
小説 君の名は。
新海誠
角川文庫
テッシー、間違ったらいかん!
まだ映画は観てないのですし、小説読むまでWeb検索もせず、予備知識なしでした。 読んだ感想は、一言で言えば。「まぁ、こうなるわな。」てな感じ。←良い意味でね。 個人的にはもう少し寂しい感じの話が残ってもよかったのでは、と思ってしまった。 これは、自分がそういう話が好きだってコトなのかな。 ばあちゃんの言葉が、物語をキレイに締めてくれてる、って感じです。 良いキャラだよ、ばあさん。 テッシーについては、「え、そっちなん??違うやろ」と。 少なくとも自転車に乗っている時期のテッシー、そっちは違うだろう、と。 でも、ムー読者だから許す!最後のテッシーの収まりの付け方、これは納得です。 自分がこの話で好きなのは、糸守町のスケッチ。 スケッチが頭の中で浮かんできて、心に残りました。 とはいえ、浮かんできたのは自分自身の古里の風景でしたが。 小説を読んだ後で、初めて映画の予告編を見ましたが、 糸守町の雰囲気は違ってました…まぁそれもなんですが。 なんか批判的に書いてしまいましたが、個人的には糸守町パートがだいすき!!です。
2投稿日: 2016.10.04
調べる技術・書く技術
野村進
講談社現代新書
ハウツー本でなく、人間性を語った本
一章 テーマを決める 二章 資料を集める 三章 人に会う 四章 話を聞く 五章 原稿を書く 六章 人物を書く 七章 事件を書く 八章 体験を書く 目次だけ見れば、いわゆるハウツー本であるが、 実際は著者が長年の取材生活で感じることを綴られている。 心持ち、特に仕事に真摯に対するということが丁寧に語られる。 この仕事をしていると取材運としか言いようのない出来事に遭遇すると何度も言及されている。 不肖ながら自分も運としか言いようのない仕事に巡り会った経験がある。まだまだ若輩のため一度しか巡り会っていないが。 基本とすることは、人間性を疑われないようにして初めて成立するいう持論には、記者ならずとも、全ての人に必要ではないか、と思う。 取材で会う人達のことは、どのような人であろうと目の前にいる人間であり、取材を終えても交流があったりする。最近の流行りでいう人脈というようなモノ・道具のような表現をしないところに、人と深く関わらなければならない記者の職人魂が宿っていると感じる。 どんな食事にあっても、人との関わりは消すことが出来ない。公私がハッキリと別れることもなかなかあり得ず、仕事においても私事について雑談もしたりする。 だからこそ、社会人として読んでおくべきだと思っています。
1投稿日: 2016.01.02
いつも心に余裕のある人は実践している 1日1分片付け習慣術
佐々木 翔
Digital Special Package
片付け整理のレシピ集
この本の基本的なスタンスとして、「効率」が挙げられると思う。 片付け作業の効率もそうだし、片付けるスペースの効率や、片付けた後の生活の効率。 個人的には、公私のうち、「私」の方にまでこの「効率」至上主義で行くのはどうかな、と思ってしまう。 「公」の仕事の片付けにはこのスタンスでいいと思う。 家族の思い出の品まで、しばらく出してないものは”整理”しましょうというのはなんか違う気がした。 この本では片付け整理のHow-Toを多数挙げられていて、 本のはじめから最後まで読んで始めて片付けが終わるものというよりは、 たくさん挙げられているTipsのうち、自分に合ったものを選んで実践するためのレシピ集だと思えます。 「とにかく理論とかの解説は要らない!何すればいいかだけ知りたい!」という人に。
2投稿日: 2015.11.16
夢を叶える! 引き寄せノート術
卯野たまご
コミックエッセイ
ほわっとゆるっと見て楽しいノート
大まかにこんな感じの内容です。 1:はじめに ”引き寄せノート”のあらましと、ノート作成筆者が使っている文具の紹介。(気取ったものは使われてませんよ 笑) 2:初級編 ~まずはすぐにトライできることから~ 3:中級編 ~すこーし意識するだけで変えられる~ 4:上級編 ~「なりたい自分」を叶える~ コミックエッセイの流れで記載されていて、文章ではなく、 絵(マンガ)で説明があり、サラッと読めます。 初級~上級の各箇所で、2例ずつノートの案を紹介。 大人気のご飯屋さんに行くとか、旅行計画のノートとか、朝起きられるようになりたい等、を例に挙げています。 筆者が使っている文具(ノート)はA5A6サイズのスケッチブックを愛用とのことで、 ノートと言いつつ、好きなように書いていこう!!という話。 でも、こういうのを読むとやってみたくなります。 難しい内容を書いているわけでもなく、 そこまで目新しいことを書かれているわけでもないが、 何だか楽しそうだな、という気分になります。 タイトルは夢を引き寄せるとか、意識高い系の夢叶え!という訳ではないので、 ほわっとゆるっと見て楽しいノートを作りたい、という人にはお勧めかな、と思います。
1投稿日: 2015.11.16
名勝負数え唄
モンキー・チョップ
漫画アクション
まじめ(?)にギャグ漫画です
劇画調で、タイトルも漢字なので、歴史物の劇画と思ってたら、 思いっきりパロディが、それも愛のあるパロディのあるギャグ漫画です。 退治する強敵も、某ナメ○ク星を滅ぼした去るお方であったり…とにかく笑える一冊です。 読み切りの1冊となりますが、別バージョンでまたでないかな??
