勝つプレゼン 負けるプレゼン
大串亜由美(著)
/PHPビジネス新書
作品情報
巧く話しているつもりだけど、YESがもらえない。準備の時間が足りなくて、中途半端なプレゼンになってしまう。こうした悩みを抱える人は多い。これは、「流暢に話せるように準備をしなければ……」「へたな質問がこないようにしないと……」「手元にあるデータを、どう組み合わせて見せようか」など、そもそもプレゼンに対して大きな誤解をしていることが原因である。本書は勝てる方法と負けを招くタブーを比較して解説。大手企業から引っ張りだこの「研修女王」が勝つための極意を明かす!
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商品情報
- シリーズ
- 勝つプレゼン 負けるプレゼン
- 著者
- 大串亜由美
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHPビジネス新書
- 書籍発売日
- 2011.03.01
- Reader Store発売日
- 2011.05.13
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (7件のレビュー)
-
プロローグ 「誤解」に気づけばプレゼンは必ず勝てる!
第1章 準備は「目的」を明確にすることから始めよう
第2章 聞き手が身を乗り出す「材料」を集める
第3章 話の順番も相手に合わせて構成する
…
第4章 双方向のコミュニケーションで伝える
第5章 「リハーサル」と「環境整備」で磨きをかける
プレゼンの2つの目的を明らかにする
プレゼンを聞いたあと、相手にどういうアクション(行動)をとってもらいたいのか。第1の「プレゼンをする目的」は、相手の具体的かつ直近の悪書で設定しておくことが大事です。
そのアクションをとることで、相手にどんなメリットがあるのか。これが第2の目的、相手にとっての「プレゼンを聞く目的」になります。
準備の段階で、自分の目的――今日のプレゼンで到達したいゴールはきちんと設定しておくこと。準備の土台となるものですから、これは必須です。
でも、実際のゴールは本番で、聴衆と一緒に調整していく必要があります。相手の反応に合わせ、柔軟に話を進めるためにも、最終ゴールまでの仕事の流れを考えて、今日のプレゼンでは「少なくともここまで」というミニマムゴールと、「できればここまで」というマキシマムゴールを考えておきましょう。これがプレゼンの打率を上げるコツです。
たいていは、まず自分の手元に「どんな材料があるか」ということを考え、そのなかから「どれが自分の主張や提案に合うか」という視点で話の材料を選びがち。でも、プレゼンは"聴衆が聞きたい話"でなければ、聞いてもらえません。
今日のテーマで話を聞くとしたら、今日の聴衆はどんな話が聞きたいだろう――。そこをしっかり考えることが、プレゼン成功の近道。相手の疑問、懸念、質問に対する答えは、目的に沿って準備した話を力強くサポートし、聞き手の心をつかむ大事な材料です。
人間の集中力は、そんなに長くは続かないものです。一定のリズムで話されると、眠くなります。最後まできちんと聞いてもらうためにも、本論の時間配分にメリハリをつけ、話に強弱をつけて、話のリズムを崩す工夫をしましょう。
メリハリのつけ方は、いろいろあります。一番カンタンな方法は話し続けないこと。(中略)
このほか、要所要所で"間"を入れたり、声の大小やトーンを変えるだけでもメリハリはつきます。また、いくつかのポイントを挙げる際、最初に、
「××について、3点お話します」
と、予告するのもメリハリをつける効果がありま
.スピード感を生む4つのシンプルに話すコツ
●1.余計な前置き、言い訳をしない
●2.口グセ言葉に気づいて減らす
●3.一文は、できるだけ短く。「。」で言い切る
●4.平たい言葉を使う
6.手元には「原稿」ではなく「補助メモ」を
メモのスタイルは自由。箇条書きでも、パワーポイントのスライドを6アップでプリントアウトしたシートに書き込んでもOK。オープニング、本論、クロージングの大きく3つのパートに分けて、主要ポイントや、その根拠となる材料がひと目で分かるようにしておきましょう。
絶対に言わなければいけないことと、相手や時間に合わせて、"捨てられる材料"を分けるためにマークを付けておいたり、投げかけを入れるポイントに印をつけておくのもおすすめです。間違いがないよう、大事な固有名詞や数字はメモに書き込んでおきましょう。
7.NOを恐れない
プレゼンで紹介したものの、提案したことに「NO」と言われたらプレゼンは失敗――と思ってはいないでしょうか。NOは仕事を前に進めるチャンスです。
NOと言うからには、相手も何らかの理由を提示します。NOと言われたら、
「予算的に厳しい」「時期が悪い」「スペックが合わない」「実はもう買ってしまった」
といった理由や相手の事情が分かります。それをもらってくるのもプレゼンの目的なのです。
本書を読んで、想像していたよりも「考えなくてはならない点が多い」ことに、まず驚きました。
以前と同じテーマのプレゼンをやるにしても、ポイントの3番目にあるように、聴衆を分析し、それに合わせて準備。
さらにネタも、少し多めに用意(本書では1.5倍が目安とのこと)し、プレゼン中にその場の反応を見て選択。
その反応も、聴衆を見るだけでなく、実際に問いかけまで行うという。
まさに「双方向」と呼ぶにふさわしいスタイルです。
◆また、ポイントに挙げきれなかったものの、細かい注意点も多々。
上記の問いかけでも、例えば挙手させる場合に、「挙手にてお答えください」「××の方は手を挙げていただけますか?」等はNGなのだそう。
何故なら相手に動作や回答を強いるのは失礼だから。
ならばどうすればよいかというと、「赤という方、いらっしゃいますか?」と言って、自分が手を挙げるジェスチャーをする。
言われていれば、どなたかの講演会で、そういう促し方をされた記憶もありました。
そういうちょっとした気遣いも、「プレゼンで勝つため」には重要なのかもしれませんね。
◆本書の第4章には、「見た目」部分のレクチャーもあります。
「姿勢」はもちろん(「手の動作の5原則」なんて項目もw)、「立ち位置」、「ボディランゲージ」、「身だしなみ」等々。
さらには、「会場セッティング」まで抜かりはありません。
そして、終了後は「振り返り」。
聴衆の顔や反応を思い出そうにも、ただ原稿を読んだり、言わねばならないことを言うのに必死なだけでは、振り返りようがないです。
ここでも「双方向」でコミュニケーションを取ることの必要性を実感しました。
◆結局プレゼンで一番大事なのは、「相手に話を聞いてもらい、こちらからの提案にYES・NOの判断をしてもらうこと」。
そこから逆算して組み立てていくのが、本書のスタイルになります。
この辺が単に「スピーチ」をするのとは違うな、と。
「上手なプレゼン」「手慣れたプレゼン」を指導するのとはひと味違う内容なので、類書でビジネスとしての結果が出なかった方に、私としては特にオススメしたく。続きを読む投稿日:2011.02.23
プレゼンの出来を分けるカギは「準備」であることを強く説いた本。
ビジネスの現場でニーズが高まっているプレゼン能力。プレゼンを成功に導くには「準備」が欠かせません。準備を怠ってもうまくプレゼンなどない…のです。
本書はプレゼンの本質を再確認した上で、どのような準備をすれば良いプレゼンになるのか手順ごとに書かれています。
プレゼンがなかなかうまくいかないと感じている方は本書を読んでみてはいかがでしょうか。続きを読む投稿日:2019.02.09
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