすい解説を得意とする。数少ない若手として月刊『丸』(潮書房光人社)など複数の軍事・航空専門誌やネットメディアにおいて活躍中。
著書に『戦闘機と空中戦(ドッグファイト)の100年史』(潮書房光人社)、『すべてがわかる零戦入門』(実業之日本社)、『戦闘機の秘密』『自衛隊機の秘密』(PHP研究所)、『第二次世界大戦 最強戦闘機Top45』(ユナイテッド・ブックス)、『F-2「超」入門』『戦闘機「超」入門』(小社)など。
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この作品のレビュー
平均 5.0 (1件のレビュー)
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世界中の軍人が夢見る全ての戦闘機の集大成
ですね。アメリカ単独開発ではなく、旧仮想敵国のロシアからの技術供与も含めた開発ということはこれはもうDREAMですね。
憲法には国際紛争の解決手段としての武力は永久にこれを放棄すると書いてあります。…なので、国際関係の勢力変更を伴うこのような武器の進展は憂うべきことですが、子供のようにあこがれる気持ちもあります。複雑ですね。
さて、F-22が至高の空戦能力を誇ると言われて数十年ですが、F-35がここに登場です。これは国際共同開発なので、空戦能力ではF-22を超える空戦能力は与えないのが自明でもありますが、他の能力では圧倒的な進展を見せているようです。
日本はこの計画には出資できなかったようで、またも、大量の資金とノックダウン生産をもって支払うようですが、冷戦期にはその支出に耐えられる財政力があったのでしょうが、現在、この30年のGDP成長率を比較するとドイツの二分の一に縮小し、イギリスの3分の一に縮小しているらしいので大変です。相対的な費用負担感はかつての2,3倍に膨らんでいるはずです。この大規模な支出は極めて深刻になるでしょう。かといって、この空戦力を維持しなければ、対北朝鮮の最前線基地としての役目すら果たせないというのが現状です。
非武装中立を目指すと言ったかつての日本は自民党の右派によって嘲笑されましたが、どうなのでしょうか? 今の経済力で、笑えるのでしょうか? 少し疑問に思わないでもないです。
空対地攻撃ステルス戦闘機というのは一方的に地上基地を攻撃できる魅惑の戦闘機ではありますが、専守防衛を一応の目標にする日本には対米支援作戦以外では無用の長物でもあります。…ロマンではありますけどね。
いや、空はロマンですよ。ロマン。男のロマンですね。
最初の戦闘機は敗戦国のプロシア帝国で生まれたとか…。皮肉を感じながらも惹かれるのは日本にも同じ矛盾があるからでしょう。
歴史は終わりましたが、技術の進展は続きますねえ!
いや、ロマンですよ、ロマン。
星5つ。続きを読む投稿日:2019.04.29
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