おいかわさんのレビュー
参考にされた数
114
このユーザーのレビュー
-
業物語
西尾維新, VOFAN / 講談社
オフシーズン第2段
4
本作は前作に続き、オフシーズン第2段
今回は「うつくし姫」、「アセロラボナペティ」、「かれんオウガ」、「つばさスリーピング」の4話からなります
それにしても、アセロラ姫の美しさは素晴らしい…
しかし…、怖い…
美しさに魅せられた人々の狂気、あるいは狂喜が恐ろしい…
かれんオウガは、阿良々木 火憐の修行(?)のお話
つばさスリーピングは羽川翼が忍野メメを探している時の話
オフシーズンってあんまり好きではないけれども、今回はどれも面白かったです
次も割りと期待!! 続きを読む投稿日:2016.09.04
-
掟上今日子の家計簿(単行本版)
西尾維新, VOFAN / 講談社
今回は刑事シリーズ
4
今回は厄介は登場せず、短編4作品からなる、分類としては刑事物シリーズです
1話完結なので読み口は軽いと思います
感想としては、2話目を読んでからの3話目のお話がなかなか秀逸です
なお、ミステリーをい…くつか読んだことがあれば2話目の内容は特に面白いかも?!
あと、4話目の『筆跡鑑定』というタイトルと内容の組み合わせはなかなかうまい表現でした
ここでは説明できないですが、ぜひ読んで頂きたい
そして、読み終わった後のこのタイトルの違和感…
この内容でなぜこのタイトルなんだっけ??
あー、2話目の内容に絡めてのタイトルか!!
完全にやられました 続きを読む投稿日:2016.08.26
-
水鏡推理5 ニュークリアフュージョン
松岡圭祐 / 講談社文庫
裏テーマは…?
4
前作は水鏡推理の中でも雰囲気が違いましたが、本作は今までの既刊本に近い雰囲気か
それにしても水鏡は公務員でありながら、考えられないような事件に巻き込まれますね。
本作でも事件に巻き込まれるわけですが……
本作は副題からも分かる通りの話題になっていきますが、作者がかなり調べているからか
かなり深く書き込まれています
素人の自分だったらすぐ騙されるのだろうなと読んでて思いました
そして、前作の裏テーマは父と娘がテーマでしたが、本作は何かというところです…
読み進めればすぐにわかりますので、あえて書きませんが、
読んでいるとホロリときます…
公務員が不正を暴くというのが主でありながら、前作同様、家族愛とも絡めるのは
とても秀逸です
科学的な話が好きな方はもちろん、家族愛・感動話が好きな方にもおすすめです 続きを読む投稿日:2016.12.18
-
結物語
西尾維新, VOFAN / 講談社
表紙のこの子は誰でしょう?
3
答え:戦場ヶ原ひたぎの白無垢にホッチキスを持った姿でした…って見ればわかりますね。
今回は、オフシーズンシリーズ4作目にして完結です。
って、このタイトルにこの内容・・・もしかして、物語シリーズ自体…がついに完結か…!?
タイトルが『結物語』ですもんね…
しかも、書籍説明にあるように23歳で警察官の阿良々木暦が主人公の話ですし…
新しいキャラも数人でてくるものの、おなじみのキャラももちろん出てきます
さすがに5年も経つと成長するもんだな…としみじみ思ったり…(あまり変わっていないキャラもいます)
それにしても驚かされるのは、『羽川翼』さん…というか『ツバサ ハネカワ』…
あなた、そんなことになっているのね…
海外に行くとは言っていたけれども…
5年で一番変わったのは彼女。
5年で一番変わらなかったのも彼女。 というところでしょうか。
どうして警察官になったか問われた阿良々木は「親が警察官だったから」と答えたけれでも、
最後には違う答えとなっている…
その答えの本質はこの本のタイトルである『結』という文字が象徴していて、
『結』=『終わり』の意味だけではないことを改めて思いました。
『永遠に、この恋心はほどけない。』
続きを読む投稿日:2017.01.24
-
贖罪の奏鳴曲
中山七里 / 講談社文庫
法曹界のダークヒーロー
3
主人公は法曹界で悪名の高い弁護士の御子柴礼司。
彼に苦渋を飲まされた検事や依頼人は数多く…
被告人の弁護をする上で明らかになっていく事件の全容と主人公御子柴の過去。
なぜ、「贖罪の奏鳴曲」というタイ…トルかは読んでいけばわかる仕組みになっています。
それにしても法廷でのシーンは鮮やかであり、結末に至るどんでん返しも圧巻。
次作の「追憶の夜想曲」も即購入・即読了してしまいました。
中山七里さんの作品を読むのは本作で初めてでしたが、
本シリーズのみならず他シリーズも含めて読んでみたいという気にさせる、そんな作品でした。 続きを読む投稿日:2017.04.16
-
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~
三上延 / メディアワークス文庫
このシリーズ、さほど好きではありません…
3
このシリーズ、さほど好きではありません…
と、自分で書いたもののその理由は明確ではないんですけど。
少なくとも昔は2巻の途中あたりで読むのをやめてしまった気がします。
とはいえ、この人気のシリーズが…ついに完結ということで
1巻から一気に読んでみることにしましたが…
結局、このシリーズを好きではなかった理由はわからず、楽しく読んでしまいました。
本編にて色々な謎が解決。
母親との因縁・確執や大輔と栞子との関係も。
今回のテーマはシェークスピアになりますが、
この本を読んでみるとシェークスピアのことや彼の作品のことを全然知らないことに気づきます。
シリーズのファンで結末を知りたい人はもちろん、シェークスピアに興味がある人にもおすすめの物語です。
それにしても、このシリーズを書く作者は相当苦労したんだろうな…と考えてしまいました。
続きを読む投稿日:2017.04.16