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レビューネーム未設定さんのレビュー
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  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    森博嗣

    講談社文庫

    やはり推理小説なのでしょうか

    森さんは押井守監督により映画化された「スカイクロラ」の原作で初めて読んだのですが、本作品はスカイクロラシリースとは趣が異なり色々な作品の書ける作家さんなんだなと実感しました。ただ、底に流れる主張というか(余りはっきり分かってはいませんが)「人はどう生きるべきか(どう生きたいのか)」といったところは共通である気がします。推理小説として比較した場合はやはり初期の「綾辻行人」作品の方が「びっくり感」という意味でお勧めですが、終盤戦は目が離せなくなるという意味では本作もお勧めです。

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    投稿日: 2015.07.06
  • 惡の華(1)

    惡の華(1)

    押見修造

    別冊少年マガジン

    迫力があります!

    個人的にはTVアニメを先に見て気に入り、その絵柄(マンガっぽくなく現実的なキャラ)が好きだったので原作は正直ちょっと敬遠していたのですが(内容の割にはキャラが可愛すぎ。なのでアニメは変更したのかも)、3巻迄読んで作者の想いや作品にかける意気込みが分かり、原作もアニメ同様に好きになりました。内容はアニメも原作もほぼ一緒ですが、どちらも「青春にかける意気込み」というか「思春期の暴走」というか作者の「書かずにはいられない想い」を感じられます。興味が湧いた方はアニメも見てみてください(逆に原作の絵柄の方が良いという意見もありそうですね)。

    0
    投稿日: 2014.08.05
  • 史上最高の経営者 盛田昭夫 SONY決死の決断 ウォークマン開発秘話

    史上最高の経営者 盛田昭夫 SONY決死の決断 ウォークマン開発秘話

    浜本哲治

    ゴマブックス

    残念ながら薄い内容でした。。。

    少し前に読んで正直もう余り覚えていないのですが、盛田さんの逸話を取り上げるのは最小限で「人はどう生きるか」という内容だったと思います。従い、このテーマを前提に読みたい方は良いと思いますが、「盛田さんがどのように凄かったのか」という切り口であれば他にもっとそれを深く切り込んだ作品はありますので、そちらをお勧めします。

    0
    投稿日: 2014.08.05
  • 終わらざる夏 上

    終わらざる夏 上

    浅田次郎

    集英社文庫

    小説として面白いとは思いますが。。。

    戦争により個人の人生が大きく変わってしまう事にフォーカスが当たっており、「何がなんでも戦争はダメ」というトーンには必ずしも賛成し兼ねます。戦争も外交の一手段でありそれそのものを一切否定してしまっては大東亜戦争を戦われた先人に申し訳が立たないと思います。戦争は避けられるなら避けたいですが、もし戦争になってしまったら大事な人を助けるために戦える人間でありたいです。

    0
    投稿日: 2014.03.15
  • アベノミクス ― 竹中平蔵×高橋洋一 徹底対談!

    アベノミクス ― 竹中平蔵×高橋洋一 徹底対談!

    竹中平蔵,高橋洋一

    中経出版

    あんまり覚えてません。。。

    少し前に読んだのですが、雑誌記事の抜粋といった内容でボリュームも少なく余り記憶に残っていません。ごく初歩的な内容を軽く読みたい方には良いかもしれません(対談形式なので記事そのものは読みやすいです)ですが、きちんとした内容を知りたい方には物足りない気がします。

    1
    投稿日: 2014.03.15
  • ゴーマニズム宣言スペシャル AKB48論

    ゴーマニズム宣言スペシャル AKB48論

    小林よしのり

    幻冬舎

    何を書いても「芯」があります

    小林よしのりさんの本はあらかた読んでいますが、もしこれが初めての「小林よしのり」だったら、おそらく「なんだ、このおっさん?」って思ったのではないでしょうか。押しつけがましいのが最初は甚だうっとおしいのですが、でもこれも読んでいくと段々筋が通った主張を楽しませる為の「演出」の一種だと気が付きます。AKBにこれほどいれこんでいるとは知りませんでしたが、AKBを題材にしても世相を反映しつつ「芯」のある自らの主張を行うところはさすがといわざるを得ません。AKBをさほど知らなくても楽しめます(でもAKBも小林よしのりのどっちも知らないとちょっと厳しいかも)。

