骨が語る日本人の歴史
片山一道(著)
/ちくま新書
作品情報
発掘された古人骨を調べ、当時の人の様子を明らかにする「骨考古学」。その進展によって、日本列島の歴史は大きく書き換えられねばならないことがわかってきた。実は縄文人は南方からやってきたのではない。大陸から渡来した弥生人が縄文人を駆逐したというのも本当ではない。そもそも「弥生人顔」など存在しない―旧来の歴史学に根強く残る誤謬を科学的視点から検証。人々の生身の姿を復原し歴史をひもとく「身体史観」を提唱する。骨考古学の第一人者が、日本人の実像に迫る。
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商品情報
- シリーズ
- 骨が語る日本人の歴史
- 著者
- 片山一道
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま新書
- 書籍発売日
- 2015.05.07
- Reader Store発売日
- 2015.06.05
- ファイルサイズ
- 5.2MB
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この作品のレビュー
平均 3.5 (12件のレビュー)
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へーええ、と思わせてくれる本
骨格から見た日本人史。
初めて知ったのは日本は骨が残らない地質だということ。全くの素人なので読むと少々難しい。何せ参考写真などが見にくいので文章で理解することになるので、文章が読みにくいというのもあ…って、自分が理解しているのか正直よくわからない。書いてあることはわかるがそれだけ。この本を補完して理解を深めないと、ただ読んだだけになりそう。多分この本は基本の基だけをざっと流しているんだと思う。だから手掛かりになるような(記憶に残るような)ものが、かえって見つからないのだと思う。
また、今の日本人が異質だというならば、おそらく骨にもそういった部分は(骨格だけの問題だけでなく)現れているのじゃないかとも思うけれど、そう言った手掛かりも欲しかったところ。
司馬史観に対する批評などは結構賛同できるけれど、この本で書くには少々中途半端というか軸がずれるので蛇足のような気もする。続きを読む投稿日:2018.07.21
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このレビューはネタバレを含みます
Q、この本を手に取ったきっかけは?
レビューの続きを読む
A、大学で研究室にまで所属するほど、考古学を志す気持ちがなぜか強い自分。
でも、大好きというわけでもなく
卒論にも不安な部分が大きい。
「なにかとっかかりがない…かな」
そんな軽い気持ちでいるときに見つけた。
骨…か。
自分が小学校中学年のころ、
図書館で借りた本にすごく印象的だったものがある。
「人類の進化の歴史」についての本だった。
漫画調ではあったが、読みやすくて
人間って、進化してできたんだ!ってわかった。
ヨーロッパらへんにはお花を手向ける
ネアンデルタール人とか
クロマニヨン人がいた。
アフリカ大陸には、アウストラロピテクスがいた。
中国らへんには、
北京原人とかジャワ原人とかいた。
現代人は、ホモ・サピエンスというらしい。
…だった。
ルーツを知ることに興味があったのだ。
じゃあそれ関連なら、読めるかも。
と思ったから読んでみた。
Q、本の名前から思い描いていた話と
実際の話、同じだった?違った?
A、妙に違った。
この本は、各時代の人骨資料からわかる人物像を
旧石器時代から近現代まで通史的に見る。
その後、筆者が思っている「身体史観」
(リアリティのある人物像で語られる歴史学)
でみた時に出てくる今までの日本史の捉え方の矛盾について、教育の観点から
ブリブリ文句をたれている感じだった。
(そこに異議があったんかい。)
やっぱり、教科書にも事情あり、学者それぞれの思いも違う。
みんなが納得のいく教科書なんて、できないと思います。
Q、この本を読んで新しく知ったことは何かな?
A、「古墳時代の人には、身体まで階層差が及んでいたこと」
大きな前方後円墳などに入る王族・貴族らは身長が大きくて、顔は日本人の原型。
一方、円墳や方墳などに入る庶民や地方豪族は
身長が小さくて、縄文人のような寸詰まり顔。
ほんとうに骨の隋まで階層差が浸透していった
らしいんだな?ということをひとつ、蓄積された。
Qこの本で自分と同じように思ったところはどこかな?
A、縄文人顔と弥生人顔の区別は無理があるだろ。
ってところです。
土井ヶ浜遺跡の展示で診断したところ、弥生人顔
だとわかった。
くちびるが薄いかどうかとか、目が切れ長かどうかなんて、骨考古学じゃわからないのに。
多分、古墳顔だろうな。
続きを読む投稿日:2023.10.08
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