今巻では最後のホムンクルスの正体が明かされます。じわじわとホムンクルス側に包囲を狭められながらも、立ち向かっているエド、アル達の姿勢が良いです。

今回も謎が謎を呼びます。ヒューズの言っていた言葉の意味もやっとここで明かされます。そしてホーエンハイムについても少し明かされ、謎の人造人間スロウスもやっとご登場です。しかし、謎が解けたことで新たな謎も浮上し、期待は高まるばかりです

話が北にうつりました。新キャラも出てきて新展開です。　新しいキャラの味も凄くいいし、これからの展開が凄く楽しみです。　マスタング組がなんか解散になってしまって…。これからどんな感じで巻き返すのがすごく楽しみです。

ようやくイシュヴァール殲滅戦について語られるわけですが、この巻だけで一本の映画ができそうな程、リアルで重い内容でした。印象的な台詞もたくさんあり、それぞれの思いや主張など、どれが間違っているとか正しいとかというレベルを超えて、憎しみや悲劇が連鎖していく、、、普通の漫画では描かれない内容です。

ホムンクルスを捕獲する！というあたりからやや話がとっ散らかり始めた感があるこの作品ですが１４巻で一旦話が区切られて、主人公の目的意識や周囲の登場人物の動向などが整理されています。

人間界編完結で、次巻からはグルメ界編で、地球の成り立ちの話、真の黒幕の話、グルメ界で待つ強力な猛獣たちなど、衝撃的で面白い話満載です

若き一龍と三虎の決闘での「あの金色にかがやく日々を～」でのくだりはかなりグッときて、フローゼの墓からボコッと何かが出てくるシーンはゾッとします

最大のピンチにカッコ良く駆け付けたのが主人公のトリコじゃなく次郎って…（笑）ストーリーはとても面白いので四天王にもうちょっと頑張ってほしいなぁ～と思う一冊でした。

トリコとスタージュンも一気にぶつかっていきます、小松という一人の料理人をかけた戦いは次回へと続くことに・・・。激化する美食會との戦い、第3の勢力NEO、IGO内部の裏切り者・・・果たしてこの後どうなるのか・・。

謎の第三勢力の影も見え隠れし、ジャンプ漫画らしいバトル展開となった今巻、スピード感のある乱戦はテンポ良く読めたと思います。