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    投稿日: 2014.03.15
  • ウルトラマンになった男

    ウルトラマンになった男

    円谷プロダクション,古谷敏

    小学館

    昔は良い時代だったんですね

    版権がうるさい昨今では考えられませんが、作者が独自にウルトラマンのショーを開催出来たというのは、新鮮な驚きでした。しかもウルトラマンに入っている役者はふつうの役者で、アクション俳優ではないというのも新鮮でした。確かにそういわれてみると初代ウルトラマンは少し違う動きをしているようにも見えます。こういった舞台裏を知りたい方には楽しい作品です!

    4
    投稿日: 2014.01.02
  • 監獄学園(1)

    監獄学園(1)

    平本アキラ

    ヤングマガジン

    好き嫌いはあるかもしれないけど、私は好き!!

    ストーリーとしてはシンプル(というか誤解を恐れずにいうと極めてバカバカしいというか、ギャクマンガなので当然なのかもしれませんが)、絵の精緻さがそのスーリー展開と全く噛み合わないのが非常に新鮮です。しかもその精緻な書き込みが非常に作者の私的な興味に基づいており、とても女子のみなさんには受け入れないような非常にニッチな領域(でも男性諸氏には多かれ少なかれ興味がありそうなもの)であるのが更に新鮮で、私はストーリーのバカバカしさもさる事ながら、その精緻で特定の書き込みについ見入ってしまう事が多々あります。そういう意味では好き嫌いに大きな個人差はあるかもしれませんが男性諸氏、ギャクマンガ好きの方には非常に楽しめる作品ではないかと思います。

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    投稿日: 2013.12.22
  • 終末のフール

    終末のフール

    伊坂幸太郎

    集英社文庫

    実は通常の書籍で読んだのですが。。。

    実は書籍の中古品で読んだのですが、このSF的な設定と実は「土壇場に追い込まれた時に人はどうするのか」という人間を描く作風が非常に気に入りました。直木賞を取った「ホテルローヤル」もそうですが、同じテーマの中短編を積み重ねて一つの物語を描くという「連作」という形式をとっています。書籍を読んだ時には読了するまでに少し間が空いてしまい部分的に忘れてしまった為、本来の連作の良さが活かせませんでしたが、どこでも読める「電子書籍」で一気に読了したいと思っております。連作には好き好きがあるかもしれませんが、いわゆる「スピンオフの積み重ね」のような重層的な物語を楽しみたい方で、少し重めのテーマが好きな方にはお勧めです。私はSF好きですが、そうでない方でも本来のテーマは「人類滅亡」ではなく「限られた時間で明日をどう生きるか」なので、大丈夫だと思います。

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    投稿日: 2013.11.03
  • クズの本懐1巻

    クズの本懐1巻

    横槍メンゴ

    月刊ビッグガンガン

    サンプルしか読んでいないのですが。。。

    サンプルしか読まずにレビューを書くのは邪道だと思うのですが、残念ながらサンプル読了後購入してまで読む気にはなれなかったので、そのあたりを率直に書かせて頂きたいと思います。個人的には岡本さんが原作の「君は淫らな僕の女王」がその刺激的な展開で非常に好きな作品だったのですが、残念ながら本作は少なくともサンプルを読む限りはそういう興奮度はなく、これ以上読みたいという気持ちにはなれませんでした。母数が少ないのでなんともいえませんが、ここから判断する限りは「横槍さんは良い原作と組み合わせると活きる」という気がします。展開が凡庸ですと残念ながら「君は・・・」で良いと思っていた画風も残念ながら凡庸に見えてしまいました。もし本作購入して読み進められた方でそうでないという方は是非レビューにてその旨記載をお願い致します。

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    投稿日: 2013.11.03