0投稿日: 2015.08.30
生き直し―「ダメな自分」を自力で変える ことば・デジカメ・ノート術
山内真太郎
東洋経済新報社
1冊通しての例が身近で親近感はあります
感想というか、メモから転記・・・。 ◎タイトルにある、「ことば・デジカメ・ノート術」とあるが、著者がコピーライターということもあり、 ”ことば”の選び方、モチベーションを保つためのキャッチコピー(目標)=モッチコピーについて、 かなりのページ(6割~7割)を割いて解説している。 ◎たぶん、このモッチコピー作成の方法は、コピーライターの仕事の基本なんだろうな、というくらい詳細に書かれている。 ◎1冊通して、著者がダイエットに挑戦することを生き直しの例として、 序章でなぜダイエットをするかのきっかけ話、モッチコピーを作成、そして結果ダイエット成功、 の流れとなる構成。 ◎例示がダイエットであり、自分のみであればどうだ、という想像をし易い点で、 この例示のチョイスはうまいなぁと思う。 ◎こういう本の例というのは、著者の仕事内容そのものであったりすることが多いので、 自分だったら適用できそうだとか、無理そうだな…とエッセンスをチョイスすることをしながら読むが、 この本だと、身近すぎる例だから想像簡単。 ◇見出し ==================================== □□:第一章 生き直しとは何なのか ■生き直しとは、「今までやらなかったことをやる」こと ■「生まれ変わる」のは、物理的に不可能だから ■自分探し?「自分」は自分の中にあるのに? ■「生き直し」が生み出す、「無限レベルアップの法則」 □□:第二章 何をすべきか見えてくる!コピーライター流「テーマ」設定術 ■「生き直し」は3つ同時に! ■「生き直し」成功率を圧倒的に高める、自分だけの目標設定術 □□:第三章 自分で自分を奮い立たせる!コピーライター流「ことば」術 ■「ことば」に人は、励まされるから ■あなたに効く「モッチコピー」は、あなた自身の中に眠っている ■誰でも書ける!必ず書ける!「モッチコピー」への7ステップ □□:第四章 「生き直し」が必ず成功する!コピーライター流「デジカメ記録」術 ■写真に残すことは、記憶と記録を整理すること ■ガツンと効く写真を残すための、とっておき撮影術:心構え ■ガツンと効く写真を残すための、とっておき撮影術:「同・高・光」の法則 ■まず、たくさん撮って、あとで良いものを選ぼう ■すっきり!だから効く!超・写真フォルダ整理術 ■撮った写真を持ち歩こう! □□:第五章 「生き直し」が必ず成功する! コピーライター流「ノート記録」術 ■「足し算」としての「生き直し」専用ノートを持とう ■ノートの選び方 ■「生き直し」のための、正しいノート術:フォーマット ■「生き直し」のための、正しいノート術:心構え □□:第六章 「生き直し」をやり遂げるためのヒント週 □□:第七章 「生き直し」が終わったら END
0投稿日: 2015.03.19
東京喰種トーキョーグール 1
石田スイ
週刊ヤングジャンプ
現代版のデビルマンと見ました!
