日本の路地を旅する
上原善広(著)
/文春文庫
作品情報
大宅壮一ノンフィクション賞受賞。中上健次はそこを「路地」と呼んだ。「路地」とは被差別部落のことである。自らの出身地である大阪・更池を出発点に、日本の「路地」を訪ね歩くその旅は、いつしか、少女に対して恥ずべき犯罪を犯して沖縄に流れていった実兄との幼き日の切ない思い出を確認する旅に。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 日本の路地を旅する
- 著者
- 上原善広
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2012.06.10
- Reader Store発売日
- 2013.05.10
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 379ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.8 (40件のレビュー)
-
路地とその面影
被差別部落を歩き、その様子や感慨を書いたものです。
被差別部落に私が興味を持ったきっかけは、友人がまさに被差別部落に住んでいるからでした。友人の本籍は他県、どうして住所と違うのか聞いたところ、ここが…被差別部落だからだよとの答えが。親が土地が安いとの理由で購入したのはいいけれど、もしかしたら差別を受けるかもしれないと、あえて本籍を親の出身地にしたようです。
現実は差別はなく杞憂だったと言えるでしょう。本書でも差別を受けた経験がないと語る人が多く出てきます。被差別部落だと知る人はそれなりの資料を手にできる一部の人間であり、他所からの移住者も多くいる現在では差別など起こるはずもないのです。
差別を意識しすぎるとむしろ人生の可能性を大きく狂わせます。かつての路地の面影やそれに引きずられる人々、そのお話を知り、かつて現実を見ることは良いのかもしれませんが。続きを読む投稿日:2014.07.21
-
差別はとてもデリケートな問題で、そっとこのまま消え去っているのが一番いいと思っているのですが、実際にそこで生まれ育った人たちにとっては故郷でもあるわけで、なかなか一遍通りには行かない問題だと思います。…
関東に居ると全然感じませんが、関西の人は結構カジュアルに差別用語口に出したりするので、差別的な事と非常に距離が近いんだろうと思います。
興味を持ったのは「路地の子」という自身の父親を主題にした被差別部落のノンフィクションを読んでの話なのですが、この本が後日誤認多数ありという事で、社会的に問題を巻き起こしている本で、ノンフィクションとしては眉唾ものとして扱われています。フィクションとして読めばリアル「血と骨」のような本でぐいぐい読ませるのですが、なんとも言い難いケチが付いてしまったものです。
何冊か読みましたが、アウトローな雰囲気が多大に感じられる人なので、読んでいても反感を覚える事も有り、純粋に感覚を共有する事は難しいです。この本もわざわざ掘り返す必要があるのかと何度も突っ込みを入れて読みましたが、何しろ自身が被差別者であるという強みがあるので皆何も言えない部分が有ります。
本書は日本各地に残る被差別部落の名残(路地と表現)を訪ね歩く内容で、やるせない気持ちになります。人間の暗部というか、どこか自分よりも下を作って安心したいという薄暗い本能のような物を感じます。
どう考えても同じ人間なのに、地域地域で差別される人々がいて、綿々と受け継がれているという事が本当に不思議です。
多分僕らの孫世代が大人になった頃には痕跡しか残らない愚行になると思っています。続きを読む投稿日:2021.12.03
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。