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  • 月刊!スピリッツ 2015年11/1号

    月刊!スピリッツ 2015年11/1号

    月刊 ! スピリッツ 編集部

    月刊 ! スピリッツ

    「究極超人あ~る」読切の前後編を一冊で!

    「究極超人あ~る」プレミアム読切、 「前編と後編で掲載誌変えるなんてズルい!」との声がありましたが、 電子版では、前編も同じ雑誌に載りました。 各所で品切れになってましたからね。 >週刊スピリッツの掲載号 こういう柔軟性も電子書籍の良いところでしょう。 「最果てにサーカス」では、小林秀雄の心情、そして泰子を含めた三人の関係にも変化が!? 「パラパラデイズ」では、「ドキイ!!」。 「恋は雨上がりのように」では攻めるあきらちゃんが見られます。 いろいろ転換点のある号です。 新連載「サングリアル~王への羅針盤~」も、ワクワクさせる話の幕開けです。

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    投稿日: 2015.09.26
  • こんな写真があったのか 幕末明治の歴史風俗写真館

    こんな写真があったのか 幕末明治の歴史風俗写真館

    石黒敬章

    角川学芸出版単行本

    古写真を巡る読み物

    古写真を巡るエピソードを中心とした読み物という感じの本です。 かといって、写真も決して少なくはないです。枚数は正確にはわかりませんが200枚弱でしょうか。 写真がないはずの西郷隆盛の写真とその正体、明治時代のアイコラ、明治時代の水着の流行、三陸地震の被害写真とその撮影者の推理、沖縄の古写真…。 おもしろいエピソードが脈絡なく雑多に盛りこまれています。

    3
    投稿日: 2015.08.29
  • 亜愛一郎の逃亡

    亜愛一郎の逃亡

    泡坂妻夫

    角川文庫

    「ある結末につまづける亜」

    「亜愛一郎」シリーズの最終巻です。 最終話以外は淡々とこれまでどおりの短編が続きます。 そして、その最終話で明かされる亜愛一郎の正体。 唐突ではありますが、これまでのすべての話に伏線(?)が埋め込まれていました。 表紙の絵は古風ですが、決して古くささを感じさせない泡坂妻夫ワールドです。

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    投稿日: 2015.04.16
  • 謎の彼女X(12)

    謎の彼女X(12)

    植芝理一

    アフタヌーン

    10年間の物語、完結。

    「謎の彼女X」最終12巻。 よだれを巡る漫画だけに、キスを巡る話で終わります。 そういえば、この巻までしてなかったんですね。 (裸エプロンとかあったのに) あとがき曰く 「10代の思春期は むしろ何も起こらない つまらない日々だったからこそ 輝いていたのではないかとーー」 まったくその通りだと思います。その通りの漫画でした。

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    投稿日: 2014.12.19
  • 将棋電王戦の軌跡 ~コンピューターが新たな定跡を生み出す日~ 週刊アスキー・ワンテーマ

    将棋電王戦の軌跡 ~コンピューターが新たな定跡を生み出す日~ 週刊アスキー・ワンテーマ

    週刊アスキー編集部

    角川アスキー総合研究所

    歴史的瞬間の空気を伝える

    将棋電王戦の観戦記事を再編したものです。 記事の再編という性質上、本としての「まとまり」はないですが、逆に、リアルタイムの空気がビンビンと伝わってきます。 リアルタイムでしか感じられなかった「コンピュータが人間に勝つや勝たざるや」という盛り上がりを切り取った貴重な一冊。 分量も多くてお買い得です(Sony Readerで800ページ以上)。

    2
    投稿日: 2014.12.13
  • 歴史ドラマと時代考証

    歴史ドラマと時代考証

    小和田哲男

    中経の文庫

    ドラマ・時代考証の苦労話

    歴史好きなら知らぬ人のない小和田哲男先生の本。 大河ドラマ3作品の時代考証を通じての経験を書き綴っています。 製作サイドと歴史ファンの視聴者や学者仲間との板挟みになる話。 なかには、「それ、時代考証の仕事じゃないだろ」というアホな話もあり、苦労が忍ばれました。 (「長浜城から琵琶湖の朝日が見えるか(※東岸なので夕日しか見えません)」とか)

    1
    投稿日: 2014.12.13
  • 漂流するソニーのDNA プレイステーションで世界と戦った男たち

    漂流するソニーのDNA プレイステーションで世界と戦った男たち

    西田宗千佳

    講談社

    久夛良木スゲー。

    プレイステーションの歴史を綴った本。 …というよりも「久夛良木健一代記」といった内容。 PS3発売当初の混乱での問題発言などが取り上げられ、毀誉褒貶の激しい人物ですが、 PS1、PS2立ち上げ時の先見性を見ると、スティーブ・ジョブズに勝るとも劣らない超一流のビジョナリーだと感じました。

    4
    投稿日: 2014.12.13
  • 新撰組顛末記

    新撰組顛末記

    新人物往来社

    新人物文庫

    生き残りの貴重な証言

    古い本なので読みにくいのではないかと危惧しましたが、講談の語り口調のようなテンポの良い書き口で、非常に読みやすかったです。 一人称かと思っていたのですが、三人称で「永倉は」と他人事のように書いてあります。

    2
    投稿日: 2014.12.13
  • 「失敗」の経済政策史

    「失敗」の経済政策史

    川北隆雄

    講談社現代新書

    これぞ講談社現代新書! 失われた20年の経済政策の総論

    まさしく求めていた本でした。 「失われた20年」の経済政策をわかりやすく説明してます。 ジャーナリストらしい、両論併記的、中立的な抑えられた筆致で書かれています。 また、現在から振り返っての結果論ではなく、当時の視点での記述が多いのも好感が持てました。

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    投稿日: 2014.12.13
  • 漱石とはずがたり 1

    漱石とはずがたり 1

    香日ゆら

    MFコミックス フラッパーシリーズ

    漱石愛が止まらない!

    漱石大好き香日ゆら先生の漱石三部作(ウソ)、2作目です。 前作「先生と僕」は漱石と周囲の人々を題材にした4コマでしたが、今回は、エッセイコミックです。 「何でも漱石に絡めて聞かれてもないこと好き勝手喋っ」た作品です。 (…って、「先生と僕」最終第4巻の電子化マダー?) その分、前作以上にマニアック。 その分、前作以上に説明が詳しく。 その分、前作以上に作者の思い入れがはっきり。 マニアックな本編に疲れたあとは、巻末の「文豪家族」が胃に優しいです。 漱石・鴎外・龍之介の三人がおしゃべりしてます。 「森さん、そこは饅頭茶漬けで落とすとこですよ!」 どう考えても人を選ぶ作品なんですが、 だからこそ、他人に薦めたい一作品です。

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    投稿日: 2014.05.30