生麦事件(上)
吉村昭(著)
/新潮社
作品情報
文久2(1862)年9月14日、横浜郊外の生麦村でその事件は起こった。薩摩藩主島津久光の大名行列に騎馬のイギリス人四人が遭遇し、このうち一名を薩摩藩士が斬殺したのである。イギリス、幕府、薩摩藩三者の思惑が複雑に絡む賠償交渉は難航を窮めた──。幕末に起きた前代未聞の事件を軸に、明治維新に至る激動の六年を、追随を許さぬ圧倒的なダイナミズムで描いた歴史小説の最高峰。
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この作品のレビュー
平均 4.0 (16件のレビュー)
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生麦事件の歴史的背景と薩英戦争に至る過程を読む
薩摩藩主島津茂久の父久光は、朝廷を巻き込んだ攘夷思想の問題解決の為、江戸と京都を往復していた。そのような中、京都に向かう時に事件は起こった。
行列を妨害した4人のイギリス人を殺傷。イギリスは賠償と犯人…の処刑を求める。それに対し、うろたえる幕府と毅然と対応する薩摩藩。
上巻では事件の内容、攘夷運動の中心的存在長州藩の下関戦争、そして薩英戦争に至る過程が書かれている。
公武合体を唱え、本当は外国との親睦を考えていた薩摩藩がイギリスとの戦争を起こす原因を作ってしまった事は何と皮肉なことだろう。続きを読む投稿日:2015.02.10
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開国か、攘夷か。揺れる幕末を直撃した、世紀の殺傷事件!
生麦事件。
歴史の教科書では、幕末に起きた一事件としてあっさりとした記述で触れられる程度の
出来事に、当時の国内の政治状況を未曾有の大混乱に陥れた経緯があった事に驚かされる。
日本の作法を遵守すべ…く、外国人を処断した薩摩藩。
慎重の上にも慎重を重ね、外国を刺激しないように配慮していた江戸幕府。
この事件を契機に、薩摩-江戸の亀裂は深まり、やがてそのうねりは、
倒幕、明治維新へと繋がっていく。
その序章は、この事件ですでに始まっていた事を思い知る。
国家の威信を保ちつつ、諸外国と渡り合って
いくには、どうすべきか。今に変わらぬ、この難問に、苦心惨憺した
当時のすべての先人達に、尊崇の念をいだかせる。
坂本龍馬、だけが幕末ではない、と勉強させて頂いた一冊。
続きを読む投稿日:2013.11.24
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