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bookworm.cさんのレビュー
いいね!された数39
  • 3月のライオン 16巻

    3月のライオン 16巻

    羽海野チカ

    ヤングアニマル

    とうとう零くんが!

    苦しさ辛さを零くんが乗り越えるのをまるで我がことのように一緒に苦しみながら、ときに涙しながら読んできましたが、こんなに幸せな巻はないかもしれない。 よかったねぇぇぇ!と思わず叫びそうでした。 幸せがつまりにつまったそんな巻であると同時に、零くんの旅に付き合うのもそろそろ終わりなんだろうなとゴールが見えてきた哀しさも感じる巻でもありました。

    0
    投稿日: 2021.10.01
  • 3月のライオン 12巻

    3月のライオン 12巻

    羽海野チカ

    ヤングアニマル

    温かさをまとう一冊

    前巻までとはうってかわって、ほんとに明るい巻です。 零の周りの人たちにスポットライトが当てられ、笑いあり、(涙……はないかな、)笑いあり、笑いありで楽しく読める仕様に仕上がっています。 こんな巻がつくれるほど零と彼を取り巻く環境は変わったんだなとしみじみとしてしまいました。 発売を待つに当たって、気持ちを高めるべく、一巻から通し読みをしたんですが、なんかもう、うれしくなりました。 独りぼっちで、将棋との向き合い方も、人とのつきあい方も関わり方も、なにも知らなくて、なにも知ろうともしていなかった零が、当たり前のように人と関わって、相手の人生に踏み込んで、振り回されている(笑)。 気がつけばそれが普通になったことを実感できる一冊でした。 ハチクロもそうでしたが、羽海野さんは人の変化をすごく繊細に、自然にかかれるので尊敬します。 ぜひぜひ、一巻からの通し読みをお勧めします。

    6
    投稿日: 2016.09.29
  • 百姓貴族(4)

    百姓貴族(4)

    荒川弘

    ウィングス

    有り難き百姓生活

    相変わらずの秀策です。 今作でも、自然と共に生きる生活の厳しさや苦しさ、シビアな部分も描かれているんですが、 それでも、ああ、農業もいいな。と、なぜか思ってしまう読了感はさすが。 農業促進マンガ(笑)としての役割は間違いなくはたしてますよね。 お百姓さんへの感謝も驚きも読むたびに増えていきます。 この作品や銀の匙を読んで、農学部を目指す子が増えているのに納得できるお話です。 なんかもう、作者の農業への愛が溢れてるからなんだろうなぁ。 最近、家庭の事情でいろんな更新が滞りがちですが、新刊が出るたびに、「それでも待ってます!」と叫ばずにはいられない、今日この頃です。

    1
    投稿日: 2016.03.25
  • 中国嫁日記(五)

    中国嫁日記(五)

    井上純一

    KADOKAWA

    書き下ろしがいまいち

    ブログからの部分は、ひさしぶりに異文化(日中夫婦)交流という感じで楽しく読めました。 月さん観察日記に徹底した方が内容は良くなるなと。 ただ書き下ろしが・・・ 大変だったのはわかりますが、自分のことは棚のあげて相手を全面的に悪者にする描き方はイメージダウン。 詳しく描けないとか前向きにみたいなまとめ方とかしていますが、明らかにイメージ操作をしようとしているのを感じました。 するならもっと巧妙にしないと! 読んでまず思ったのが、おまえもたいがいやろ・・・でした。 ということで、書き下ろしは星1.5、四コマ部分は3.5 間をとっておまけで星3つ! まとめると、「ストーリー仕立ては向いてないよっ!」です。

    1
    投稿日: 2016.01.07
  • 夜のピクニック(新潮文庫)

    夜のピクニック(新潮文庫)