屍鬼に近いというレビューもありますが、私個人としては、デビルマンを現代風アレンジしたものと見ました。 テーマは重かったり、グールが人肉を食べるとか、インパクトはありますが、 絵がきれいだったりするので、結構入れ込んで見られれる作品だと思います。 ウタ君がいいキャラしてるなぁ、と思います。 ハッピーエンド作品じゃなく、とても哀しいテーマに行き着きそうですが、 暗澹たる雰囲気ばかりじゃなく、ちょっとした台詞やアクションのスピーディなところで調整されてる、かと。 …と批評ぽくなりましたが、大好きです。 あ、D-Grayman好きな人ならはまれると思いますよ。
0投稿日: 2014.07.12
男おひとりさま術
中澤まゆみ
法研
馬鹿にされない程度にがんばろうぜ野郎ども。
読書メモからの殴り書きです。 ▼目次 第1章 なにはともあれ、まず自立 →「食生活」「買い物力」「掃除」 第2章 自分の体は自分で守る →「医療関係」 第3章 どうなる老後のお金 →「年金」「職」 第4章 今の家は終の住家か →「住宅事情」「施設(老人ホーム)」 第5章 ありあまる時間をどう使う? →「趣味」「人間関係」 第6章 介護は突然やってくる →「介護」「旅立ち」 -------------------------------------------------- 女性が書いていることもあり、男は生活力がない!ということを念頭にした本ではないのか。 上野千鶴子みたいに、フェミニストからの提言みたいにしてて、結局けなされているだけなのかも。 いわゆる先立たれた後に男は何すればいいのか?的なことを説いている体をしたものである気がする。 -------------------------------------------------- この本でのおひとりさまは、基本的に50歳以降、妻との別れたあとのおひとりさまを示している。 ただ、内容的にはそのことはあまり関係ない。 いわゆる偏屈じじぃとか、家事一般を自分でしないと、 後々の人生、大変なんですよ~と言っている。 まぁ、フェミニスト的な観点が随所にあるので、 男の身としては、「おぃおぃ」と軽くつっこみたいところも合ったりするんだが。 (本に本気でツッコミ入れるのはやめとこう) あとがきにもあったが、アンケートと取材により、おとこおひとりさまの生活について書かれている、 ただ、この本で挙げている事例は極端というかステレオタイプ的に見える。 「おい、メシ」「おい、お茶」みたいな、一人じゃどうしようもないお父さんばかりが例に挙がっている。 平成22年上梓となっていたが、これはホントに平成の本か!とまともに受け入れられないなぁ。 まぁ、世の中にはこんな人もいますよってことで挙げたんだろうし、 取材対象の選定を無作為に行うわけにもいかないだろうから、これはこれで正解なんだろう。 揚げ足をとり続けてもしょうがない。 事例を挙げ、紹介している点。いわゆるHowToにならず、 実際に想像できる範囲での事例となっているので、 読んでいて、あぁこのおじさんはこういうひとなのかな、 と物語的に捉えれば、読めなくもない。(悪口ではなく) また、事例が極端なので、それにより、テーマとなっていることから話がそれずに読むことができる。 (そういう風に書いているだけかな?) なので、物語から何かを得られると思うなら、読めるかも。ただのHowTOがいいなら、この本は薦めない。 ・・・結局、この本が誰に向けて、何をするための本か、よくわからない。 でも、まぁ想像できるよ、こういうオジサン。馬鹿にされない程度にがんばろうぜ野郎ども。 ってのが正直な感想。
0投稿日: 2014.06.21
ミニ書斎をつくろう
杉浦伝宗
メディアファクトリー新書
本当の「書斎づくり」です。
著者が建築家だということもあり、 書斎づくりといいつつ、ただのビジネス本になってしまうような 「普通の」書斎づくり本ではないです。 ビジネス本の書斎づくりをソフトとしたら、 この本はハードづくりに徹しています。 しかも、「ミニ」とあり、文豪が座ってるような立派な書斎づくりではありません。 著者がこの本で書かれている書斎は、 「書斎コーナー」の作り方です。 リビングの一角、寝室の一角、廊下のどんつき・・・ 小さな家をいくつも手がけられた著者ならではの書斎コーナーづくりの知恵を教えてくれる本です。 書斎なんて構えずとも、勉強机の置き方とか、 パソコンデスク(古い?)の置き方とか、そういう家具配置がメインに語られ、しかもそこから外れない! さすが、建築家!!
3投稿日: 2014.03.31
地名に隠された「南海津波」
谷川彰英
講談社+α新書
地名の歴史で語る、地震の歴史本。
まず、地震というよりもタイトル通り、 津波に関しての内容です。 章立てとしては、7章です。 1:浦・津・浜の地名が危ない 2:「 浦・津・浜 」モデルの地名に浮かぶ名古屋 3:海の孤島だった大阪 4;”津々浦々”にある危険な地名 5:地名が示す「どこに逃げるか」 6:地名と地形から見える”原発の危険度” 7:津波碑からのメッセージ 筆者が、地名から歴史、民俗学を研究する学者だけあり、 地名とその歴史に関しての蘊蓄が盛りだくさん。 話のメインは、東海・関西地方で展開されます。 東海~四国、大分まで、主要な津波到達地点の地名と波の高さ想定も載っているので、データブックとしても使えるかと。 歴史の観点からしても、大阪の放出(ハナテン)など、 珍しい地名にもふれ、地名の由来なども丁寧に説明が入っています。 タイトル通り南海津波の情報としてもいいですし、 歴史や地名の蘊蓄として読むのもこれもいいと思います。 乱文になってしまいましたが、一つの雑学としていいものです。
0投稿日: 2014.03.31
