正直それほど期待してなかったのですが（失礼）、思ったより面白かったです。 タイトルで損しているような気がします。 分類としてはホラーですが、それほど強烈な描写はありません。 なんとなく、ですが、小野不由美さんのゴーストハントを思い出しました。 子犬が可愛い。アパートでも飼える子犬・・・いいなぁ。

ここまでブスという言葉が出てくる小説は、他には無いでしょうね。 主人公は、滅多にいないほどの超絶ブス、という設定ですが、イラストの立ち姿（顔は絶対に描かれません）は美しい。うーん、どんな顔なのか気になる・・・。 特に子供の頃はその外見でいろいろ大変だったみたいだけど、それでも腐らず、花嫁花婿のために一生懸命働く姿勢は、かっこいいです。 ブライダル業界のお仕事小説としてもとても良かったです。

主人公のキャラクターが良かったです。 泣きわめくこともあるけど、踏ん張るべきところでは前を見据える、でも、恋に浮かれることもある・・・そんな、「頑張り屋の普通の子」で、応援したくなります。 まだ先は長いようなので、続編の刊行を心待ちにしています。

桑原水菜さんは炎の蜃気楼（の途中まで）以来です。 炎の蜃気楼もそうでしたが、歴史好きには興味深い話が満載で、面白かったです。 どこまでが史実で、どこからが創作なのかが気になります。調べてみようかな・・・。 とある人物の派手な設定が若干興ざめポイントでしたので、星4つで。