    恩田陸

    新潮文庫

    ただ歩く、それだけだけど、それだけじゃない。

    ただ一晩かけて歩くだけ。 密室劇にも似た、一歩間違えれば退屈になってしまう話を、奇跡とも思えるぐらいの完成度でまとめあげた一冊です。 正妻の子と、愛人の子と、二人を取り巻く友人達と。 教室でも、学校でも、修学旅行でもなく、たんたんと歩く歩行祭が舞台だからこそ、 ある意味昼ドラな半分だけ血の繋がった兄妹の関係がどろどろせずに、 最後まで柔らかい優しい雰囲気に包まれて展開して行きます。 ハードカバーで愛蔵用に一冊、読み倒すようの文庫が現在三冊目、とうとう電子書籍でも手に入れてしまいました。 それくらい大好きでおすすめの本です。 これまで読んできた本の中で一番好きなお話のひとつです。

    6
    投稿日: 2015.04.04
  • k.m.p.の、モロッコぐるぐる。

    k.m.p.の、モロッコぐるぐる。

    k.m.p.

    東京書籍

    貧乏旅行に出たくなる

    この人たちの本は読むととにかく旅行に出たくなる! すーごく仲良しのコンビが、お金をためてはありとあらゆるところに出かけるシリーズのモロッコ編。 特に今回のモロッコはあまり日本人が行く機会のない場所ですが、 美しい町並み、砂漠の夜、おいしいご飯と、モロッコの魅力がギュッとつまってます。 この二人のコミックエッセイは、何がいいって、凝りに凝っているところ。 お金のためと言いながらも、採算度外視とも思える手間のかけ方と、伝えたいことの詰め込み方と。 ええ、ええ。 この本に影響されてモロッコに行ったのは私です(笑) でも、それくらい面白いし魅力的! この二人の本は全部持ってますが、特にオススメの一冊です。

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    投稿日: 2015.04.01
  • 中国嫁日記(四)

    中国嫁日記(四)

    井上純一

    KADOKAWA

    日本夫日記が相応しいもはや別物

    中国嫁日記は大好きでした。 結婚して、日本に住んで、違いに戸惑う中国嫁を観察する日記。 でも、巻を追うごとに?が増し、中国に行ってからはもう・・・ そろそろ日本夫日記に改題した方がいいと思うほど。 一、二巻は自信を持ってオススメできますが、 この巻は自信を持って買わないことをオススメします。

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    投稿日: 2015.03.28
  • くーねるまるた(1)

    くーねるまるた(1)

    高尾じんぐ

    ビッグスピリッツ

    ポーランド人のずぼら飯

    花のずぼらめしをほうふつとさせるずぼら飯。 簡単、かつ外国のエスプリを感じる料理です。まあ、真似はなかなかできないですけど。 でも何より主人公の女の子がかわいい。かわいい。かわいい。(大事なことなので三回言いました) 思わず、外国食材店に行って、食材を買ってきたくなります。 とりあえず、難しいものはいらない豚肉の紅茶煮を作ろうかな。

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    投稿日: 2015.01.03
  • ばらかもん1巻

    ばらかもん1巻

    ヨシノサツキ

    ガンガンONLINE

    痛い、美しい、そして辛い。でもやさしい。

    才能があるゆえの主人公の自意識が痛い。そして痒い。 やめて~・・・と叫んで身もだえしたくなります。 でも、その才能は努力に裏付けされていて、壁一面の努力の結晶が美しい。そしてまぶしい。 さらに、才能はないんだからなおさらそんな風に努力すべきだったのにできずにのほほんと大人になったのが辛い。そして醜い。 のほほんとしたストーリーの中に、自分を投影するとすごく痛いけど、 でもその頑張ってる姿と成長していく様子に微笑まずにはいられません。

    0
    投稿日: 2015.01.03
  • 山賊ダイアリー(1)

    山賊ダイアリー(1)

    岡本健太郎

    イブニング

    女子も知るべき現実!

    作中で狩猟は女子受けが悪いって作中でも言ってますが、 だからこそ、あえて女子も読むべき。 生き物を食べているってことを忘れてはいけないと、読んで思いました。 まあ、うさぎかわいそう・・・とかも思いますけど... でも、ああ、生き物食べてるんだな、そしてジビエおいしそうとか思うことも大事かなと。 ということで、女子のみなさん、読むべきです。 淡々としてますけど、結構好きなテイストでした。 BY 20代女子

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    投稿日: 2015.01.03