PAYAPAYAさんのレビュー
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幸せになる勇気
岸見一郎, 古賀史健 / ダイヤモンド社
踏み出しましょう、幸せになるために!!
8
前作でアドラー心理学の基礎を理解した青年はその後教師の道を選びました。教育現場で数々の困難に直面し、再度哲人の書斎を訪ねます。今度こそ彼を打ち負かすために・・・。
「すべての悩みは対人関係」「課題の…分離」「共同体感覚」などアドラー心理学の基礎的な考えについて青年に語らせる場面が幾度となく出てくるため、前作を読んでなくてもある程度理解できます。その上でアドラー心理学を実践する際につきまとう疑問について、青年が問いかけ哲人が紐解いていきます。前作同様、当初自信満々の青年が哲人の鋭い指摘に動揺し毒を吐きまくります(笑)でも最後には・・・・。
話の流れ上「教育」の視点からスタートしますが、章が進むにつれて、対人関係、共同体感覚、愛、アドラー心理学のその深淵に触れていきます。
他の人と関係を結ぶ第一歩は相手を尊敬すること。それは条件を付けずに「ありのままの価値」認めること。他者の関心事に関心を寄せること。そして万一相手が嘘をついてもそれごと信じる、それを「信頼」と説きます。信頼を寄せられてはじめて相手はこちらの話を聞いてくれる。でももしかしたら聞いてくれないかもしれない。仮に聞いてくれなくても「課題の分離」でありそれは自分の問題でなく相手の課題である・・・。少し切ない気持ちにもなりますが、自分の周りの人間関係を思えば得心します。
また終章では今作のメインテーマ「愛」と「自立」について重要な視点で語られてます。人間は生まれて間もなくは生存のため「愛されるライフスタイル」を選びます。でもそれはあくまで承認欲求を満たすためだけの生き方。言い換えれば「他者の望む生き方」であって「自分の運命」を生きていない。ライフスタイルの再選択をすべきであり、そのために愛することが必要であると説きます。
では愛するとは何か?
運命の人はいない?!
愛すると「わたし」は消えてしまう?!
一気に核心へと展開します。
アドラー心理学は一貫して能動的かつ建設的です。
対人関係は自分がその鍵を握っている。過去に現在は縛られない。トラウマを否定する。運命は自分で決められる。私がそうだったように、前作で鼓舞された多数の読者は今作でも青年と哲人の問答を通して100年前のアドラーからまた大いなる勇気をもらうことでしょう!! 続きを読む投稿日:2016.03.20
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常識を疑うことから始めよう
ひすいこたろう, 石井しおり / サンクチュアリ出版
ものの見方を変えるのは難しいけど
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大人になると常識やルールで柔軟な発想は難しくなります。まじめな日本人は特にそう。
個人的にも毎日の生活に何ら不満はないが、何となく最近閉塞感を感じてました。その原因が分からずに・・・。
本書は世間の…常識やセオリーに囚われずに行動した人たちが残した24の名言とそれに関するエピソードが収録されてます。
偉人たちだけでなく、普通の人たちのしかも最近のものもありますので、割としっくりと入ってきました。
常識はあくまで他人が考えたもの。ほとんどの人は、それらが自分の幸せに直結するものではないと頭で分かっていても絡め取られてしまっている・・・。
気づきだけではなく行動が重要だと、読後に強く感じました。 続きを読む投稿日:2015.01.03
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人を動かす 超訳勝海舟の言葉
岳真也 / 中経出版
幕末最強ネゴシエーターからのエール
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言わずと知れた幕末最強ネゴシエーター勝海舟。
『氷川清話』や『海舟語録』から彼の残した数々の言葉が現代語約されてます。文章は短めで読みやすいです。
偉人というと、とかく業績だけがクローズアップされがち…ですが、物事に対する向き合い方や捉え方、信念のようなものを知りたいと思う人は多いと思います。本書はそのニーズを満たしてくれます。
また、決して上段からではなく『俺はそう思うけどお前はどうや?』と兄貴に訊かれる感じです。(※江戸っ子の彼は実際にそういう口調だったようです)
『敵がいるからいいんだよ』『正しいことは断固としてやるべし』。彼の言葉は矛盾や多くの社会悪に囲まれて生きる私達に対するエールのようにも感じます。
なお、ボリュームがもう少しあったら良かったですね。 続きを読む投稿日:2014.05.07
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嫌われる勇気
岸見一郎, 古賀史健 / ダイヤモンド社
他人の評価を気にしない生き方!
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アドラー心理学の全体像が理解できます。哲人と青年の対話形式なので読みやすいです。
心理学や哲学は敷居が高く感じますが、本書は全くそんな感じはありませんでした。むしろ、日々の他者との関わり方や人生の捉え…方、幸福とは何かといった誰もが悩む課題に対し、目的論から処方箋を示しています。
人生中盤に差し掛かり、これからの生き方に不安を感じ色んな書籍を読み漁ってきた最近の私にとって、勇気をくれた内容でした。
ひとつだけ残念なのは書籍名で、インパクト狙いとなるのは仕方ないですが、もっと他にいい選択肢があったのでは?と思います。 続きを読む投稿日:2014.02.23
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幸せな宝地図であなたの夢かかなう
望月俊孝 / ゴマブックス
潜在意識恐るべし…
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叶えたい夢を宝地図に描き、潜在意識に働きかけることでチャンスを掴む具体的な手法と効果が書かれています。読んでて納得する事多数ありました。
それと、セルフイメージって凄く大事です。オリンピック見てても思…います。
お安くなってますし、ご一読をお薦めします 続きを読む投稿日:2014.02.13