アベノミクスでも消費税は25%を超える
小黒一正(著)
/PHPビジネス新書
作品情報
「いま増税すれば景気が悪くなる」「消費税増税は不公平」「経済成長すれば増税はいらない」これらは「痛みの先送り」の言い訳に使われていないか?金融緩和と財政出動さえすれば、デフレから脱却し、経済成長が実現できる。さらにムダを省けば、財政赤字も解消できる――「アベノミクス」で明るいムードが漂いはじめた日本経済。ここにきて、消費税増税は景気回復に水を差す、時期尚早との声があがりはじめた。「1,500兆円の個人資産があるから国債は大丈夫」「インフレ2%でどうにかなる」。巷で聞かれる楽観論に根拠はあるのか。20、30代は60歳以上より5,000万円損をする? この国の財布がヤバイ理由。【論点】(1)デフレ脱却に向けての処方箋は何か/(2)日本経済は復活できるのか/(3)歳出削減のみで財政健全化はできるのか/(4)「日本の財政は破綻しない」はほんとうか/(5)「経済成長すれば財政再建できる」はほんとうかetc.
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商品情報
- シリーズ
- アベノミクスでも消費税は25%を超える
- 著者
- 小黒一正
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHPビジネス新書
- 書籍発売日
- 2013.07.01
- Reader Store発売日
- 2013.07.19
- ファイルサイズ
- 18.8MB
- ページ数
- 320ページ
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この作品のレビュー
平均 3.0 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
①デフレ脱却:受給ギャップが原因・被価格競争を目指すべき・
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②日本経済復活:人口減少・労働生産性の定価と構造的もんぢを抱えている。製造業のさうまいるカーブ・官学の連携・海外企業の誘致
③歳出削減:日本の歳出はムダがほとんど削減され無駄がない。政府の多額の資産はほとんどが売却困難。税収が歳出の半分以下と恒常的に不足している。
④財政破綻論:国債を国内で消化→償還のための税負担は将来世代が負担をする。豊富な国内貯蓄→高齢化に伴う貯蓄の伸び悩み。銀行や金融機関の安定的国債消化→安定的な投資家ではない、低金利の保証もない。中央銀行の通貨発行→急激なインフレ
⑤経済成長論:歳出削減・増税の必要性有り。財政構造を改善すること(経済成長に伴い財政規模も拡大するため)。公的債務残高比GDP→成長率が金利を上回る保証もない。公的債務が成長を抑制する可能性
⑥増税:デフレ時の増税をしないという考えは間違い。実体経済の状況を加味する必要。増税を先送りすることによる財政破綻の危機感を持つこと。
⑦消費税:財源調達力が高く安定している。景気に対して中立的。将来世代と現役世代の格差を是正すること。単一税率=国際的評価が高い、効率性が高い。低減税率=高所得者ほど有利。
⑧社会保障制度:「増税vs社会保障費削減」が対立軸。「高福祉・高負担」・「低福祉・低負担」・「中福祉・中負担」のいずれかを選択する必要性。現在は「中福祉・低負担」のためミスマッチが起こっている。そのため、負担率を高め中負担を目指すべき、そして制度の透明化を図るべきである。
⑨国と地方:国と地方との行政責任の所在をはっきりさせる
⑩日本の進むべき道:決められない政治からの脱却・受益と負担の世代間格差の是正・
政治家が将来世代を含めた歳出削減・増税などの痛みを伴う政策を国民に訴え、せっとくすること。投稿日:2014.12.26
人々は自らが望むことを喜んで信じる Libenter homines id quod volunt credunt カエサル ガリア戦記
デフレと低収益、賃金カットの悪循環から抜け出すには、コストカ…ットよりも逆に消費者に「お金を出してでもほしい」と思わせるような商品・サービスを生み出そうとする努力が必要である
2020年前後には国地方を含む公的債務残高が家計金融資産を上回るとのIMF資産もある
国債の金利が低いことや、CDSの水準が低いことは、将来にわたって日本に財政危機が生じないということを意味しない
2011年夏から7%を超えるまで急上昇したイタリアの2年債の金利はわずか2年前は1%代半ばだった
増税vs反増税ではなく、増税vs歳出削減(社会保障費削減)
軽減税率 きわめて非効率
イタリア べルスコーニ首相が退陣したあと学者出身のモンティが首相になり、政治家を一人も含まない専門内閣を組閣した。国民に痛みを強いる改革を断行するために、政治家のいない内閣をつくるというのは、民主主義に対する強烈な皮肉といえる
財政赤字が発生するメカニズム 政治経済学では共有資源問題 common pool problem 共有の資源は私有のそれにくらべ過剰に利用されやすい
何が受け入れやすいかでのはなく、何が正しいかを考えなくてはならない続きを読む投稿日:2014.12.04
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